2度目のピンチ_VOL15

順調だった会社は、2007年世の中の食品偽装の問題が直撃した。
ミートホープ食肉偽装事件、赤福賞味期限先延ばし事件、石屋製菓賞味期限改ざん事件、そして2008年大きな事件が起きた。いわゆる毒餃子事件。日本中で冷凍餃子を食べた人が食中毒を起こす。それは、中国の餃子工場で、ある社員が殺虫剤の成分を故意に混入させたという事件だった。そして、これをきっかけに中国産がだめ!という世の中の風潮になった。
完全に食品に対する信頼が地に落ちたといってもよいと思う。私たちの業界とは違うと思っていたけど、赤福とか石屋製菓はお菓子業界と同時にお土産業界でもある。そして、このころ多くの食品に中国産が使われていた。中には、中国産は取り扱わないスーパーも出てきたけど、っていうか代替商品をつくるのはそんなに簡単でなく、本当に大変な数年を過ごす。中国産というだけで、悪者。お土産品は信用できない。そんな感じだった。
私たちは何も悪いことをしていないのに・・・・・
なぜか私たちの商品が新聞に出た。法律違反もしてないのに、消費者団体と業界団体が食品偽装について話し合う会みたいので、みんなで試食し、これはどうなの?みたいなやつ。そこになぜか私たちの商品が出ていた。完全にイメージがわるい。すごい悔しい思いをした。
地に落ちた食品への信用とともに会社の売上が落ちていく。2割近く落ちただろうか、そこでの挽回策は、出店!これも、私の父と、せいちゃんが、店を出そうと言う。そして、場所探しが始まる。そして、いい場所が決まったのだけど、2005年にあった構造計算書偽装事件、いわゆるA事件で、建築業界は構造計算がおかしなこととなり、市もなかなかハンコを押さない。しかたなく、1階建ての平屋の店舗を無駄に大きな柱、基礎を設計し許可をもらい建築した。とても頑丈すぎる店舗ができたけど、とにかく早く出店して会社を立て直すという選択をした。
2009年に4店舗目となる房の駅を出店した。と同時に売上の減少が止まり、プラス出店売上と再び上昇局面となった。
あまり、この時のことは思い出したくないけど、書き残しとかないとね。
ここでの教訓はこうだ!
「理不尽なこともある。その悔しさは忘れるな!絶対先々のエネルギーになる!」


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