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元公務員の凡人が専業トレーダーとして考えている日々のトレード戦略を全て公開します

元公務員の凡人トレーダーです。

私は民間に就職できず仕方なく公務員になったという何の能力もない人間です。

元々投資に対する知識もなくてマルチの投資勧誘にあって2000万円ほど騙された経験もあります。


そんな私が色々あって今はなぜかFX専業トレーダーとなっています。

私の日々のトレード戦略として主軸になっているのは

①押し目買い・戻り売り
②反転チャートパターン根拠のトレンド転換狙い
③ブレイクアウト失敗狙いのカウンター

という3つの手法です。



元々何の能力もない凡人なのでこのトレード戦略自体もそれほど真新しいものではなく、トレードの基本に沿ったものばかりです。

それぞれのトレード手法については別記事にて詳細を記しているのですが、普段はこれらを全て統合してトレード戦略を立てており、基本的にはその時のチャートに合わせてどれかを当てはめてトレードするというルーティーンの繰り返しです。


イメージとしてはこんな感じですね。

それぞれの手法は独立したものとして公開しておりますが、この3つの手法を軸にして具体的にどのように日々のトレード戦略を考えているのかということを詳しくお話ししていきたいと思います。

基本戦略は水平線をガイドに押し目買い・戻り売り

私がトレードをする上で最も重視しているツールが「水平線」です。

相場というのは水平線を飛び越えたらまた次の水平線を目指し、水平線で跳ね返されたらまた前の水平線へと戻るという値動きを繰り返しています。

特に日足や週足レベルの長期の時間軸における水平線を重視しており、こういう節目の部分に水平線を引いておきます。

こういう節目にチャートが近づいたら、そのまま勢いよく抜けるか、V字でトレンド転換するか、節目に届かずレンジになってしまうか、色々なパターンがあるものの基本的には

「そこにチャートが近づいたらどうなるかわからないのですでに持っているポジションを手放すポイント」

として引いています。

どちらに行くかわからなくなっても持ち続けるというのは単なるギャンブルですからね。

このように、節目として引いた水平線から次の水平線を目指す流れの中間の部分を切り取っていくのが日々のトレードの基本戦略です。

そして具体的なトレード戦略として私が真っ先に考えるのは、チャートがどのような状態であろうと長期トレンドに対する押し目買い・戻り売りです。

押し目買い・戻り売りは強いトレンドが発生した後の二の矢を拾うという手法なわけですが、つまりすでに明らかになっている結果に対する後出しジャンケンで大きな利幅を取れてかつ勝率も高いという一番楽なトレード手法だからです。

基本的な戦略は大きくトレンドが発生した日足ローソク足を基準に1時間足チャートを見ながら押し目買いor戻り売りです。

仮に1時間足チャートがレンジになっているように見えても、さらに上位足を見ていけば大きなトレンドが発生してその支配下にあるはずなのでその場合はスケールを大きく考える修正をするものの、押し目買い・戻り売りが基本戦略であることには変わりません。

・明確に機能している移動平均線があればチャートとクロスして”スイートスポット”を形成するのを待つ

・これといった節目がない場合には大きな規模のダブルボトム・ダブルトップや三尊などのトレンド転換サインが出るのを待つ(場合によっては数日間エントリーなし、その間は別の通貨ペアでトレード)

・押し目・戻り目の基準にしていたトレンドを全戻しするようなV字反転が見られた場合には
 三尊の形成を警戒して押し目買い・戻り売りのプランそのものを保留する

・節目として引いた水平線に近づいたら一旦利益確定

こういったことを念頭に置きながら、押し目買い・戻り売りを狙っていきます。

押し目買い・戻り売りが出来そうにない場面においては、補助ツールとして水平線のブレイク失敗を狙うカウンターを仕掛けたり、明確にトレンド転換できるサインを見つけたらトレンド転換を狙っていきます。

利食いの目安は”その先どうなるかわからなくなった時”


基本的にエントリーと損切りは明確な根拠をもってしますが、
利食いには最適解というものがなく人それぞれという部分があります。

張れるロット、リスクリワード、トレードスタイル、あるいはその日の損失分などを加味して”自分がどれだけ納得できるか”という主観的な気持ちの部分が占めます。

逆に、納得できない利食いをしてしまうとそのモヤモヤを晴らそうと
無茶なトレードを仕掛けるということになりがちで、
せっかくその日勝っていた分をすべて掃き出すことにもなりかねません。

そういった無茶なトレードを防止するという意味でも
自身の納得できるところで利食いするのがベターです。

少なくとも
「仮にそれ以上伸びたとしてもそこから先は自分には分からないから取れなくても仕方ない」
と自身が思えるポイントで利食いをするべきです。

私の中では
「水平線の節目に近づいたら利食い」
というものが自分自身が納得できるものとしてこのやり方に落ち着いています。

もっと利益を大きく伸ばしたいという方は
独自に研究したうえで再現性のある方法を模索していくしかありません。

とりあえず水平線の節目に近づいたら少なくとも持っているポジションの
半分は決済して残りの半分を様子見します。

もし節目に到達後にレンジになってしまった場合には、
残りの半分は4時間足クローズの時刻に合わせて適当なところで決済します。

仮にその後水平線の節目をズンズン抜けていったとしても、その先は
「自分には分からないもの」として割り切ってしまっています。

「分からないものは取れなくても仕方ない」

という納得が出来るなら、取り返そうとする無茶なエントリーを自制できるはずです。

利食いの分割決済について

押し目買い・戻り売りで含み益が発生した場合の出口戦略、つまり利食いの仕方についてですが、個人的には利益目標を何個かに分けて到達後に部分的に決済していく分割決済を推奨します。

これは仮にエントリー自体が成功してもその後思ったほど伸びずに、結局は節目に届かず水平線の手前で反転ということもあるためです。

せっかく含み益が出ていたのにチャラで終わるというのは精神的なダメージが大きいので出口戦略としての分割決済は有効です。

あらかじめ利益第一目標、利益第二目標としてポイントを定めておいてそこに到達するごとに順次利食いしていくというのが良いでしょう。


例えば押し目買いで狙いであれば、押し目形成の際の一時的な下降トレンドの起点となった高値などを利益第一目標として定めることが多いです。                                                             

水平線カウンターという選択肢による”飛び乗りエントリー”予防

水平線を引いてそのブレイク失敗で逆張りする、というのは長期トレンドに対する押し目買い・戻り売りを基本戦略としている私にとっては割と「飛び道具」的なエントリー手法になります。

こういう節目の水平線をブレイクしかけたところを失敗した時の小反発を取っていきます。

この手法は利幅はそれほど伸ばせませんが、勝率が高いので

・押し目買い、戻り売りが出来ないレンジの時
・すでにトレンドが出てしまって乗り遅れた時

などにリカバーする意味で選択肢として持っています。


この手法というのは手法そのものの有効性だけでなく

「大きく伸びてしまってからの”遅すぎる飛び乗りエントリー”防止策」

としての意味合いもあります。

つまり、節目をブレイクしきれないところを逆張りするという選択肢を持っていれば大きく伸びている最中にブレイクアウト飛び乗りしてしまうことに対する自制が効くということです。


例えばこういう風に節目をブレイクしかけているようなチャートにおいて抜け期待のエントリーをしてしまうということはよくあると思います。


しかし、こういう抜け期待の飛び乗りエントリーは大抵損切りに遭います。

私はこういう場面において「ブレイク失敗狙いのカウンター」という選択肢を持っているのでこういう飛び乗りエントリーを自制することが出来るわけです。

仮に安易なところで逆張りしてしまったとしても逆張りは損切りが明確である以上、飛び乗りエントリーよりは損切りが浅く済むということもありますからね。

また、もしそのまま抜けるようであればしっかり抜けて戻ってきたところを押し目買いをします。


あるいは、跳ね返される可能性が高い節目がすでに目前にあるのに
そこに向かって壁打ちのような感じでトレードをするということも
水平線での逆張りを選択肢として持っていることである程度は自制することが出来るはずです。

実際、この選択肢を持っていることで飛び乗りエントリーはよほどのことがない限りしないようになりました。

選択肢を多く持つことはトレードにおいて「待つ余裕」をもたらしてくれます。

押し目買い・戻り売りで一時的に伸びるも勢いがなくなってしまった場合も戦略は継続

押し目買い・戻り売り節目にも届かず勢いがへたってしまった場合はレンジの疑いが強くなるものの、基本的な戦略は押し目買い・戻り売りの継続で問題ありません。

基本的には強いトレンドが発生したその支配下にあることには変わらないので、明確なトレンド転換のサインが出るまでは安易な逆張りを避けることです。


そもそも、明確なトレンド転換と言えるサインが出るまでに時間がかかることが多いというのもありますね。

信頼できるトレンド転換のサイン、例えばダブルボトムやダブルトップを根拠にトレンド転換を狙うにしてもその形成には数日間かかることが多いですからね。

仮に上記のような形で一度押し目買いが失敗してレンジになって下がってきたとしても、もう一段深いところから押し目買いが入って結局上がっていくという値動きも良く見られます。



ダブルボトムやダブルトップ根拠のエントリーはあくまでも逆張りということ

一度レンジを形成するも再び押し目買い・戻り売りが入るという値動きは
天井圏や底値圏に張り付いたまま反転チャートパターンを形成したような場合にもあり得ます。


これは上昇トレンドの最中に三尊天井のような形を形成してからネックラインを下に割って急落するも押し目買いが入ったケースです。


簡略化するとこういう値動きが起こっているということですね。

三尊というのは基本的にはトレンド転換のサインとしては結構信用できるものですが、それでもこういったダマシのような形があります。

当然、ダブルボトムやダブルトップにもダマシがあります。


ダブルトップや三尊を根拠にしたトレンド転換狙いというのは、どれだけ形が良くてもどれだけ時間をかけて形成したものであっても基本的にトレンドに対する逆張りであるということに改めて注意し、慎重なエントリーが求められます。

なので、多少レンジを形成したり反転パターンのような値動きを作ったとしてもそれまでの勢いのトレンドの強さを重視する押し目買い・戻り売りが基本戦略となるのです。

仮に

「上昇トレンドの押し目買いvsダブルトップ根拠の売り」

という構図になったとしても押し目買いというトレードプランは常に持っておくべきです。


ただ、ダブルトップの規模がそれなりのものであれば

「長期的な上昇トレンドの押し目候補までの一時的な売り」

というトレードは可能です。

規模の大きいダブルボトム・ダブルトップの形成を待てば仮にトレンド転換しきれず再びトレンド継続ということになったとしても逃げられる余地のある利幅を確保できるので、そういう意味でもある程度の規模の反転チャートパターンが出現するのを待つのが無難です。

さらに言えば、仮に上昇トレンド中にダブルトップを形成したとしたら

①ダブルトップ根拠の売り
②上昇トレンドの押し目買い

という風に売りと買い双方のトレードプランを同時並行で考えておくべきと言えます。


ダブルトップ・ダブルボトムを根拠にしたトレンド転換狙いはそれまでのトレンドの強さやチャートの規模や形、エントリータイミングなど様々な要素を考慮して慎重に考える必要があります。

ただ、ちゃんと見極めることが出来ればトレンド転換の初動を大きく取ることも不可能ではありません。

これも選択肢の一つとして持っておいて悪くないでしょう。

日足レベルの節目は日足クローズで判断するのが確実

節目として引いている水平線は基本的に前日や3日前の高安といった日足基準のものなのでその節目を超えたかどうかも日足クローズで判断するのが確実で、そういう意味でも日足基準の押し目買い・戻り売りを基本戦略としています。

一応、応用的な方法として4時間足や1時間足で突破した後の
「中段保ち合い抜け途中乗り」
という方法もありますが、基本的には節目付近でガチャガチャやると
難しいトレードになりがちです。

逆に節目をブレイクしようとしてダマシになってトレンド転換の疑いが強くなったと思いきや、もう一度その節目を試しに行って結局日足の終値ではブレイクするというパターンもあります。

そのどちらのパターンもあるということを加味すると、
節目付近でのトレード自体を完全にスルーしてしまって
日足が確定する次の日まで待った方が確実ということになります。

週足クローズと週末金曜日のトレードに注意

週足レベルの節目であれば週足クローズまで抜けたかどうかの判断は出来ません。

週末の金曜日は週足レベルの節目を抜けるかダマシに終わるかの分水嶺で、
日足レベルで抜けていたとしても週足ではヒゲに終わらせようとするような値動きもあります。

ただ、仮に週足終値でそこを超えられずヒゲに終わるとしても
デイトレードであればその週足ヒゲの中を取っていけば良いので、普段はそれほど意識せずに
週末金曜日のトレードで週足がヒゲになるかどうかの警戒をすれば良いということになります。

ただ、基本的に週最終日のトレードはあまり利を伸ばさず無茶しない方が良いです。

これは週足終値の警戒ということに加えて、仮にその日のトレードで負け越した場合は
そのモヤモヤを週明けまで持ち越さなければならないという心理的な側面もあります。

もし1回損切りに遭った場合
「週最終日くらい勝って終わりたい」
と、週最終日を損失で終わってしまうことを嫌って
負けを取り返そうと無茶なトレードをすることになりがちです。

雇用統計の発表も毎月第一金曜にあり、
その日の指標発表前というのは発表待ちで相場が動かないことが多かったりします。

指標発表前のレンジで入ってもあまり動かず損切りになり、
指標発表のガチャガチャした動きに翻弄されて
さらに負けを重ねてしまって結局週トータルの利益分を
全て掃き出すような事態にもなりかねません。

基本的にあまり利幅を期待せずそこそこで利食いするか、
その週ですでに勝ち越しているのであれば
金曜日はやらないと決めてしまっても良いでしょう。

そこでズルズル負けて勝ち分を掃き出すよりはその方がずっと良いはずです。

【その他細かい注意点】

・中段保ち合いのような形になるならレンジブレイクで途中乗り(アセンディングトライアングルやディセンディングトライアングルのように反発が小さくなりつつ安値切り上げor高値切り下げのような形が一番入りやすい)

・大きな時間をかけて作り上げたトレンドであるほど、その転換にも大きな時間が必要。
(トレンド転換狙いならそれだけの慎重さが必要で押し目買い・戻り売りを基本戦略とするのはそれもある

・天井圏や底値圏を形成せずV字で戻ってきてしまう場合は完全スルー
(V字→三尊形成を狙って二の矢を確実に取れれば良い)


このトレード戦略の詳細を全て公開しています

それぞれの手法は単体でも十分使えるものとして公開していますが、根本的な考え方は共通しておりこれらを全て統合することでシナジーが生まれます。

これらをまとめたものをマガジンとして公開しているので是非参考にしてみてください。


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