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常連の楽しみと嗜みと食パン

私は食パンは好きな厚さに切りたい派。そんな派閥があるかは分からぬが。ホットサンドがから薄く2枚、トーストだから厚く1枚、とフレキシブルに切りたいので、食パンを買うときはブロックである。
あ、ときどき、切らずにちぎって食べるなんて荒技もあって、これは楽しいですよ。
 でも、スライスしていないブロックは主流ではないので注文しないと買えないんだよね。そこがちょと面倒。

さて、良く行くパン屋さんでの話。
お店に入って何を買うか物色していると、店員さんの視線を感じる。
何かと思って見返すと、口パクでたぶんこう言っている。
「食パン買っていきます?」
私答える。「はい、ブロックで。でも、今日は1本」
納得してパッキングを始める店員さん。

こういうやりとりが行くたびにあるんです。
顔を覚えられ、購入パターンが記憶されたんでしょうね。
いつも、食パンをブロックで買うお客だと。
食パンのブロックは特注。都度用意する必要がある。時間がかかるんだよね。だから、できるだけ先に済ませておきたい。そうしてもらえるとこちらも助かる。混んでいる時にその手間をかけさせるともぞもぞしちゃうんだよね。

そう、私は常連なんだなあ。そんな私は、自分を「食パンブロックおじさん」と自称しております。
常連特典なのか、ときどきパンの耳切り落としが貰えて嬉しい私。
ありがとう!

そういえばパンの耳って切り落とさずに食べるようになったなぁ。この話題でも何か書けそうだ。

そんな常連の私ですが、「いつもの」という曖昧な注文はしません。
「食パンブロックで1斤。(さらに念のため)スライスなしで」と注文します。
「いつもの」で済ませるのは常連の嗜みとしては宜しくないという思いがある。「いつもの」って愛がないじゃない。まあ、でも、一番の理由は「いつも一緒の俺と思うなよ」というひねくれた性格のせいですけれど。

そういえば、座るだけで「Bランチ?」とウェイターが尋ねるインドカリー屋さんがあったなあ週1、2回行って、毎回同じもの食べてたらそうなるかあ。
結局、「いつもの一緒の俺と思うなよ」と斜に構えつつも「いつも一緒」の私である。それでも、毎回、注文は「いつもの」ではなく商品名を告げます。

さて、今日はどんな厚さで切ろうかしら、食パンを。

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