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クルマの豆知識 4 運転免許、日本語が全く分からなくても取れる?


私(茶木)があるとき「職業ドライバーへの国交省指定内容の講習」をしているとき、日本語が全く分からないフランス国籍の男性が受講に来た。

しかし本人確認をした時の運転免許証は、れっきとした日本の公安委員会が発行したものだった。
そこで私は「日本語が全く分からないのに、どうやって日本の免許を取れたのだろう?」と思ったので、調べてみた。

そうしたら日本語は全く分からなくても、日本の運転免許は取得できることが分かった。

外国人にとって一番難しいのが学科試験(ペーパーテスト)であるが、それが国際化の波に乗って、英語、中国語、ポルトガル語、韓国語、ベトナム語などの外国語で学科試験が可能なのである。


どの他言語で受験できるかは都道府県によって変わるが、例えばブラジル人が多い群馬県では、英語とポルトガル語の選択ができ、京都では英語、中国語に加えてフィリピンの公用語の一つであるタガログ語でも学科試験を受けることができる。だから取得できたのだ。

そこで連鎖的に思ったのが、「日本語が全く分からないと、行先標識などで困るだろう」と思ったが、すぐに考えを改めた。

それは自分自身が、オランダ語やドイツ語、イタリア語、フランス語がほとんど分からないのに、それらの国を平気で運転してきたことを思い出したからだ。

ご存知のように日本の免許を基に国際免許を取得すれば、交通に関するジュネーブ条約に加盟している100か国超で運転できる。当然現地の法律を守れとはなっているが、現地の言語を理解できることは必須条件にはなっていない。


私が国際免許でレンタカーを運転して、
フランス・コルシカ島巡りをしたときの1枚


だからくだんのフランス人が、日本語が分からなくても日本の免許証を持っていてもおかしくはないのである。

ただ、免許を持っていることと実力は別だから、知識と実力アップのための講習では、ちょっと困った。
私は10単語位しかフランス語は分からないから、「あなた英語はできるか」と訊くと、YESと言う。そこで英語も交えて講習をおこなったが、その分、時間がかかるので、時間のやりくりには苦労した。

それはともかく、この件をきっかけに日本にも国際化の波が、押し寄せていると実感した。


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#外国人 #運転免許 #ジュネーブ条約  

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