世にも奇妙な場所~閉鎖病棟での270日間~1日目、2日目

早速スキを頂戴してありがとうございます。読んでいただいている方がいらっしゃるだけで、こんなに気分は明るくなるんだなーと思います。本当に感謝しております。

表題の件、書き始めたいと思います。

1日目(7月15日)

入院が決まった。担当医は鈴木先生、カウンセラーは深津さん、ケアは井出さん、薬剤師は古原さん、担当看護師は今井さん。火曜日と金曜日は売店に行ける日。火曜日と木曜日は風呂にはいれる日。それ以外は閉鎖。自分もここまで病気が悪くなるとは思っていなかった。ここでは外に出られないし、お風呂にも毎日入れない。携帯電話も持ち込みできない。何をやればいいのかわからない。夜、眠りは断続的。1時間ごとに目が覚めて、寝たとしてもすごく浅い感じ。頻繁に夢を見る。泣き声だろうか、夜中の音が気になる。すごく気になる。幻聴?

2日目(7月16日)

朝6時起床。11時ごろから頭痛がひどい。13時に鈴木先生と面談。パチンコに行くといやな気持になるから、パチンコを断つ方法を考えろと言われる。1.パチ以外の何かを探す。2.イライラしてしまうきっかけを探す。13時30分、母来る。頭痛薬のむ。部屋の整理してくれる。少し寝る。楽になる。15時散歩、一人で行くときは届け出が必要。二人の時はいいらしい。孔雀を見て、アイスを食べた。外出・外泊は2~3日前から届け出を出さないと不可。フルニトラゼパムきいた。

【簡単な補足】

閉鎖病棟では、外出は原則不可。ただし医者より許可が出た場合のみ許されました。そのため10年間外に出てない人なんてざらにいました。そういう人の楽しみは、毎週2回のお風呂と売店で買える500円までのおやつ。甘味が極端に少なかったので、みんなむさぼるように食べていました。

また、途中に出てくる「孔雀」ですが、幻視でなく実際に病棟内にいた鳥です。ただかわいそうなことにストレスで羽をむしる習慣があり、彼(彼女)もまた、閉鎖に入院してるんだなと思ったことをよく覚えています。ちなみに鳴き声はどこか女性の悲鳴に聞こえるため、1日目の夜に聞こえた女性の泣いている声は、その音だったかもしれません。

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