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BtoBサイトにおけるCTAの役割と種類

BtoBサイトにおいて、コンバージョン率を向上し、獲得できるリード数の最大化に繋げる上で欠かせない要素が「CTA(Call to Action:コール トゥ アクション)」です。CTAは、ユーザーに特定の行動を促すための誘導ボタンやリンクであり、その設計次第で、見込み顧客との関係構築に大きな影響を与えます。

本記事では、BtoBサイトでよく設置されるCTAとして「お問い合わせ」「資料請求」「ホワイトペーパー」「デモ依頼」「無料トライアル」「無料相談」「ウェビナー」「メルマガ登録」の8つを紹介します。それぞれの特性や設置する上でのポイントについて以下でみていきましょう。


1. お問い合わせ

お問い合わせフォームは、最も一般的なCTAの一つです。ユーザーから製品に関する質問や要望を受け付けるため「お問い合わせはこちら」「ご相談はこちら」といったシンプルな文言で誘導するとよいでしょう。

設置のポイント

  • 明確な誘導: どのページからもアクセスできるようナビゲーションメニューに追加して、サービスや製品の詳細ページ、あるいは事例ページなどから遷移できるよう導線設計することで、より多くの問い合わせを獲得できます。

  • フォーム設計: 問い合わせフォームは、ユーザーが簡単に記入できるよう、項目を最小限に抑え、必須項目を明確にすることが重要です。

  • 応答時間: 問い合わせに対する迅速な対応は、顧客満足度向上に直結します。自動応答システムやチャットボットを活用し、迅速な対応体制を構築しましょう。

2. 資料請求

資料請求は、製品やサービスに関する詳細な情報を求めるユーザーに対して、サービス資料、製品カタログ、パンフレットなどの資料を提供するCTAです。「資料請求はこちら」「詳細資料ダウンロード」といった文言での誘導が一般的です。

設置のポイント

  • 資料の種類: 提供する資料の見せ方によって、獲得できる見込み客が変化します。ユーザーのニーズに合った資料を用意することが重要です。

  • フォーム設計: 資料請求フォームでは、氏名、会社名、メールアドレスなどの基本的な情報に加え、興味のある製品やサービス、利用シーンなどを尋ねることで、よりパーソナライズされた情報提供が可能になります。

3. ホワイトペーパー

ホワイトペーパーは、特定のテーマに関する専門的な知識やノウハウ、調査した情報をまとめた文書です。見込み顧客を集客し、課題解決を支援するコンテンツとして活用されます。「お役立ち資料」や「ホワイトペーパー(無料)」といった文言で集客します。

設置のポイント

  • コンテンツの質: ホワイトペーパーの内容は、ターゲットの課題やニーズに合致し、有益な情報が盛り込まれていることが重要です。

  • 興味度合いの把握: ホワイトペーパーのダウンロードでは、氏名やメールアドレスなどの他に製品検討に関する情報を登録してもらうことで、興味に関わる情報を収集することができます。

4. デモ依頼

デモ依頼は、製品やサービスの機能や使い心地を実際に体験してもらうためのCTAです。誘導の文言では「デモを申し込む」「製品デモはこちら」といったテキストを使用します。

設置のポイント

  • デモ内容: デモの内容は、ユーザーの興味関心に基づいてカスタマイズするとよいです。

  • 日程調整: デモの日程調整をスムーズに行えるよう、カレンダー連携型の予約システムを導入するのも有効です。

5. 無料トライアル

無料トライアルは、製品やサービスを一定期間無料で利用してもらうことで、その価値を実感してもらうためのCTAです。「無料トライアルはこちら」「今すぐ試す」といった文言が一般的です。

設置のポイント

  • トライアル期間: トライアル期間は、製品やサービスの特性に合わせて設定することが重要です。

  • 誘導: トライアル終了後、有料プランへのアップグレードを促すためのメールマガジンやリターゲティング広告などを活用しましょう。

6. 無料相談

無料相談は、製品やサービスの導入を検討しているユーザーに対して、専門家による個別相談を提供するCTAです。「無料相談はこちら」「専門家に相談」といった文言を使用します。

設置のポイント

  • 相談内容: 相談内容を具体的に示すことで、ユーザーの不安を解消し、相談へのハードルを下げることができます。

  • 専門家: 相談を担当する専門家の情報を明記することで、信頼感を高めることができます。

7. ウェビナー

ウェビナーは、オンラインセミナーであり、製品やサービスに関する情報をを配信するCTAです。説明会なども該当します。「ウェビナーに参加する」「無料ウェビナー申込」といった文言が一般的です。

設置のポイント

  • テーマ: ウェビナーのテーマは、ターゲットの興味関心に合致し、有益な情報を提供できるものが望ましいです。

  • 告知: ウェビナー開催の告知は、メールマガジンやSNSなどを通じておこないます。

8. メルマガ登録

定期的な情報配信が可能な場合は、メールマガジンへの登録も有効です。長期的な関係構築を目的にメルマガを配信します。「メルマガ登録はこちら」「最新情報を受け取る」といった文言で誘導します。

設置のポイント

  • コンテンツ: メルマガのコンテンツは、読者の興味関心を惹きつけ、有益な情報が提供できるものが重要です。

  • 特典: メルマガ登録の特典として、電子書籍やテンプレートなどを提供することで、登録率を向上させることができます。

まとめ

BtoBサイトにおけるCTAは、サイトを訪れたユーザーを顕在化し、継続的なアプローチに繋げる上で重要な要素です。それぞれのCTAの特性を理解し、サイト上に配置しましょう。

CTAを効果的に活用するためのポイント

  • ユーザー視点: ユーザーの視点に立ち、どのような情報や行動を求めているのかを想定して設置する。

  • 明確な目的: 各CTAの目的を明確にし、その目的に沿ったフォーム項目や誘導の文言を配置する。

  • デザイン: CTAボタンのデザインは、周囲のコンテンツと差別化し、クリックしやすいように工夫する。

  • テスト: 複数のCTAを比較し、最も効果的なものを検証する。

  • 継続的な改善: データに基づいて、CTAの改善を継続的に行う。

BtoBサイトにおけるCTAの設計は、一朝一夕にできるものではありません。継続的な検証と改善を繰り返すことで、より効果的なCTAを作り上げることができます。


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