#278C|できなくてもいいから成り立たせる

note365日連続投稿チャレンジ279日目。

これは自慢話ではない。むしろ「かわいそうに」と言われるタイプ。あるいは「呆れられる」類の話だ。

私はパッと見「なんでもできそうな人」「なんでもできる器用な人」に見られる。

そうして有り難いことに、これまでたくさんの期待をいただいてきたし、実際に色々な話を持ってきてくれることは嬉しいことだ。その気持ちに応えられるだけのことをしたいと思い、できる時間をフルに投入して生きてきた。

もちろん充実したプライベートも欲しくて、たとえば「朝日と夕日の時間は太陽を見ることができる生活」ではあるが、逆に求めに応じて朝から晩まで、晩から朝まで、何日も働きづめる時もある。

「いつもいろんなことをしていて忙しいですね」とか「繁盛していいことですね」と言われることも、嫌味ではなく心から言っていただくことも多くて、私をすーぱーびじねすまんのように見てくださる方もいる。

申し訳ないが、それはとんでもない勘違いだ。


私はめちゃくちゃ能力が偏重した人間で、「なんでもできる人」とはほど遠く(なんにでも「興味はある」が)、特に「器用さ」とは真逆だ。

正確には、「能力」というか「物事を理解して実際に実行するための認知構造」に異常がある、という解釈でいる(違うかもしれないけど)。

そういった偏りは「ASD」と言われるらしく、最近は自分のその部分の扱いと自己受容が一段深まっているところだ。

わかりやすいASDの人はコミュニケーションに難があるようなので、そこがない私は傍からはわかりにくいのだけど、「一般的な処理能力」の特定の部分が致命的に弱い。


それはこのnoteを見ていただいてもわかるかもしれない。未だにプロフ画像もカバー画像もセットしてない。これは冗談ではない。もうそろそろnoteを始めて300日になるのだよ。普通の人って最初に設定するよね。

私の異常な部分は、これほど一般と差がある。普通の人がすぐできることがめっちゃできない、というのはこういった感じだ。

これ、普通の感覚では「早く設定すればいいだけじゃん」と思われるだろう。まさに、みんなそういう反応をする。私はずっとしたいと思っていて、未だこの調子だ。


先日も、共同で仕事をしている人から、新しく受注した仕事のやり方について説明を聞いていたが、いくら聞いてもイマイチわからなかった。

なので質問を重ねていくと、だんだんとイラつかせてしまう。最後には「本当はわかっているのにやらないんだろ」「オマエはサボりたいんだ」「真面目にやれ」となる。

こうなるとお手上げで、「またやってしまった」と思う。子どもの頃からずっとこれが繰り返されてきた。

この仕事に関しては特に中学生でもできるようなものだと思うのだけど、概要はわかっても詳細を聞かないとどう処理すればいいかわからないのだ。

でも、普通の人には「そこまで詳細な説明なんて、なくてもできる」らしい。ここが私にはわからない。


そんな感じで、最近も「高い期待値」と「低い実務能力」のギャップで、関係者を落胆させてしまう仕事もなんとかこなしながら、しかしだんだんと自分の身の振り方を開発できそうでいる。

「できる仕事」では涙を流していただけるくらい喜んでもらえるのも事実、「できない仕事」ではパートナーにガチギレされるのも事実。

そのメカニズムがどうなっているのかわからずに、自分はダメだと責めるばかりだったところから、どういう部分では役に立たないのかはクリアになってきた。

今は、昨日の記事にも書いた「悩みなんて全部解決してしまおー」というノリが手伝って、これをどんな方法で解決しようか、ということを明るく考えている。


結論は「できないことは人に任せながら目標を達成する力」をつけること。これまで何百回と言ってきたけど、これしかない。(ざっくりすぎて何も言ってないに等しいサイズの抽象度だが)

そのために私の場合、「できないことをできないと平気で言えて、人にそれを平気で任せてしまえるか?」というところが課題だ。

「自分がなんとかしなくちゃ」という気持ちを捨てる。それは①自己評価の低さから生まれる「できないこと」への引け目や申し訳ないことをしている気持ちだったり、②他者の目(評価)を気にした「恐れ」や「かっこつけ」が原因ではないかと思う。これを脱したい。脱・長女病。

そのために「そうやって人に任せても成り立たせる方法」をがんばって開発すること。これまでとは違う労力のかけかた、思考の使い方。自由な発想と大胆な行動がいる。成功するまでどれだけ失敗できるか。

私はなんだかんだで、ここに関して「歯を食いしばって自分でがんばってみる(そして失敗する)」パターンしか試してない。他に色々とできることがあるハズなのに。


私と同じように、これが難しいという人も多い。試してみて、失敗して、傷ついたりトラブルになったりするのは嫌なものだ。そうやって「人様に迷惑をかけてはいけない」から、いつまでも同じ場所でループし続ける。そうしてこの悩みを持ちつづけてきた。

昨日の青年から、「そんなものは捨てて良いんですよ」という可能性と、「もっと気軽に、しかし一生懸命にクリアしていきましょう」という軽やかなエネルギーをもらった。

このループから出る。その過程で人に迷惑をかけるかもしれないけど、それでも良いものをつくりたいし、もっと生きやすくなりたい。

てきとーにしていく。頼っていく。もっと何事も「気にしないでいる」ことを心がけて。当分はうまくいかないことを覚悟して。手を抜く練習、任せる練習を。


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