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土佐山アカデミーの定点観測 vol.01 〜「万物から学べる場所」の「10年」を考える。

〜東京在住のサポートメンバー髙木健太さんに、都会から見る土佐山や土佐山アカデミーについて書いてもらっています〜

「土佐山アカデミーが、今年10周年を迎える。それに際して改めて、これまでとこれからを考えたい。そのために外からの視点も欲しい。頭を貸して欲しい」

あれからもう、10年も経つのか。

「龍馬が好きで、高知が好きで。こんなタイミングは二度とないから、代理店はやめるよ」

広告代理店時代、ひときわ異質な存在の先輩だった吉冨さん。その異質な存在としての集大成を見せつける背中を見送って10年。転職は、天職になったのではと思う。なった、と言うよりは、更新し続けているようにみえる。

広告代理店時代の先輩からNPOの事務局長に肩書きが変わっても、この先輩からの声がけには、昔から「はい」か「YES」しかない。感慨深い気持ちで「お手伝いさせていただきます」と答えた。

と、

その”外からの視点”の私は誰かと申しますと、初めましての方が多いかと思いますので手短にご挨拶を。わたくし、高木健太と申します。吉冨さんの代理店時代の後輩で、今は東京で企画制作のプランナーをしています。

以前から土佐山アカデミーとはご縁があり何度もお邪魔しており、山の上の巨大ブランコを漕いで足の先にみえる太平洋に向かって悩みを吹き飛ばしたり、竹の小屋吹き抜ける涼風で頭を冷やしたり、鏡川の源流に浮かんで心身を清めたりして東京に戻っては、名物トサジローの卵かけご飯を咀嚼しながら、土佐山の持つ不思議な魅力についてよく考えています。

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今年の7月で10周年。吉冨さんが掲げたコピーは「次の100年のための、次の10年のために」。
これまでの10年。これからの10年。7月に向け「ありたい姿」を一緒に考えて、近づいていくための伴走の記録が、この定点観測レポートです。

”教え教わる学習の村を目指します”のDNAを受け継ぎ「学び」を掲げる団体として「万物から学べる場所」とは、どういう場所なのか。そこで、どんな存在としてどんな価値を世にもたらし「万物が師」である土佐山への感謝と敬意を体現していくのか?を7月に向けて、改めて考え始めたところです。

シンプルですが、まずはやっていきたいこと100個あげていきましょう。というところから始めました。その際、一番最初にアカデミーの二人から出てきた言葉は「土佐山への感謝と敬意」でした。それをベースに並んだ未来に向けた100行のエクセルデータは、鬼でなくても笑えてくる。大胆で、荒削りで、温かいものでした。

中でも共通して目立っていた一つのキーワードは「面白がる力」。
これはきっと、彼らが尊敬する土佐山の大先輩たちが背中で見せてきてくれたことがベースにあるのでしょう。課題を資源と捉え、知恵を働かせ”ニンニン”しながら(今回学んだ土佐弁。いい言葉だ)手足を動かすこと。森を作る。炭を焼く。様々なワークショップ……。人生がRPGゲームだとしたら、生き抜く力のレベルがぐいぐい上がっていく感じ。「面白がる力」はそのレベルを上げるために必須のキーワードであるでしょう。

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土佐山アカデミーでは「風の人」「水の人」「土の人」という言葉を使っています。

風の人(外からくる方々)→土佐山外から来る新しい視点・技術・言葉・ネットワークを運んでくる人
水の人(土佐山アカデミー)→コンサルではなくプレイヤーとなれる存在
土の人(土佐山の人々)→地域に長く住み、土佐山ならではの暮らし・文化・生活技術・課題などを持っている人

今年からは風の時代、と言われていますが、まさに風の人を招き入れ、土の人と繋ぐのが土佐山アカデミーの役割。

7月に向け、コロナ禍々でも地道に続けてきた焚き火meet up(今まで土佐山と関わりのあった様々なジャンルの面白い人を招いての対話)を公開会議として、様々な「水の人」とともに、改めて「これからの10年」をテーマに毎週焚き火を囲み、アイデアを出しています。
(facebookページではアーカイブも見られますのでぜひ)

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焚き火はもちろん、様々なイベントや仕掛けを今後も企画していきます。
7月、そしてその先に向けて「過程」を「共有」しながら「成長」していこう、というのが発端なので。(土佐山アカデミーの定義する「成長」の意味するところはまた次回)

ですので、風の人も、土の人も、それ以外の属性をもたらしてくれる人も、移住を考えている人もそうでない人も、住む場所、年齢、性別、立場や役割、ありとあらゆる境目を越えて。
みんなで面白がりながら、肩を組んで横一列のイメージでしょうかね。
7月10日。スタート、とデカデカ書いてあるゴールテープを切ることができたらいいなと思っています。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。


追伸
今後10年の指標となる言葉を探しているときに、生まれたキャラクターがこちら。「万物の師に敬意を払い感謝をしている。多くの視点を持ち、全方位に耳をすませている。課題と、その分のアイデアをポケットに収め、カンガルーのような機動力で頭と同時に手と足を動かしている」と言う理想のキーワードを全て備えています。

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ごきげんでおなじみ 高木健太
土佐山アカデミー東京代表
プランナー/コピーライター/コーチ

日本大学芸術学部卒業後、設計デザイン事務所、飲食業などを経て広告代理店のクリエイティブ・プランナーに。2019年企画屋として独立。身近な人、モノ、コトからごきげんにできるように企画・コミュニケーションの力を使いたいと考えています。「なごやかに、すこやかに」が信条。趣味と生きがいは余興。4歳児の父。

●ごきげんでおなじみ https://gokigen-inc.jp/

最後まで読んでいいただき、ありがとうございます! いただいたサポートは、中山間地域の課題を「たのしく」「おもしろく」解決するための活動に使わせていただきます! まずは土佐山から、そして高知県から全国、世界へと広げていきます。