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「やせる科学、食欲の仕組み」のまとめ
前置き
いや~、あっという間にさぼってしまって9月になってしまいました。継続は本当に難しいですね。ということで、今回は「再開する」ということを目的に少し薄めの内容ですが、読んで頂ければ幸いです。
今回は日経サイエンスからNewtonへと内容を変えました。これは日経サイエンスの専門性が高く難しいため、もっと平易な雑誌の方がいいのではないかと思ったためです。
今回のテーマ
今回は「やせる科学、食欲の仕組み」という内容にしました。「食べたい!」という感情はどのように発生するのか、について理解していきたいと思います。ダイエットしたいのに食べちゃう、控えたいのに食べちゃう、そんなとき脳でどんな事が起こっているのか見てみましょう。
簡単なまとめ
食欲には3つのメカニズムがあります。簡単にまとめると以下の通りです。
では、それぞれのメカニズムを見ていきましょう。
メカニズム① 血液中の物質濃度の話
脳の中では食欲に対してブレーキとアクセルがあります。両方とも視床下部にあり、ブレーキ役は満腹中枢と呼ばれており、アクセル役は摂食中枢と言われます。
それでは、このブレーキとアクセルはどうやって踏まれるのでしょうか?ブレーキを踏む役割の物質、アクセルを踏む役割の物質はそれぞれ違いますが、それを図にしたのが以下の表です。
この仕組みだけだと「食べすぎ」という事は起こりません。血中の各物質濃度で食欲が制御されるからです。
メカニズム② 前頭連合野から発生する食欲
一旦満腹になっても更に食欲を刺激する事が出来ます。それは人間がデザートを食べるときのように「おいしい、食べたい」と感じることによってスタートします。
この活動には脳の前頭連合野が関わっています。前頭連合野は視覚情報、触覚情報、嗅覚情報から得た情報を整理し、「おいしい、食べたい」という感情で摂食中枢を刺激します。
この時、「オキシレン」という物質が分泌されます。オレキシンは胃の動きを活発にさせ、胃の内容物を小腸へと移動させる働きがあります。
摂食中枢が刺激され、胃に空きスペースが生まれるために食べ物を食べることができるようになります。
前頭連合野とは脳の中で精神作用や知的活動を生み出す場所となります。ここで脳における前頭連合野と視床下部の関係を見ておきましょう(下の図)。
メカニズム③ 報酬回路
食欲に関する最後の仕組みは「やみつき、報酬回路の刺激」です。おいしいものを食べると、脳が報酬を得たと判断してドーパミンを分泌します。ドーパミンは強い快感をもたらして、その行動を強化しようとします。この場合、「食べる」ということです。こうやって報酬系回路が刺激されることで食べることがとまらなくなります。図にすると以下のようになります。
最後のまとめ
いかがだったでしょうか。食欲が発生するメカニズムを3つの観点で整理してきました。「おいしい!」と感じる事や、それが続いていって「やみつきになる!」という事が食欲を発生させていますね。
思えばご飯を食べてなくてお腹が空くとき、スイーツを目の前にして食べたくなるとき、ポテトチップスなど食べて止まらなくとき、それぞれ違う感情を感じているのではないでしょうか。
自分の感情を言語化する事、脳の仕組みから考える事、これによって自分の事をより深く知り、ダイエットなどの行動につなげられるといいですね。
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