グローバルな認定機関のフォーラムの誕生に向けて
今、私はドイツの首都ベルリンにいる。ISMS-AC代表理事として、国際認定フォーラム(IAF: International Accreditation Forum)の年次総会に出席するためだ。
国際認定フォーラム(IAF: International Accreditation Forum)は、認証(Certification)を主とした適合性評価に係る国際的な相互承認協定などの連携を図るための国際機関・会議体である。具体的には、世界各国の認定機関(Accreditation Bodies)等が加盟しており、かつ、各地域毎の認定機関フォーラムの上位に位置している。
私が本年7月にドバイでの年次総会に参加したアジア太平洋認定機関協力(APAC: Asia Pacific Accreditation Cooperation)も、IAFの枠組の中にある。
更にややこしいのだが、試験所(Laboratory)を認定(Accredit)する認定機関のフォーラムとして、国際試験所認定協力機構(ILAC:International Laboratory Accreditation Cooperatation)も存在している。
ILACとIAFの両方のメンバーである認定機関(Accreditation Bodies)の便宜を考慮して、かなり前から、毎年秋に合同の年次総会が大陸周り持ちで開催されてきた。
来年(2025)、ようやく、上記IAFとILACという2つの認定機関のフォーラムの合併がなされ、GLOBAC(Global Accreditation Cooperation)という、全ての適合性評価機関(試験所、認証機関、環境の検証・妥当性確認機関等)に対する認定(Accreditation)を対象とするグローバルな認定機関のフォーラムが誕生することになった。
ISMS-ACは、マネジメントシステムの認証機関に対する認定(Accreditation)のみ、事業として行なっているので、ILACについては特に関係ないが、適合性評価に係る国際動向を注視している。
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