ミセスK-VOL16

真面目な話が続いたので、ちょっとだけ面白い話。Kさん。Kさんは、経理だった方で、私が社長になり、先代の時から結構長い間経理をしてもらっていた。Kさんは基本、いつも超丁寧言葉なんです。
この人がね。ちょっと面白いんだ。Kさんは、よく私のところに報告に来る。そりゃ〜経理だからね。社長に報告に来るよね。トントン!失礼しますと入ってくるのだよ。そしてあーでもないこーでもないと報告を受けるじゃない。ここで、いつも注意していたことがあるんだ。どうでもいい報告のついでに、重要な報告をサラリとするんだよ。
Kさん「社長、〇〇時にくる〇〇銀行さんですけど、今月短期借入金返せますのでいかがいたしますか?」
私「そうだね。返しましょう。」
Kさん「あと、これは・・・おいておきますわ」
私「ちょっとまって!これ何?なんでもっと早くわたさないの?」
ってこんな感じ。
そして、部屋から出ていく時だよ!「トントン、失礼いたしました!」ってやるんだ。私は、大体カチンときて、「ちょっとまって、いまノックしたよね?普通ね、入る時にノックするんだよ、出るときはしないの!わかる」
Kさん「ちょっと慌ててしまいましたわ・・・テヘ」みたいな感じ。これがね1回じゃないのよ・・・何十回と繰り返されるわけ。もう完全にノック界の女王だったよ。
Kさんはほかにもたくさん面白いことがたくさんあった。ちょうど1997年とか1998年とか、オフコンからパソコンに切り替えていこうというとき、当時はオフコンにはマウスがなかったんだ。で、私は当然マウスの使い方とか当たり前にできると思ってしまっていたのさ。Kさんに使い方を教えているとき、ポインタをここにもってきてと、画面を見ながら指導していると、「社長、どう頑張ってもこれ以上できませんわ」と言ったKさんが操るマウスは、キーボードのところで行き止まりとなっていた。普通だったら、ちょっとマウスを上げてごらんとか言うんだけど、私は完全にカチンときて、初めて女性の頭をひっぱたいたよ。いけないことだよ。だけど、もうそこまで行くいきさつがあるんだ。「ぱちーん」と頭をはたいたら、キャー!って黄色い声を出して、「がんばりますわ!」って言うんだ。
なんて面白い人だろう!もう定年で退職したけど、たぶん一生忘れないだろうな。

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