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Torus (トーラス) by ABEJA

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Torus(トーラス)は、AIの社会実装を手がける、株式会社ABEJA(https://abejainc.com/ja/)のオウンドメディアです。「テクノロジー化する時代に、あえ… もっと読む
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2020年1月の記事一覧

未来食堂・小林せかいさんが向き合う 「正しさ」への葛藤

「これ、干しキノコの炊き込みご飯のおにぎりです。1つ50円。適当に食べながらどうぞ」 そう言いながら、取材に応じてくれたのは「未来食堂」店主の小林せかいさん。 東京・神保町のビル地下にある12席の定食屋は、その独自のシステムで注目されている。 店を手伝うと1食タダになる「まかない」、誰かが譲ってくれた「まかない」の権利で食事ができる「ただめし」。 「誰もが受け入れられ、誰もがふさわしい場所を作る」という店のミッションが込められたシステムだが、回していくうちにある葛藤が

「エンジニアリングだけでは、ユーザーが必要なものに行き着かない」 デザインと出会った僕が気づいたこと

大学院で3Dプリンタを使った義手の開発に取り組む気鋭のクリエイター、小笠原佑樹さん。 高専時代、各種コンテストで数々の実績を上げてきた彼は「デザイン」の世界と出会い、思考が大きく転換した。 「エンジニアリングだけしか知らない僕は、人に使ってもらうことを前提に考えてこなかった」 独学で得た視点を重ね、見えてきたデザインエンジニアリングの世界とは。 小笠原:これ、3Dプリンタで出力した完全一体成形のロボットハンドです。僕が所属している東大の研究室で最近手がけたものです。