4つの同時挑戦 その3・ピアノ
74歳にして、ピアノを再びやろうと思ったには、キッカケになる出来事があった。
■キッカケは体調不良から
今から1年余り前、突然に気管支炎を患い、咳き込むことがあり、半年ほどはギターの弾き語りもハーモニカも出来なくなったのである。
その時、口を使うのがダメなら、手を使えば良いじゃないかと思ったのである。それなら楽器の王様ピアノだと思った。ピアノには馴染みがあったからである。
■無い無い尽くしだが・・・
ピアノは、40歳のころから5年間習ったことがあった。地域の子供達との発表会にも出たことがあった。だから多少は弾けた。
でも、何年も弾いていないから、手の動きも忘れてしまっている。
そして、以前持っていたスタンドピアノは引っ越しの時手放してしまって、もう無い。
無い無いづくしだが、幸いにも多少の記憶だけは残っている。
■天祐(てんゆう=天のたすけ)あり
ならば、中古電子ピアノでも買うかな・・・と思って楽器の中古店に出向いた。店内には電子ピアノもあるが、似たようなもので電子オルガン、キーボードも置いてある。
このピアノ、オルガン、キーボードは、3つとも鍵盤楽器であるが、全く別物である。
私は、ピアノを弾きたいので、迷わず電子ピアノに焦点を当てて物色した。
次に鍵盤の数がアコーステックピアノと同じ88鍵盤にするか、それとも中サイズの76にするか、もっと短い61にするかとも思うが、やはり買うならフルサイズの88鍵盤の方が良い。
値段はピンキリだが、2~3万円でも結構良さそうなものがある。
そうこうしているうちに、私の気持ちが天に通じたのか、偶然にも身近な人が、「娘が使っていたもので、今はもう使っていないものがある。良かったらタダであげるよ」と言ってくれた。
えっ、本当? と思った。そんな偶然もあるのですねー
引き取りに行くと、その電子ピアノはフルサイズの88鍵盤で、私の希望にピッタリ。椅子もあるし、楽譜立てもある。但しヘッドフォンだけは紛失して無いとのことだが、それは電気屋に行って3,800円で別途購入した。
これで全部揃った。
■ピアノは「猫が踏んでも音は出る」
さて、再開に先立ち、考え方を次のようにした。
ピアノは「猫が踏んで音は出る」ので難しく考えることは無い。楽譜通りに鍵盤を叩けばいいだけのことである。そう思うことにした。
理屈ではその通りなのだが、先ず左手がなかなか開かない。CコードとGコードは手が覚えていたが、その他は全く思い出せない。
そこでコード表を用意して音を出していると、徐々に左手の指の間隔が広がり、少しずつ弾けるようになった。もちろん右手で弾く主旋律と合わせるのは、一気にはいかないが、そのうち何とかなるだろうと言う気がして来た。
ピアノというと、高尚な楽器で、クラッシックを弾き、間違えてはいけないという考えを持つ人は多い。でも私はクラッシックを弾きたいとは思わない。身近な曲を楽しみたいだけだ。
弾きたいのは歌謡曲、演歌、童謡、Jポップ、カントリーウエスタンなどで、その中の好きな曲を、それなりに弾ければよいのである。
先ずは、大好きな「北国の春」に挑戦。 間違えたっていいじゃないか。
■そのうち何とか成ぁ~るだろう
なぁ~に、そのうち出来るようになるさ。そう思って週に3~5回は鍵盤を叩いて音を出している。
だってピアノは、猫が踏んでも、ドの鍵盤を押し下げれば、ドの音は出るのだから。
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