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QC検定 1級/2級 受験記(品質管理)


受験動機

 品質管理活動の手法や考え方を整理し、工場DX化による品質管理の進化をイメージするために受験しました。
 工場DX化により品質管理自体を自動化する流れが加速すると思います。その際に、データの流れや分析手法等の前提・理論的背景などを理解していないと、データを有効活用できないだけでなく・結果の解釈を誤り間違った処置を行う恐れがあります。

結果(合格発表日:10/12)

 QC1級 準一級 合格見込み、一級結果待ち
  → 自己採点:7割
   全体:0.707(70/99), 手法:0.71(36/51), 実践:0.70(34/48)
   論述:時間内に書けたが、、、
 QC2級 合格見込み
  → 自己採点:約8割
   全体:0.84(88/104) , 手法:0.81(44/54), 実践:0.88(44/50)

合格基準:
 準1級:総合得点が概ね70%以上、手法分野と実践分野が50%以上
 1級:準1級+論述得点が概ね70%以上
 2級:総合得点が概ね70%以上、手法分野と実践分野がそれぞれ50%以上

QC検定 合格基準より


学び・感想

【学び】
 各手法の考え方や使い方の理解が深まり、経営方針や工場での方針管理の関係などマネジメント側の視点をつかめた。また、ISOやJISなどの規格や標準化に対する国ごとの方針・思想の違いを知れたことで、規格に対する問題意識を持つことができた。

【感想】
 QC検定は、1級・2級ともに基礎的な問題が多く、応用問題は少ないため基礎を理解しておけば問題ないと感じた。1級は出題範囲・パターンが多いため解き方を全て暗記するのはシンドイため、理論から解法を導けるようにした方が覚える量が格段に減り結果的に楽になると思う。

今後

1.統計1級を受験し数理統計・応用統計の知見を深める。
2.標準化に関心が移ってきたので、MBA取得を検討中。

工場DX化と品質管理のイメージ

 検査工程のAIによる自動化
        ↓
 各プロセスの加工・処理条件との紐づけ
        ↓
 工程管理・改善・標準化のスピードアップ(人判断)
        ↓
 日常管理(4M変動)のAIによる管理(判断自動化)
        ↓
 工程不具合に対する対処方法を自己学習する工場(強化学習)

難易度

QC2級は統計2級QC1級は統計準1級を取得していれば手法編は取り組みやすいです。1級の実験計画法はパターンが多く最大の難所。

QC2級

手法:統計2級レベル+α(実験計画、抜き取り検査、管理図、信頼性)
実践:現場レベル

QC1級

手法:統計準1級+α(実験計画、抜き取り検査、管理図、信頼性ロバストパラメータ
実践:マネジメントレベル
論述:手法(2問)、実践(2問)
   自分の立場を明確にし実例を交え、1000文字前後でまとめる

勉強方法

 過去問(9回分)を解き出題傾向と難易度を確認した後、解けない・理解できていない単元を重点的に勉強。

勉強期間・スケジュール

前提

 統計準一級取得済み
 品質管理関係の実務経験(9年)

試験日、勉強期間

 試験日 :9月3日(日)
 勉強期間:1か月半(7月中旬~9月2日)

大まかなスケジュール

・7月中旬 
  2級 過去問(9回分:平均8割)→ 2級の学習終了
・7月下旬~8月中旬
  1級 過去問(15回分 1周目:平均6割)
  手法編:実験計画信頼性、ロバストパラメータを中心に勉強
  実践編:用語と使い方を整理(1級~3級)
・8月中旬~下旬 
  1級 過去問(15回分 2周目 :平均7割5分)
  論述対策:数回分の回答を作成。添削一回 by QCプラネッツ
・9月試験直前
  1級 過去問(5回分 3周目 :平均8割)

使用した参考書

過去問
  2級(23回~32回)
 1級(20回~35回)

新レベル対応版QC検定受験テキスト1級@日科技連
・新レベル対応版QC検定受験テキスト2級@日科技連

  対策本といえばコレ!
  1級の実践編では2級に書かれていることも出題されるので、
  2級の復習をしておいたほうがよい

品質管理の演習問題と解説 QC検定1級@日本規格協会
  解きながら理解を深められる様に構成されている
  「計量値/計数値の検定と推定」「実験計画」が豊富
  他単元は最低限しかないので、過去問などを活用すべし

速攻!QC検定1級@日科技連
  出題範囲を網羅しポイントが整理されている。試験前の最終確認用

必勝!問題集14 論述問題 QC検定1級対応@QCプラネッツ(メルカリ)
  論述対策はコレのみ。フォーマットが大変参考になります。
  「QCプラネッツ」で検索すれば出てきます。




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