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太陽:獅子宮へ入宮(7/23-8/23)

黄道12宮


黄道12星座とは、太陽の通り道である黄道上にある星の連なりでできている12星座のことです。
一方12宮とは、この黄道を白羊宮から双魚宮までの12エリアに分割したものです。

大小さまざまな大きさの「星座(Constellation)」に対し、360度広がる黄道を12宮で分割し1宮当たり30度の等間隔に分けたものを「宮(Sign)」といいます。宮は星座とは無関係に存在するため占星術上の惑星の位置と黄道上の惑星の位置は違ってきます。(例えば太陽が獅子宮に入宮する7/23の空を見上げると太陽はまだ蟹座にあり、獅子座に入るのは8/17からとなります。また夜空を見上げた際に惑星と星座の位置が目視(星座)と占星術(宮)とで違うのもこれによるものです)

では、なぜ黄道12宮が必要とされていたかといえば、夜空と季節が密接に関連していたから。

  • 天の赤道

  • 天の北極・南極

  • 春分点・夏至点・秋分点・冬至点(春分点・秋分点は赤道と黄道の交点)

※天の赤道:地球の赤道を天球に写したもの
 黄道:地球の公転軌道の反映

天文計算により春夏秋冬の特異点を算出し、いつ種をまき収穫すべきかを知る、それは日々の生活の営みを支えていました。占星術は天動説の天文計算の結果としての暦としてかかわっているし、太陽は黄道上のどこにいるのかを測ることで今日が一年のいつにあたるかを知り、何をしなければいけない日なのかわかることが生活の基盤となる。今も昔も占星術は人々の命を支えていたのです。

獅子宮支配星回帰

さて、そんな天文計算による理論上の「宮(sign)」である獅子宮に太陽が入宮しました。
獅子宮の支配星は太陽。支配星が支配する星座に戻ることを支配星回帰といいます。

支配星座に支配星が入ることでその星座の持つ特性が支配星によってさらに強調されていきます。
獅子宮の特色といえば、

  • 強さ

  • 気高さ

  • 自分らしさ

というところでしょうか。
特に「何物にも侵されざる聖なる領域・王国」としての「自己・自分らしさ・個性」というものが強調されるようになり、あらゆる体験・経験等から見知らぬ自分・知らなかった自分の核になるものが浮き上がってくる時期、つまり「自分自身を生きる」時期とも言えます。

生きることの意味

自分自身を生きるといっても、自分を知らなければ生きる目的を持たずにただ時間だけが過ぎ去ってしまいます。
なぜ自分はこの人生を送っているのでしょう。
社会の枠組みを妄信し、周りから期待される自分の役割をこなすことこそ「自分自身を生きる」ことなのだと考え違いをするような仕組みと巧妙さに気づくには人生はあまりにも短く、残酷なまでに肉体は有限で壊れやすい。

ほかの人から見たらうらやましいくらいの人生を生きていたとしても、当人に人生の意義を見出せなければ人生を謳歌する境地に至ることは難しいことでしょう。
あなたはあなた自身以外の何物ではなく、あなたの人生をほかの人間があなたに成り代わって生きることができない。あなたの体の全感覚・感情と思考・人生の選択と結果・圧倒的なあなた自身の生の実感を他者がわかろうとしてもあなた自身そのものになりえないからこそ、人は他者の中に自分と共通する感覚を見出し、その生を寿ぎ、その死を悼み、あなたの気持ちを察するなどして肉体を超えて心や精神的な絆を紡ぎ寄り添い分かり合おうとするのです。
連綿と続く生の連鎖は、あなたが一人で生きる存在ではないことの証左であり、あなたの命は暗闇に瞬く一瞬の光のように見えて永遠の流れをその肉体の中に秘めているのです。

天分という言葉があります。
天が分かつ、あなたは他の人間とは違うということ、あなたの感情・肉体・あなたの存在に関するすべてのことを寸分の狂いもなくあなた自身を体験することができる人はいないということを知ってください。
他者が自分の気持ちをわかってくれない、分かり合えないということは当たり前なのです。

あなたとは全く違う存在である他者と手を取り、何事かをなすことがどれだけ奇跡的なことか。
世界の混乱は、あなたはあなたしかおらず、他者はあなたと同じくらい尊く、かつ異質な存在であることを知ろうともしない無知と異質なものを排斥し支配しようとする傲慢から発しています。

あなたは他者にどんな言葉を伝えたいですか。
他者に何をしてあげられますか。

あなたはあなたを理解し、分かり合える人とつながることができ、共に手を取り喜びを分け合うことができます。
仮に残念ながらどうしても分かり合えない人がいたとしても、あなたと分かり合うことができる隣にいる人の手をつなぐことで、人と人とのつながり、共に支えあう手と手のつながりのずっと先には直接は分かり合うことができなかったその人もつながっているはずなのです。

故に、孤独に生きるということは、本当のあなたに出会う機会がないままいたずらに時を逸しているということになります。

あなたは他者といることで、あなたの才能や魅力を発揮することができ、そしてあなたがあなた自身と他者を分かつ天分が何であるかを知ることが、あなたが生きる上で最も重要なことです。

汝己を知れ

あなたの天分と人生の目的は占星術で導き出すことができます。
あなたが何者なのか、あなたの心に沸き立つ感情が何なのか、あなたの到達すべき真の目的にたどり着くためにはどうしたらよいか、あなたの知りたいことすべてがアデプトプログラムにあります。

よりよい人生を生きたい。
本当の自分を生きる、別の生き方があるのではないか。

そんな気持ちがふつふつを湧き上がってくる太陽の季節。
この季節を逃すことなく心が指し示す方向へ向かい、新しい扉を開いてみてください。



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