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銀色の馬
■ 銀色の馬(ジャッキスタンド)
12月10日の快晴の日曜日、茨城県の筑波サーキゥットに行った。
そこのパドックで、銀色に輝く綺麗なジャッキ・スタンド(通称、馬と呼ぶ)が目に入った。
一見、華奢(きゃしゃ)そうに見えるその馬は、いかにもか弱そう。でもその後ろには、工具の世界では、多くの人が憧れる「スナップオン」の車がある。するとこれはスナップの製品だ。
声を掛けると、「どうぞ、持ってみて下さい。その軽さに驚かれますよ」と言う。持ってみるとその言葉通り、ビックリするくらい軽い。
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スナップオンのアルミ製の馬(ジャッキ・スタンド)
アルミで出来ており1個2㎏。見た目の華奢さとは裏腹に、なんと3トンまで支えることが出来、高さも42㎝までOKである。定価は2個で21,000円だが、当日は特別に2割引きで販売していたので、16,800円。これはとても手頃だ
一般的な馬は鉄製で重い。だから両手で移動させる。でもこれは私の様なオジサンでも、両手に1個づつ持って軽々と車の荷台に積める。
これなら、持ち運びも、作業中の移動も、実に楽に出来る。「流石は信頼のスナップオン!」と感心した。
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■ 車の下敷きにならないために
同時に、11月22日に札幌で起きた「ジャッキが外れ、下敷きになり死亡」のニュースを脳裏を横切った。
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その事故は、ジャッキで車を持ち上げ、タイヤを片側2本とも外したあった時、何らかのことでジャッキが外れたらしく、下敷きになり事故になった。
車の下から足だけが出ており、誰かがそれを発見し、おかしいと思い通報したとのことだ。
写真を見る限り、車高は通常の車より低いので、ジャッキアップ時の高さ確保の為のラダーレールを使っている。
![](https://assets.st-note.com/img/1702303260237-CTeXA5jn4n.jpg?width=800)
タイヤも幅広の様だし、ホイールも高価な品のように見える。報道ではタイヤを替えようとしていた・・・と出ているが、足回りのスプリングも、そこに置いてある。少々不自然さも感じる。
だが、それよりも何よりも、そこまでお金を掛けているのに、何故「馬」を使わなかったのか、である。
「馬の16,800円」と「命」を秤にかければ、言わずもがなで、命が重いに決まっている。
油圧ジャッキは古くなると、持ち上げた車の重みに耐えきれず、少しづつさがることがある。私はそれを若い頃経験した。また新品でも安価なものだと、そうなる品物もある。
もう一つ、注意したいのは、ジャッキは外れてコケることがあることだ。
せめて、外したタイヤを車体の下に差し込んでいれば、この方は死亡せずに済んだかと思う。
私もつい最近パンタグラフジャッキが外れ、車があたかも犬が前足を折りたたみ、お座りのようになった。人生で初めてことだったが、スペアタイヤを車体の下に入れていたので、事なきを得た。
それらのことから、安全とは「許容できないリスクがないこと」という国際的な理解の言葉を改めて思い出す。
その意味の真意を探ると、「絶対安全」は無いけれども、万が一に備え可能な限りリスクをゼロに近づけることと、解釈している。
■ ジャッキは車を上にあげるもの。
■ 馬は車の重さを支えるもの。
道具は目的別につくられているから、この事を理解し、「安全に勝るものなし」と肝に銘じて置きたい。
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取材に応じて下さったスナップオンの方に、お礼を申し上げます。
#馬 #ジャッキ #スナップオン #サーキット #筑波 #タイヤ交換
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