オスマン語4 母音の代わりをする文字 ヘー he ه

もエリフと同じで後に来る文字とくっつきません。
エと発音します
はじめにかな文字のエ段を見てみましょう。

أ e エ
که ke ケ
سه se セ
ته te テ
نه ne ネ
ههhe ヘ
مه me メ
یه ye イェ
ره re レ
وه ve ヴェ

日本語をオスマン語で書いてみると

هاته  果て hate
کاته  糧 kate
کامه  亀 kame

کن  剣 ken
تن  天 ten

トルコ語の単語で見てみるとこんな感じです。
ده ده dede 祖父 デデ
به به bebe 赤ん坊 ベベ
ده وه deve らくだ デヴェ
نانه nane ミント ナーネ

次の3つの単語はどうでしょう?
ببهک bebek 赤ん坊 ベベキ
شکر şeker 砂糖 シェケル
سرچه serçe 雀 セルチェ

いかがですか?
あれ?何か抜けてない?
へんだと気が付いた方はすばらしいです!


そうなんです。への音が所々で抜けてます、でもこれは間違いではありません。
ヘーの文字を母音代わりに使う時のルールが2つあります。
1つめは初めの音節にヘーの文字がついたら省略できる
2つめは閉じられた音節では省略できる

皆様におなじみの砂糖はトルコ語ではシェケルと言いますが、これを例に見てみましょう。


şeker شکر

文字通りかくと
şe ke r شه که ر
 
となります。
現代トルコ語ではすべての母音を書かないといけませんが、オスマン語では最初の音節シェの文字の

هは書かないでいいんです。
それからもう一つ閉じられた音節と言う耳慣れない言葉に出くわしましたね。
これは子音で終わる音節のことです。
トルコ語kerは日本語のようにケルと2音節に
なりません。rをkeにくっつけて一気に1音節で発音します。
個々が日本語になじんだ私たちには一番難しい発音になります。
どうしても最期を母音を入れたくなチャウンです。
そこで子音の文字は緑で表してみましたので予億ご覧くださいませ。
緑文字のある前のhe
هの文字は書きません。

これが閉じられた音節では
هを書かないという意味になります。

と言うことでかなりの文字が読めるようになってきましたね!
この調子で次回は残りの文字を紹介します。お楽しみに

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