生意気な若者VOL-6

素敵な大学生活も残り1年就職活動が始まる。その当時大学4年生からスタートしたと記憶している。さて、私の就職活動。これはもう就職活動とは言えない。だってその目的は、企業視察だから。中小企業診断士の勉強していた私は、いろんな商業施設や商店街を見にいった。そして、就職活動は、いろんな企業を見たくて、とくに、当時大手コンビニと取引していた会社の物流施設を見学して興奮していた。だから、採用担当者と話していてもピントがずれまくり。まーそんなことはいいとして、めでたく数社内定をもらう。私が就職した会社は、食品卸という業種。売上高120億円ぐらいだったのだけど、諏訪商店をそれくらいの規模にしたいと思っていたのだ。

その会社の上司に言われた。どうも私の性格テストみたいなやつが酷かったらしく、「お前はリーダーに向いてない」と・・・えーーー!そうなの?野球も陸上もキャプテンだったんだけどな〜いつもこの性格テストみたいなやつは苦手。諏訪商店で経営者向けのテストを受けた時も、経営者として不適格がでた。悔しくて、もう一回受けた。経営者として適格って出るように答えを書いたのに、また不適格。ある経営塾でもなんか酷いことを言われたような気がする。7年くらい前にやったテストでも、だめだめな結果なのだ。多分この手のテストって本物だと思う。一貫してるもん。

その上司のモノマネをしているところを本人に見つかり、顔を真っ赤にして、「なめんなよ」と言われた。当時私は、この上司のことを完全になめていたよ。クソ生意気だったと思う。先輩のことも好きだったけど、なめていたと思う。上部だけでなく、もうちょっと上司や先輩たちと向き合えていたら、その後の諏訪商店での苦労も少し変わっていたのかとも思う。

この食品問屋でたくさんの問題点を発見したし、あるべき姿もわかっていたけど、それを改善したりする力を持ち合わせていなかったのをこの時、まだ気がついていなかったのだ。完全にあまちゃんだった。そんなやつが、中小企業診断士の2次試験に受かり、会社を辞めることになる

その前に、そういえば、せいちゃんが高校3年生の夏休み、私にの家から駿台予備校にかよい、受験勉強をすることになる。合宿だ。夏休みの間だけの1ヶ月だけだけど、とてもかけがえのない1ヶ月間となったと思う。いろんなことがあった。話すとながくなるので、2つだけ。私も、中小企業診断士の2次試験の勉強、せいちゃんは大学受験。お互い勉強。せいちゃんは駿台予備校に、それ以外は勉強。私は仕事から帰ってくると勉強。でも一緒にご飯食べたり、いろんな話をしたとおもう。ある日、帰ってくるとせいちゃんがランニングシャツで勉強している・・・聞くとその格好で授業を受けたらしい。なぜに?どうもシャツがとても臭かったらしく、コンビニでかろうじてあったタンクトップを買って、着替えたとか。野球部だった彼が、夏、腕の半分から先は真っ黒。そして、腕から肩は真っ白。顔は真っ黒、首の下から真っ白。ツートン丸出しのタンクトップ姿!しかも白なのでランニングシャツ!私は笑い転げた。今だから白状すると臭かった原因は完全に私にある。合宿中洗濯は私がしていたのだけど、男の一人暮らしだから溜めちゃうよね。洗濯機がなんか変だったんだ。いつもなら「ウイーーーーン、ウイーーーーン」って回転するはずなのに、完全に「ウィン、、、、ウィン」って感じ。詰まっている。脱水も中途半端。要は洗濯機に入れすぎ!ってことで、あまり洗えてなく脱水も中途半端な服を室内に!室内に干しておいたのだ。せーちゃんは乾いたはずの服をそこから取って着ていってしまったのさ。生乾きってやつだね。恐ろしい。せーちゃんと入谷食堂に行った時、おっさんと相席になった。テレビでは甲子園の試合。せーちゃんはとっても野球好きなので解説がはじまる。するとそのおっさんと話が弾み始めたのさ。せーちゃんは完全に真っ黒丸坊主だから「あんちゃん野球やっていたのか?」「はいつい最近まで!」みたいな感じ。そのおっさん私たちをあらためてじっと見て「おたくら、兄弟じゃないよね?親子?」この時以来私たちが親子に間違えられたのは10回以上。酷い話だ。このおっさん奢ってくれたけどね。ありがとう!

確かに私たちは兄弟だ。だけど、私自身も親のような気持ちになる時がある。せーちゃんの大学受験も私が全部付き添った。まーそんな感じ。

ということで!いよいよ私は諏訪商店に入ることになる!

諏訪商店に入社まであと1ヶ月を切った

そしてここでの教訓はこうだ。

「正面から向き合え!人間関係は向き合ってから始まる!」


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