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4つの同時挑戦 その2・ハーモニカ

多少欲張りな気もするが、今、4つを同時挑戦している。
それはギター、ハーモニカ、ピアノ、そして英語の4つ。
ギターのことは、既にその1に述べたとおり、イントロ演奏への挑戦だが、今回のその2では、ハーモニカへの挑戦を振り返り、未来のことを語りたい。

■ハーモニカに関心を持ったのは、2つのことからだった。


1つは、持ち運びに便利ということだ。
ギターは、持ち運びにはチェロほどではないが、それなりに嵩張り、海外に行くときなどは結構大変だった。20年ほどそんなことを続けたが、改めてハーモニカなら楽だと感じた。

2つ目は、故小沢昭一のハーモニカを吹く姿が、カッコいいと思ったからだった。

或るとき、氏はステージトークのとき、おもむろに左内ポケットからハーモニカを出した。観客は演奏するのだろうと思った。だが吹かない。暫くして右の内ポケットにしまい込んだ。期待だけ持たせ、意表を突く。 
これは彼一流の演技なのである。もちろん氏はハーモニカを吹ける。そのパフォーマンスが面白かった。

そのとき、自分もそんな類のパフォーマンスを取り入れながら、周りにいる人に「ハーモニカ吹いてよ」の期待を持たせながら、「じゃぁ,吹くかね」と言いながら吹いたら、喜んでくれるだろうなぁーと思ったのである。

■始まりは、8年前の「C調」ハーモニカ購入から

そんな想いから、8年前にハーモニカを購入しようと思った時、3つのことを知った。

1・ハーモニカは、消耗品であること。
見た目は耐久性があるように見えるが、これは中のブレード等に使用限度があるので、車と同じで、半耐久性の消耗品といえる。そして半年~3年に一度は調律する必要があるとは知らなかったなぁー。

2・ハーモニカには、3種類あること。
■ブルースハーモニカ(ブルースハープ)
ブルースやロックの曲に合う10穴のハーモニカ

10穴のブルースハーモニカ

■複音ハーモニカ
トレモアハーモニカとも呼ばれ、懐かしい童謡や唱歌に合う。もちろん歌謡曲や演歌にも。
21穴複音ハーモニカは、3オクターヴをカバーする。1つの音に2枚のリードを使用する事により、独特の美しい音色を出せるようにしたハーモニカ。

複音ハーモニカ


■クロマチックハーモニカ
クロマチックハーモニカ」とは、♯や♭といった派生音を出す事ができるハーモニカ

クロマチック ハーモニカ

3・曲によって、C調とかAm調とか、ハーモニカを変える必要があること。
童謡や歌謡曲は、C調で吹ける曲が多いので、先ずはC調にすることにした。
逆に多くのいろいろな曲を弾こうとすると何本もの調の異なるハーモニカが必要になる。長調(メジャー)、短調(マイナー)とも普通は12本だから、全部だと24本も必要。

私が吹きたいのは、演歌、童謡、カントリーウエスタン、歌謡曲なので、それに向いたものは複音ハーモニカである。だから迷わず、その複音ハーモニカを選択

こうして2016年に、1本目のトンボ楽器のC調複音ハーモニカのC調を購入した。値段は、約7,000円。

■「独学でやる!」と決意

さて問題は誰に習うかである。地元で探すと個人レッスンもあったが、ハーモニカはAm(エーマイナー)調で行うので、それを別に買ってきてくださいとのことだ。
う~ん、この先どうなるか分からないのに、さらにAm調を買うの? それにAm調の曲は、マイナーと言うくらいだから、暗めの曲が多い。

そして出した結論は、「習うという考えは止めた。独学でやる!」である。
だってハーモニカは息を吹くか、吸うかだけだから。そんなもの感覚的にやっても出来るだろうと思ったからだ。

それですぐ本屋に走り、C調で演奏できる曲をまとめた楽譜本を3冊購入。最初はぎこちなかったが、半年も経つと、一応曲らしくなってきた。
或るとき、親戚の人の前でビートルズの曲「オブラディ・オブラダ」を吹いたら、妻が「えっ、吹けるようになったんだ!」と言ってくれた時は嬉しかった。

曲として吹けるようになると楽しいが、ただ1曲だけ演奏して終わりだと、学校の学芸会みたいで、面白みに欠ける。
そこで私が好きな、曲関連ジャンルのメドレー演奏への挑戦である。
私は山やスキーが好きだから、「雪山賛歌→白銀は招くよ→スキーの歌」と、自分なりに構成して繋いでいく。それも出来るようになった。

と書けば「じゃ出来るじゃん」となるが、1年ほど前に気管支に支障が出て、演奏途中で咳き込み、吹けなくなったのである。それで、その1年間はお休み状態。
すると、どんどん忘れていく。もう一生吹けなくなるかなぁ~と、暗い気持ちになった。

だが、幸いにも、気管支炎は1年後に良くなった。
そこで、どうせなら、友からもっと「ねぇ、ハーモニカ聞かせてよ」と言われるようになりたいと、思い始めた。

■上達の秘訣は、1日5分でも良いから吹くこと

それで、もっと高レベルを求めての挑戦となった。
今は、1本のハーモニカを自室に置いて、もう1本は常時車のダッシュボードに入れている。そうすると、いつでもちょっとした隙間の時間に吹ける。

私なりの上達秘訣は、「何でもいいから、とにかくハーモニカを手にすること。たとえそれが1日5分でもいいから」である。

上達は、その道具を扱った時間に比例する。それが今まで飛行機の操縦やヨット操船、スキーなどの経験から引き出した私の答えである。
いつかは、小沢昭一のようにと夢見ながら・・・。音は楽しいなぁー

さて、次はピアノである。それをラジオ番組”小沢昭一的心こころだ―”を真似して言えば、「75歳のお父さんは、何を思ったか、またピアノに目覚めたのであります。それはまた明日の心なのだぁー」

#ハーモニカ #音楽 #小沢昭一  

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