見出し画像

近刊検索デルタで、新コーナー「発売してから、どうですか(仮)」を始めたら、久々にopenBDから取得できない書誌情報に四苦八苦しました

ひとりで作って動かしている「近刊検索デルタ」で、新コーナー「発売してから、どうですか(仮)」を始めました。月イチ更新予定。第一回は、青弓社『田原俊彦論』岡野誠、です。是非、読んでください。

告知は以上なんですが、この新コーナーで関連書籍を紹介する際に、久々にopenBDから取得できない書誌情報の問題にぶち当たり四苦八苦したので、その件について簡単にご報告。

openBDでは、JPRO(JPO出版情報登録センター)版元ドットコムに登録された書誌情報が利用可能です。近刊検索デルタではそれらを使っているので、基本的にISBNを指定するだけで必要な書誌情報を抽出できます。JPROには、2018年8月現在、100万件以上の書誌情報が登録されており、参加出版社も1000社を越えています。ですが、この中には含まれない社もあります。

今回、久々に当たりました。こうなると、書誌情報を機械的に取得するのは難しいです。ちなみに書影も無理。とりあえず今回は、書誌情報は手入力、画像はamazonで対応しました。これがベストな対応かどうかはわかりません。openBDだけでやりたいところですが、現実は、なかなか厳しいです。

ここから先は感想ですが、JPROに登録するなり版元ドットコムに参加(して、最終的に書誌情報はJPROに送る)なりしないと、amazonはともかく、他のオンライン書店では極端に見かけなくなります。リアル書店については取次との取引の問題もありますが、それにしても、ほとんど見かけない。「いや、そんなはずはない。ウチはJPROに登録せずとも、Webでもリアルでもしっかりと露出を確保できているんだ」という出版社もあるとは思いますが、それはそれで、違う意味でけっこう色々やってたりしますよね、SNSとか、ネットリアル問わず何らかメディアへの露出とか。そっちをやりつつ、JPROに登録するってわけにはいかないですかね。JPROに登録するとオンライン書店各所だけでなく取次にも書店にもかなり幅広く情報が行き渡るんですけどね。さらに言えば、オンライン書店リアル書店の予約コーナーや近刊検索デルタのようなopenBDを利用しているサイト経由で読者にも届くわけです。

本を書店店頭に並べるのは、難しいようで簡単で、簡単なようで難しいです。これは、リアル・オンライン問わず、です。現物ではなく、情報を届けるだけでも難しい。今は、情報を一箇所に登録するだけで関係各所はもちろん、読者にまで届けられる仕組みがあるわけで、それを使わないのはもったいないように思います。

この記事を読んで「そうか、ウチもJPROに書誌情報を登録するか」と思った出版社の方、是非(私、JPROの委員もやってます)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?