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ブランドありきの店舗創りで茅野市を活性化

本題に入る前に。

緊急事態宣言で、温泉に行けないこともあり、最近の楽しみは、旅の宿(薬用入浴剤)を入れた自宅の風呂入ることが、1日の最大の楽しみにもなっている日もある、今日この頃です。
※毎日ではない。時々。


さて、本題に入ります。

昨年からのコロナで、経済的なダメージを受けた全ての企業やお店とともに、(私たちもかなりダメージを受けました)  今年は絶対にリカバリーの年にすることを強く願う日々です。

このようななか、ブランド・マネージャー認定協会では挑戦を続けていく必要性を強く感じ、みなさんと自分自身にも勇気と活力を沸かせようと、昨年12月23日にオンラインイベントを開催しました。この日が記念すべき第1回ブランディング事例共有会でした。

今日から(たぶん?)続けて、この日のブランディング事例共有会の発表者のことと、発表内容を共有していこうと思います。

第1回1人目の発表者は、長野県茅野市で建築事業に加え、自社経営の飲食店5店舗、物販店舗、フィットネスジム、ホットヨガスタジオを経営する株式会社イマージの北原友社長です。
彼のことは、随分前から「ジャクソン」と呼んでいます。
※大学卒業後、しばらくはジャクソンの愛称でインディーズバンドのドラムを担当していたとのこと。

彼は、昨年秋に、先代を継いで社長になったばかりの36才という若い社長です。

最初の出会いは、現社長ではなく、先代でありお父さんの当時のイマージ社長の北原 享さんでした。

今から11年前2010年に長野県茅野市の「蓼科親湯温泉」と、諏訪湖のほとりにある「上諏訪温泉 しんゆ」の2つの温泉旅館のリブランディングをお手伝いするために、この温泉旅館のオーナーでもある柳澤社長から声をかけていただきました。
すぐに、リブランディングのプロジェクトが始まり、そのプロジェクトに建築担当で、当時のイマージ社長の北原亨さんが参加され、柳澤社長に紹介いただいたのがお父さんであり当時の社長でした。

私より10才くらい上だと思いますが、人懐っこい社長で、とても謙虚で腰も低く、すぐにファンになりました。

その後「上諏訪温泉 しんゆ」が東日本大震災直後の2011年5月にオープンすることとなります。オープン数ヶ月後から、この宿は稼働率が9割となり、コロナ前まで8年間にわたり、9割稼働率を維持していました。ブランディングで成果を出した温泉旅館と言えます。
その要因は、しんゆの柳澤社長の経営努力と経営センスの賜物だと思います。

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経営センスを感じたこととして、ご自身が得意なことは、とてつもなくストイックにやられますが、ご自身があまり得意ではないことは、徹底的に他人に任せ、迷わず信じるきるところだと思います。

昨年、柳澤社長とメッセージのやりとりをしました。コロナでとても厳しい状況でしたが、まだ日本ではコロナが広がっていない2020年1月頃から独自の衛生・消毒プログラムを一部取り入れ、他の宿泊死よりかなり早くから顧客への「安心・安全」準備をし、徹底してきました。
今も厳しい状況は続いているとは思いますが、心から応援したい社長です。少しでも早くリカバリーされることを願っています。

「上諏訪温泉 しんゆ」がオープンした翌年に、柳澤社長が自社のブランディングの成果を同業者に共有しようということで、全国の宿泊業の経営者を集めて勉強会を始めました。

その際、ブランディングを勉強したい宿泊業の経営者が多くいることを伺い、ブランド・マネージャー認定協会が、約30社の宿泊業の社長向けに協会の基礎講座であるベーシックコースを2日間提供し、その流れでグループコンサルティングも数日間提供しました。グループコンサルティングには、講師としても参加させていただきました。

この宿泊業の社長向けの講座とグループコンサルティングには、ジャクソンのお父様の北原 亨 社長も参加されていました。このようなご縁から、息子であるジャクソンにも、ブランディングを学ばせたいということで、協会のベーシックコース、アドバンスコース、トレーナー認定コース全てを受講し、1級資格、トレーナー認定を早々に全て取得されました。

ただ、ジャクソンは、当時は20代で、数年前まで、インディーズバンドのドラム担当だったと聞いていたので、正直、ちょっとチャラい感じの子なのかと思っていました。

しかし、当時、平行して、協会の講座とは別に私が講師を務めていた高額(?)のコンサルタント養成講座の第1期生にも参加されていました。

2015年に、コンサルタント養成講座第1期生と第2期生一部を合わせた8人の共著で、私も執筆し、監修も務めた「お店の売上を倍増したいならお金をかけずにアイデアで勝負する!-販促ウエポン100」を商業界より出版することとなります。

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※残念ながら商業界は、70年以上続いた老舗出版社でしたが、2020年3月に経営破綻しました。商業界には、この著書だけでなく商業界本誌の連載や特集記事、そしてセミナーも登壇させていただくなど、 元編集長には大変お世話になりました。またお会いしたいです。

ジャクソンは、この頃からブランディングをかなり実践し始めていたたようで、その事例を携え、翌年のブランド・マネージャー認定協会のブランディング事例コンテストで大賞を受賞することなります。

※詳しくは、ブランド・マネージャー認定協会 スペシャルインタビューにて
https://bit.ly/399WhKW

大賞受賞の事例は、「地元墓石店のリブランディング」でした。ブランド・アイデンティティは「心に寄り添う墓石店」です。
コンテスト審査員としてプレゼンを聞いている際、心動かされて、涙ぐんでしまったほどの素晴らしい事例であり、プレゼン内容でした。

このように、ジャクソンはこの3~4年、凄まじい成長をされ、最初に出会ったインディーズのバンドマンをやっていたちゃらい印象は、いつの間にか全くなくなりました。(笑)

この数年間のなかで、長野県茅野市で開催されていたギタリストのChar(チャー)のライブに呼んでもらって、最前列の席を取っていたただきました。
※チャーのSmokyは、カッコよすぎます。ライブで茅野まで行くって凄いこと。

その後、ご家族と一緒に地元のお店に食事に行ったりと、家族ぐるみでお世話になっています。

話しが脱線しつつあるので戻りますが、昨年9月にジャクソンより社長就任のお便りが届き、お祝いの言葉をかけたかったのと、近況の話しをしたかったので、オンラインミーティングをしました。

その話のなかで、イマージとして自社でも、とても素晴らしい実践をされていたので、少し共有しておきます。

イマージのミッションは、「いいお店を創り続けることにより、より元気なまちの創造とお客様の元気に貢献することが、私たちの使命です。」
です。

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メインは建築事業として、地域のお店や会社にブランディングの支援も含めて、建物作り、箱作り、まちづくりを提供しています。

ジャクソンは、昨年5月のコロナ禍の真っ只中、、飲食店など自社でも数店舗経営しているので大変なところなのでしょうが、「まち」を元気づけなければということで、小冊子を顧客や地元地域の会社やお店に毎月送っています。

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ジャクソンは、昨年5月のコロナ禍の真っ只中、飲食店など自社でも数店舗経営しているので大変なところなのでしょうが、「まち」を元気づけなければということで、小冊子を顧客や地元地域の会社やお店に毎月送っています。※小冊子の写真入る実物を数冊送ってもらいました。
ポスターサイズ(B5版8ページ分のスペース)としてかなり誌面は大きく、内容も「コロナ禍でも、ロングスパンでがんばっていこう」という熱いメッセージが長文で記載されていたり、「元気なまちで、今を生きる元気な人にインタビュー」という記事があります。その他、エッセイや他のお店や会社の紹介もありますが、イマージとしての自社の紹介は、ほとんどありません。

これはまさにイマージの理念である「元気なまちの創造」を体現した小冊子です。この一貫性のあるメッセージを毎月、淡々と継続して発信しているのです。

ブランド戦略を理念からコミュニケーション戦略まで、一貫してやられている素晴らしい事例だと思いました。

以下に動画を撮らせてもらいました。※10分程度の動画です。

【ブランドありきの店舗創りで茅野市を活性化】
株式会社イマージ 代表取締役社長 北原 友 氏
https://www.brand-mgr.org/graduate/03


このようなやりとりをしているなかで、相変わらず地元地域のブランディング支援をたくさんやられているとのことで、ブランディング事例共有会で発表してもらうことにました。

北原 友社長が昨年12月23日に発表してもらった内容を今日、言語化する予定でした。ただ、今までのことを思い出しながら、書いていたら、あまりにも長くなってしまったので、発表内容の紹介は明日にしますね。

発表された時のタイトルは、【地域のたから・人財を守る。若手鍛冶屋の手作り包丁ブランディング】です。

お楽しみに!

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