見出し画像

【重要】近刊検索デルタ、店頭在庫確認リンク集、vslip等のサービスの今後について(追記あり)

2023年7月3日、openBD API、回復しているようです。 特に発表など無いので詳細はわかっておりませんが、とにかくよかったです。

はじめに

ご無沙汰しております。高島です。

今日はひとりでポチポチ動かしている諸々のサービスの現状と今後についてのご報告です。

2023年6月5日以降、openBD経由でJPROからの書誌情報を取得できなくなっています。そのため、諸々のサービスそのものの継続をどうするか考えなければいけなくなってきました。opneBDの現状については以下のリンク先をご参照ください。

それとは別に、5月初旬に某オンライン書店のアフィリエイトアカウントを閉鎖されてしまい、便利に使っていたAPIが使えなくなってしまったという事情もあります。念のため付け加えておくと、上記のopenBDの話題と下記の某オンライン書店のアフィリエイトアカウントの件はまったく関係ありません。アカウントの閉鎖は私のほうがひとりでやってる中でアフィリエイトID付きのリンクを追いかけきれなくなってしまったことが最大の理由です(だと思います。正直なことを書くと、なぜ閉鎖されたのか本当の理由は先方からの説明がないのでわかっておりません)。

アフィリエイトの収入はけっこうな金額になりつつありました。それが急に吹っ飛んだのですっかりやる気を失っていたらopenBDが大変なことになっているのに気が付かず完全に対応が遅くなってしまいました。面目ないです。

サービス一覧

さて、諸々のサービスと言っても本当に諸々のサービスなので、まずはどんなサービスをひとりで作って動かしていたか、一覧にしたいと思います。

近刊検索デルタ
https://honno.info/kkan/

店頭在庫確認リンク集
https://honno.info/ttzk/

重版出来ですYO!
https://honno.info/jhan/

vslip
https://honno.info/vslip/

でる★まん
https://honno.info/kkan/drmn/

写真集の館
https://honno.info/kkan/annex001/

open_bib
https://honno.info/open_bib/

CcodeRR
https://honno.info/ccoderr/ccoderr.php

難読出版社名一覧(近刊検索デルタ内のページ)
https://honno.info/kkan/hard_to_read.html

我が社の一冊(更新終了)
https://honno.info/wagaichi/

発売してから、どうですか(仮)(更新終了)
https://honno.info/kkan/ddsk/

EXCEL及びGoogleスプレッドシートの関数に対応したAPIは以下の3種類を動かしています。詳しくは以下のnoteをご覧ください。

現状について

それぞれのサービスは原則的にopenBDから取得した書誌情報を使っています。特に近刊検索デルタは「openBDから取得した近刊情報」を閲覧するためのサービスなので、openBD経由での書誌情報取得が出来ないと継続が難しいです。その他のサービスについてもopenBDからの情報取得を前提に作っているため、それが出来ないとなると継続はかなり厳しい状況になります。

また、某オンライン書店のAPIが使えなくなったことで、既刊の情報取得及びISBNをキーとした電子書籍の販売IDの取得も難しくなりました。これはopenBDの問題とはまったく別ですが、サービスの質という意味ではかなり悩ましい課題です。

実は、一部のサービスでは「openBDから書誌情報が取得できなかった場合の対応」は既に組み込まれています。とはいえ、上記の某オンライン書店のAPIも使えないとなるとそこも不備が発生しかねません。また、openBDの速度と使い勝手は圧倒的で、他のAPIでは情報の取得に時間がかかったり取得の回数制限が入ったりと、openBDほどの使い勝手は実現できていません。そのあたりも、特にvslipなどでは課題になりそうです。

今後の対応について

各サービスの今後については、次のいくつかの対応が考えられます。

1.JPROから直接情報を取得する

JPROから直接情報を取得するためにはJPO(日本出版インフラセンター)の正会員または賛助会員になる必要があります。会費は年額10万円です。某アフィリエイトアカウントがバンされる前の月額収入は7万ぐらいでした。バン後も他のアフィリエイトで少し盛り返して3〜4万ぐらいはいけそうです。ですので、年額10万払って賛助会員になるのは有りです。これが一番まっとうな対応でもあります。以前、「高島ク〜ン、使うんなら賛助会員になってよ〜」と直接お声がけいただいたこともあるので、多分お願いしたらすぐにでも実現できると思います。
この対応だと、現状のopenBDを使う方法と比べてデータベース及びその更新のシステムをしっかり構築しないといけないので、そこはやや大きめの課題です。とはいえ、逆に言えば解決すべき課題はそこだけです。
それとは別に某オンライン書店のAPIで実現していた諸々はJPROから直接情報を取得しても解決できません。こちらはどうしたものか、悩ましいです。

2.代替のAPIから情報を取得する

近刊情報及び既刊の書誌情報については代替のAPIというかはっきり書いてしまうと楽天APIを利用するという手もあります。先に触れた通り、「openBDから書誌情報が取得できなかった場合の対応」は既にamazonAPIと楽天APIを使って実施していました。現状使えるのは楽天APIなので、そこを近刊も含めて拡大することは可能です。
とはいえ、楽天APIも利用規約や取得回数で引っかかる可能性は高いです。こちら使い方がハードすぎるというかAPIでお手軽な利用の範囲を超えているというか、そういう事情もあるので、あまり無理は出来ません。またバンされて副収入が細るのも悲しいです。
あと、楽天APIもopenBDと比べると遅いんですよね。楽天APIが悪いのではなくopenBDが爆速なんです。これに慣れると他のAPI使えないよ。

3.サービスを終了する

個人でがんばるのも限界なので止めるというのも判断だと思います。既に5月にアフィリエイトアカウントが閉鎖されてから急速にやる気を失くして毎日行っていたツイッターでの発信はやめてしまいました。ChatGPTに要約させたりと色々やってたんですけどね。やめたら朝が楽です。
そういう経験もあるので、やめるというのも本気で考え始めています。楽になれそう。

4.どこかに引き継いでもらう

ここまで書いてきましたが、「今後の対応」で重要なのは「JPROの情報取得」と「某オンライン書店のAPI利用」です。今までと同じ質のサービスを提供し続けるためにはどちらも必要です。そのうえで、このふたつがあると今まで以上のサービスを構築することも可能です。例えば、電子書籍の横断検索を実現するためには某オンライン書店のAPIは必須です。
JPROの情報はJPOの賛助会員になることで取得できるのですが、某オンライン書店のAPIは私の対応が拙くて閉鎖されてしまったので、私が再開することはしばらくは難しいと思います。
となると、例えば現状のサービスを換骨奪胎したうえでどこか業界団体や法人などに引き受けてもらうという手はあります。某オンライン書店のAPIを考えるとこれがベストの対応ではないかと思います。
とはいえ、私自身がそのまま運用に関わる関わらないは別として事業として取り組むとなるとコストが発生します。残念ながら単体で採算が取れるほどのものになるかどうかは微妙です。業界団体や法人で「赤字にならない程度で回してくれたらいいよ」ぐらいの話があると最高ですが、そんな都合のいい話は期待できませんよね。

最後に

現状と今後の対応についてはこんな感じです。出版業界で「ひとりDX」状態でしたが、さすがに大元の情報ソースが締められると手も足も出ません。それぞれのサービスは仕事で利用しているユーザーもいるようなので、理想を言えばJPROで同等のサービスを構築・運用していただくのが一番です。そういう道が開けることを期待しております。
以前と同様にopenBD経由での取得が可能になるとそれはそれでありがたいですが、何度も触れている通り「某オンライン書店のAPI」が使えないのがなかなか本当に厳しくて。それなしでも色々出来るのは出来ますが、これから面白いことやろうと思った時には絶対に使いたいんですよね。逆に言うと、それが使えるなら近刊情報はJPROからの取得に切り替えてもまったく問題なかったわけです。ああ、なぜ適当な対応でアカウントを閉鎖されてしまったのか。後悔先に立たず。

現状と今後についての報告は以上です。

「オレんトコで好きにやんなよ」みたいな奇特な方がいらっしゃれば……。虫が良すぎか……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?