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Torus (トーラス) by ABEJA

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Torus(トーラス)は、AIの社会実装を手がける、株式会社ABEJA(https://abejainc.com/ja/)のオウンドメディアです。「テクノロジー化する時代に、あえ… もっと読む
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#story

「満足度60%がこのあと10年続くって地獄じゃないか?」 私たちがキャリアに悩む本当の理由

「私がやりたいことって、なんだっけ…」「ここにいてもいいのかな…」 生きる上で、仕事の悩みはなかなか尽きません。今の会社でがんばるべきか、転職すべきか、それとも独立か……。将来に不安を感じることもあるでしょう。 そんな悩める人々が週1回、平日の昼間に集まるスナックが東京・麻布十番でひっそりと看板を出しています。その名は「スナックひきだし」。 カウンターの中でお客さんの話に耳を傾けるのは、人材開発会社を経営する木下紫乃さん(51)。通称「紫乃ママ」です。 これまでに訪れ

「本のない家」で育った私が、ブックデザイナーになったわけ。

『クイックジャパン(太田出版)』、『文藝(河出書房新社)』、『生理ちゃん(KADOKAWA)』など人気タイトルを数多く手がけてきたブックデザイナーの佐藤亜沙美さん。装丁や本づくりへの思いを語ってもらった。 そんな佐藤さんは意外にも「本のない家」で子ども時代を過ごしたと話す。それでも本づくりに携わる仕事に就いたのはなぜ? 本はルールをちょっと外すと刺激的になる 佐藤)学生のころに、デザインの勉強をはじめました。そのあと働き始めた出版社のデザイン室は、ひとりひとりがプレイヤー

人気ブックデザイナーが考える 「いい装丁」とは?

本好きなら、気になっている人も多いはず。装丁家という仕事。 装丁に込められた思いを知りたくて、人気ブックデザイナー佐藤亜沙美さんのもとを訪れた。 佐藤さんは2006年から8年間、デザイナー祖父江慎(そぶえ・しん)さんが代表を務める「コズフィッシュ」に在籍。2014年に独立し「サトウサンカイ」を設立した。 2016年からは『Quick Japan(太田出版)』のアートディレクターになり、その後も『静かに、ねぇ、静かに(講談社)』、『生理ちゃん(KADOKAWA)』などの人

半径5メートルの違和感を声に出したら、社会のデザインにつながった。

平本沙織さんは、いくつも肩書をもっている。3Dプリンタ専門家、PR・マーケティングコンサルタント、会社役員など。 最近、そこに「ソーシャル・アクティビスト」が加わった。 2度の転職、副業、夫婦起業。自由なはたらき方でやりたいことをかたちにしてきた自分が、妊娠した途端、育児の規範や制度の「はずれ値」にいた。 「詰んだ」といったん絶望してから、胸にしまっていた違和感を言葉にのせ、仲間とつながり「社会ごと」にして仕組みを少しずつ変えていく――そのプロセスから見えてきたこと。