読書メモ~日経サイエンス mRNA~
今日は日経サイエンス21年5月号からCOVIT-19ワクチン接種の自分なりの理解を備忘録としてまとめてみました。正確さに欠けるところあるかも知れませんが、大枠の理解のためとして見て頂ければと思います。
そもそもワクチンはどのようにして働くのか?
ウィルスの表面には「スパイクたんぱく質」がある。免疫系はこのスパイクたんぱく質の形を覚えておいて攻撃を仕掛ける事になる。覚えておくためには、一度ウィルスのスパイクたんぱく質を体に取り込んでおかないといけない。
ワクチン設計における難しさは何か??
一番手っ取り早い方法は生きてるウィルスを取り込むだが、これではワクチンとしての意味がない。感染してしまう。そのため、ウィルスを弱らせたり、殺したりして注射するのだが、弱らせ方が足りないと人間がウィルスに感染してしまうし、ウィルスがバラバラに壊れてしまうと免疫系が学習する事ができない。この感染のリスク低減と免疫獲得の効率の両立がワクチン設計の難しさである。
mRNAワクチンはどうやって課題を克服するのか??
mRNAワクチンの利点とは、「スパイクたんぱく質」の設計図(これこそmRNA)を人間の体に放り込んで、人間の細胞の中でスパイクたんぱく質を増やすという所にある。人間の細胞の中で増えるので、免疫系は壊れていないスパイクたんぱく質で学習する事ができる。また、ウィルスそのものを体に注入している訳ではないのでウィルス感染する事もない。
mRNAワクチン実用化のための課題は何だったか??
ヒトの血液中や細胞と細胞の間にはmRNAを分解する酵素がある。この酵素からmRNAを守る事が一つ目の課題だった。高分子や脂質などの100nm程度の脂質ナノ粒子で包むことで回避することができた。丁度本物のウィルス程度の大きさであり、ウィルスと同じような機構で細胞に取り込まれることになる。
mRNAワクチンの開発とヒトへの実用化の歴史は??
研究開発は1990年頃にスタートした。最初はマウスをターゲットとして始まった。ヒトへの実用化は2017年狂犬病ワクチンが最初であり、その後2019年までにHIV、HPV、インフルエンザ、ジカ熱などの治験が開始された。研究開始から30年、ヒトへの臨床試験から4年という歴史のワクチンである。
以上、mRNAワクチンについて簡単にまとめてみました。結局分かりづらい、正確さに問題がある、などあれば今後は改善していきたいと思います。
ここまで読んで頂いてありがとうございました!