雷鳥社が発行する、あまりにも欲しすぎる辞典シリーズ<投稿47>
店舗の大きさという限界がある書店において、なにを目立つところにおくか、コーナー化するかなどは腕の見せどころであり、頭を悩ませるところであると思う。そんな中、私が普段通うあまりフロア面積が大きくないチェーン店にて、割と目立つ場所にものすごく気になるコーナーがあった。それがタイトルにもある雷鳥社の辞典シリーズである。
この辞典シリーズ、2023年6月現在で10作が刊行されているようで、テーマが色、花、海、空、星、草、石、菜、紋、菓となっている。大きさはすべてA6判でオールカラー。辞典のイメージよりも小さいが、表紙もカバーもしっかりとした作りになっており、統一されたサイズ感が気持ちよい。
そして特筆すべきはその中身の美しさや、可愛らしさだ。例えば色の辞典であれば、大まかな色(赤や青など)で章分けされ、その中で細分化された各色ごとの由来や、実際にその色が使われたイラストを載せることで、それぞれの色の違いを学び、楽しむことができるよう工夫されている。
菓の辞典であれば、可愛らしいイラストとともに、発祥や歴史、どういったときに作られるなどの説明が載せられるとともに、同じ菓子でも地方による違いや菓子自体の模様の違いなどが載せられている。
デザインやアート、ゲーム・映画・アニメの世界感などに心を惹かれる人は特に見ていてワクワクさせられると思う。雷鳥社のHPで一部を立ち読みできるので是非みてみて欲しい。
私のような人間なら、本棚に並べておくだけで幸福度が急上昇すること間違いないシリーズだ。が、しっかりした作り、丁寧な仕事を反映したお値段になっているので、今回は見送ってしまった…。本当にすげー欲しい。紋の辞典などは立ち読みページだけでもあまりに美しい。
昔書店でアルバイトをしていたが、雷鳥社さんを存じ上げなかったのが悔やまれるほど出版作品のレパートリーが私好みである。渋イケメンの国ってなんだよ。
小説の書き方や、写真の撮り方、料理のレシピ本などnoteを使っている人の琴線に触れそうな本も出版されているようなので、ぜひ見て欲しい。
雷鳥社さんのラインナップを見ると、大衆向けというよりはハマる人にはドハマりするようなものを出版されている、という印象だ。電子書籍も出されているようだが、コレは買うなら紙だなぁ…。と思うシリーズでした。
ちょっと余裕が出たら買う。間違いない。
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