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(第10回)『魔法の味方:人工甘味料』

【はじめに】

みなさん、こんにちは食品健康コンサルを目指している塔里大也です。今回は、知識編という形にして自分が勉強したことを記載していこうと思います。具体的には、エリスリトールという物質について学びました。みなさん、エリスリトールという言葉は聞いたことありますか。全然知らないよって人も、どんなものか分かっている人もいるかと思いますが、お付き合いください。

【人工甘味料の紹介】

人工甘味料と文字を書いてみると、何か難しそうなイメージを持ちませんか。何かヤバそうな、人工的な甘味料ですからね。エリスリトールもその人工甘味料の一つです。人工甘味料は最近では、色々なところに使われていて、原材料表示を少し気にする方なら、一度は見たことがあるものだと思います。エリスリトール以外にも、少しだけ紹介していきますね。スクラロース・アセスルファムカリウム・アスパルテームなどは聞いたことがありますか。これらは良く聞く人工甘味料だと思います。人工甘味料には、元々存在しない成分を人工的に作り出した合成甘味料と自然にある成分を人工的に作り出した糖アルコールの2種類あります。

【人工甘味料の利点】

人工甘味料の利点は、ほとんどカロリーがないのに、甘みを出すことができる点になります。例えば、スクラロースはカロリーゼロなのにも関わらず、砂糖のなんと600倍の甘みを持っています。甘味を食品につけようとしたら、砂糖をいれると、カロリーが大きくなってしまします。カロリーを上げずに、少量使うことで甘味を持たすことができる物質として開発現場では使われています。

【エリスリトール】

さて今回学んだエリスリトールについて書いていきます。エリスリトールは人工甘味料に分類される糖アルコールです。抽出されたブドウ糖をもとに、発酵させることでエリスリトールは生まれます。砂糖の70%くらいの甘みでさっぱりとした後味が特徴になっています。糖アルコールは甘みを持っていても虫歯を作らないことでも有名です。これは、虫歯のエサになる酸は砂糖などには含まれていますが、糖アルコールは酸をもっていないためです。エリスリトールは糖アルコール中でも例外で90%は体に吸収されます。しかし、代謝も何も起こらず、そのまま尿として排出されるので、結果摂取していないのと同じ状態になります。糖アルコールは緩下作用(お腹を下す)を引き起こします。そのため、摂取できる量が決められています。エリスリトールは糖アルコール中でも緩下作業は一番低いとされています。

【食品の開発現場】

今回学んだエリスリトールの知識は以上になります。どんな物質も長所もあれば、短所もあります。今回のエリスリトールでは、さっぱりとした後味を作ることができることや、虫歯になりにくいなどの長所があります。しかし、過剰に摂取するとお腹を下してしまうことになります。これらの長所と短所を踏まえながら、食品の開発で使われていきます。なぜ砂糖でなく、人工甘味料を使うのか疑問を持つこともあると思いますが、そのようにそれなりの理由があって使われることになります。皆さんが少しでも知識をもって、食品を見ていただき、一緒に考えていければよりよい未来が少しずつ開けていくのではないと考えています。

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