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人は、まわりの人が欲しがっているものを欲しがる。

ここ最近、BMXのチタンフレームやら、ANKERのポータブル電源やらソーラーパネルやら、数十万円の出費があったのですが、
ここで「物欲」について改めて考えてみたので残しておきます。

※あくまで僕個人の見解です。

他の人が欲しがっているものを欲しがる

基本的に多くの人は、「他の人が欲しがっているものを、自分の欲しいものだと思ってしまう」という傾向があるようです。

「あの人、新型のBMWを買ったらしい。」
「みんなAirPods Pro使い始めてる。」
「あの人めちゃくちゃモテるらしい。」
「〇〇さんも新築買ったんだって。」

こういう話に影響されてしまうことは、少なからずあると思うんです。

で、こういう話に影響されて自分も欲しいと思ってしまうのは、なぜなのだろう?と思ったんです。

生物の競争本能・生存本能か

僕は、単純に生物としての習性ではないかと思いました。

「生物」は他の個体より優れていなければ生存できず、子孫も残せません。
なので「他の個体より優れていなければならない」という考え方が遺伝子レベルで刻まれています。

(考え方、というより条件反射みたいなものでしょうか。)

そのため、「他より劣っていてはいけない」という気持ちが根本にあるのだと思います。

だからまわりのみんなが最新のiPhoneを使っていたら焦ってそれを求めてしまうし、
みんなが欲しがっている高級車を「いち早く自分のものにしよう」と考えるのでしょう。

あと、「嫉妬」も同じ仕組みですよね。

「あいつのほうが成績が良くて許せない」
「なんであいつだけ特別なんだ」
「自分に持っていないものを持っていてムカつく」
「こんなに苦労しているのに、あいつはなんでラクできてるんだ」

こういう嫉妬も、根本は「他者より自分が劣っていると生存できない」という生物の本能からなのでしょう。

動物でいたいのか?

正直なところ、そんなふうに反応しているだけでは「動物に近いのではないか」と思うようになりました。

とは言え、僕もそんな反応をしてきましたし、これからも多少は動物的な反応をしてしまうでしょう。
ただのホモサピエンスですから。

でも、動物と人間の違いは理性の部分だと思っているので、そこは理性を持って、「何が自分の幸福か」を定めておきたいですよね。

それ、本当に欲しいの?

僕はたくさん大きな失敗をしてきました。

20代のころは、「自慢したい」「ちやほやされたい」という思いでLEXUSというメーカーの車(一応高級車の部類に入ると思われる)をディーラーで購入して、乗り回していました。

でも、そのせいでかなりお金の苦労をしました。
思い出すだけで恥ずかしいです。

で、しばらく乗ってみて結局「自分は車に関心が無いんだな」というのがよくわかりました。

別に車が好きで買ったわけじゃなかったんですよ。
同年代のやつに自慢したいとか、女の子を惹きつけたいとか、高級車に乗れば自分の価値が上がるんじゃないか とか、そんな理由ばっかりでした。
車なんてどうでもよかったんです。

今は家族ができたこともあって、その車は手放して、中古のソリオに乗っています。
「移動手段になるなら、なんでもいいか」くらいに思っています。
(妻も同じ考え方なので助かっています)

もちろん、「子どもが大きくなったらもう少し大きい車にしたほうがいいかな」とも思っていますが。

そんな感じで僕の例を出しましたが、
「本当は欲しいと思っていないもの」を自分の欲しいものだと誤認してしまうことが、人間にはあるんですよね。

自分の価値基準を作る

結局のところ、幸せの感じ方は十人十色なので、先に自分の価値観をはっきりさせておかないとダメですね。

また僕の例になってしまいますが、僕の「買うもの」の価値観はこんな感じです。

・部屋のインテリアなどは、どうでもいい。オシャレじゃなくていい。
・着る服は機能性とデザイン性のどちらも重要。ブランドや流行はどうでもいい。
・おいしいご飯はたまに食べられればいい。基本的には「栄養が取れて、安上がり」が一番。1食の目安は200円~500円。500円以上は高い。
・BMXのパーツを「気分転換」で買うことは無い
・家は新築より賃貸。何かあったらすぐに移動できる「柔軟性」を優先する。

25万円のチタンフレーム(BMX)は「まぁいいか」と思って買うけど、1食のメシ代が500円以上だと「高いな」と思う価値観です。
「メシなんて消費されるだけで残らないんだから、最悪栄養が取れていればなんでもいいし、食事の時間すら取りたくないんだけどな…」とまで思っています。

逆にうちの妻は「美味しいものを食べている時が幸せ」という価値観なので、美味しいものにはお金をかけたりします。
なので、普段は妻の価値観も考えながら食事を決めて、僕一人の時はなんでもいい、という感じです。
(ちなみに僕は、コーヒーだけにはお金をかけます。笑)

まわりから見たら極端な価値観でしょうけど、自分の中ではっきりしているので他の人がどうであれ、振り回されることはほとんど無いと思います。
「他人の価値観は尊重するけど、自分の価値観とは関係ない。別のものだ。」と思っています。

こういう価値観が出来上がってから、本当に迷うことも少なくなったし、人生のストレスが減りました。

「自分が幸福を感じるのはどんなときか」
「自分が本当に欲しいものは何か」
「自分に不要なものは何か」

このへんを定めて、どっしり構えて生きていきたいですね。

まぁ一応、誰かが新しいアイテムを買って嬉しそうにしていたら、自分が欲しいものじゃなくても「おー!いいですねー!」とはリアクションしますけどね。
相手の喜びに共感できないのも問題ですから。笑

まとめ

そんな感じで、殴り書きですが「欲しいもの」について書いてみました。

現代はSNSが生活に溶け込んでいるせいで、「まわりの人が何を欲しがっているか」「まわりの人が何を買っているか」というのがどんどん目に入ってくると思うんですよね。

そんな中でも自分の価値観をしっかり持っておくためには、日ごろから自分に向き合っておかないといけないのだろうな と思いました。
  

「時間の価値観」についても書きたいなと思ったのですが、それはテーマがちょっと逸れるので、また今度にしようと思います。

それでは。






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