Current Status on ReRAM & FTJ 更新
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こそっと中国半導体事情を・・・
中国人にとって何の慰めにもならんことは承知しているが・・・ゴータマシッダールタは「快も不快も執着でしかない。犀の角のようにただ独り歩め。」と諭しているそうである。
米国の完コピじゃなく、独自開発を目指せってことだね、たぶん。
いや、最近始まった米国の輸出規制だが、俺は2014-2015年頃に「なんでやらんのやろ?米国、アホかな?」って思ってたけどね。「Huawei? Just excellent!」って感じだったよ、米国 -- これが「アホかな?」って思った理由だったけど。「お前らの望む未来がそうなら好きにするがいいさ」って思ってたけど、ここにきて急転しやがった(笑)。まあ、俺は規制に反対はしてないってことだ。
たぶん対中輸出規制は最低でも10年は続くんじゃないかと思うが(ちなみに米国で補助金もらうと50年も中国投資はできないそうだ)、中国のエレクトロニクス産業がどれくらいダメージを受けて、維持できるのはどれくらいの範囲かなってところに関心が有る。それによって日本の対応は大きく変わるのだ。日本の製造業の中国依存度は市場という観点でも生産拠点という観点でも非常に高いからね。
[5] 編集者の視点 「米半導体がロシアに流入」など3本 - 日経テックフォーサイト (nikkei.com)
中国による台湾侵攻リスク、北朝鮮が発射するミサイルの脅威拡大、ロシアの姿勢硬化など、日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増しています。今回は、安全保障関連のトピックについての記事を3本を紹介します。
4分の3が中国経由 日本経済新聞は2023年4月13日、米国メーカーの半導体1000億円分が、ウクライナ侵攻後に米制裁を回避してロシアに流れていたとする独自分析記事を掲載しました。
これも有るから輸出規制は必須ってことになるんだろうね。
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米半導体、ロシアに流入 侵攻後に1000億円規模 - 日本経済新聞 (nikkei.com)
ところで、香港人ってのは世界の同情を集めていると思ってんのかもしれないが、こういうところも見られているんだね。俺もVehicle Electrification & Renewable Energy Shift LXXXI | LinkedInのどっかで沖縄で余計なことしてる香港人を取り上げたんだが。
[6] 中国半導体産業に不況の嵐?2年間で約1万社が倒産―香港メディア | Record China (nordot.app)
中国はたくさん会社つくってたくさん倒産させるところ。
中国はそういうところ。
まあ、上がり下がりが有るから・・・。
そうせざるを得んから。
こそっとAI事情を・・・
[5] AIの将来、そこに愛があれば
統計的な理解でいいから学習材料に徳性を磨けるものを選んどいてほしいわ。
こそっと半導体関連記事を
[1] 経産省が出てきた時点でアウト…日立の元技術者が「日本の半導体の凋落原因」として国会で陳述したこと(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース
お怒りごもっとも。
おかげで1993年から社会人になった俺の世代は「シリコンなんて 危ないものに ちかづいたらあきまへん」という時代に育った。まあ、デバイス原理や物性物理の基本はシリコンで勉強するんだが。そのうえで非シリコンで何ができるかを模索する。まあ、本音のところでは「シリコンでええやろ」と思いながら・・・。
実際、俺のデスクトップで最初に壊れたのはDRAMだったが(笑)。
■「過剰技術・過剰頻出(過剰品質だろうな)」にこだわり過ぎてしまった 日本の病気の本質は「過剰技術で過剰品質をつくってしまう」ことにあった。しかも、時代が変わっているにもかかわらず、過去の成功体験を引きずり、「今でも自分たちの技術が世界一」と己惚(うぬぼ)れていた。誰もこの病気に気がつかなかったばかりか、より過剰技術で過剰品質をつくることに、各社、産業界、経産省、政府が注力した。その結果、病気は治らずより悪化し、エルピーダなど死者もでた。そして、SOCビジネスも壊滅的になってしまった。日本の半導体産業は挽回不能である。特に、TSMCが世界を席巻しているロジック半導体については、日本のメーカーは2010年頃の40nmあたりで止まり、脱落してしまった。俺は2001-2010年が日本エレクトロニクス最後の10年になるだろうと想定してはいたが(したがってその間に片づけられるだけ研究を片付けてしまおうと思っていた)、むしろ1年の誤差も無かったことに驚き、呆れた -- ま、「こいつらダメだな」って思ってたわけだ。いったん、微細化競争から脱落すると、インテルの例でわかるように、先頭に追い付くのはほとんど不可能である。したがって、日本がいまさら、最先端の7~5nmを製造することなど(まして2nmなど)、逆立ちしたって無理である。ここに税金を注ぎ込むのは無駄である。歴史的に見ても、経産省、産業革新機構、政策銀行が乗り出してきた時点でアウトなのだ。
そうとも限らんだろう。日本は「つくらせていただく」に徹すればいいのだ、覇権をとる必要は無い。俺はこの「怒りに満ちた世代」とこれからの日本の半導体産業を切り離すことが必要だと思う、かわいそうだが。
こいつの言うことを聞いていると「なぜ日本が貧しいままなのか」わかってくるような気がするわ(笑)。
「①強いものは放っておいても強い(今まで放っておかれたわけだが。製造装置はともかく、「日本が安っぽい国だから」維持できているってものも多々有るように思うが。)」「②狙いは日本半導体の復権ではなく西側サプライチェーンの強化」の二点が見えてないね。②のおかげで①にも好影響は出るでしょう。
無謀かつ無意味とも思わんが。このまま半導体をつくれなくなっていくよりはよほどましだと思うね。
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これ見ても、「つくらせていただく」であることはわかると思う:熊本、県立技術短大に半導体学科 TSMC進出で育成強化 - 日本経済新聞 (nikkei.com) まあ、こっちは28 nmなんだが。
[2] キヤノンが10年越しで開発、「究極」の半導体露光 | ニュース・リポート | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)
半導体の微細化で重要となるのが、チップ上に回路を描く技術だ。その新たな技術である「ナノインプリント」をキヤノンが粘り強く開発している。
まあ、「ほんまにできるんかいな?」ってところは無きにしも非ずだが。期待しましょう。
[3] サムスン、300億円投じ日本に半導体開発拠点新設=韓国ネット「なぜわざわざ日本に?」 (msn.com)
補助金も有るが、日本には製造装置技術、部材技術が有るからだ。韓国はそれを買って量産しているだけ。また輸出規制でもされたら困るでしょう。また、TSMCのみがそういった技術へのアクセスができるとなったら競争力を維持することも難しくなるでしょう。韓国ネットユーザーのリテラシーではちょっとわからんのかもしれないが。もちろん、Samsungの技術を日本が吸収するってリスクも無いことは無いが、研究テーマを絞ることによって情報は絞れるでしょう。
ところで、Samsungの人材は韓国で見ると飛び抜けている。韓国ネットユーザー(一般的な韓国国民としておきましょう)との知的能力の差は歴然だ。韓国で雇用を増やすのもリスクでしょう。中国への投資はあきらめなければならなくなるだろうから工場は韓国にもつくるだろうが。
まあ、どっちにしろ生産拠点をつくるTSMCのほうが優遇されるでしょうけど。韓国系企業と違って設計技術にも強いのだ、台湾。
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俺は半導体製造産業に興味は無いが、2012年に四つ目の会社を辞めた時にSamusungの韓国の研究所(俺も興味が無かったので知らなかったが、ソウル郊外の華城ってとこに有るらしい。)の人間が来て「次に何やるんですか?」って聞いてきた。「金も払ってないのに次何やるかって質問も無えだろう(笑)」と苦笑したが、テキトーに「電池でも何でもいいや」って言っといた(笑)。向こうは「電池なんかで頑張ってもなー」と返してきたが(笑)。まさか、本当に電池に関わることになるとは俺も思ってなかった(笑)。ま、無難だったかもしれない(笑)。それはともかく、Samsungの人間は他の韓国系企業の人間と違って「油断ならんな」という印象は有った。
ちなみにSamsungにもSamsung SDIって電池の会社が有って、俺がカザフスタンでカーボンファイバーペーパー使って電池の研究やるって話を聞きつけて(俺がLinkedInに書いていたからだろう。一応は電極をつくるって名目にしてあったが、そのプロセスとして選んだ電析自体が電気化学反応の研究になるのだ -- その場形成負極ってそんなもんだし。まあ、韓国の方は気づかなかったみたいだが(笑)。)わざわざカザフスタンまで人を送ってきて「カーボンファイバーペーパーには何を使ったらいいんですか?」って聞いてきた。「何でもお好きなものを」って答えといたが(笑)。そのほか、日本で国プロやってた時にサブテーマでバイオセンサとか言ってたので、Samusung&GEとバイオ関係の共同研究やらんかとか言ってきた。「5億出したらやったるわ」って答えといた、やる気無いんだが(笑)。まだ日本にいたころだが、バイオはLGも興味が有ったみたいで話を振られたことが有る。俺も警戒したんで「バイオはどうも鬼門なんで二度とやらんわ」って言っといた。この時はNIMSの人間を介して探りを入れに来たが、カザフスタンに行った後はSamsung同様にカーボンファイバーペーパー関連の話を聞こうとアプローチがしつこかった。結局、LGでやるのはあきらめたらしいが、大学に話を流したらしく、カーボンファイバーペーパーにsol-gel SiO2をつけてリチウムイオン電池の負極として使うって論文を「お前よりも先にAngewandteに投稿してやりました!」って得意げだった(笑)。まあ、そんなもん、やりたきゃ勝手にやってもらって構わんのだが(笑)。そんなもん調べようと思ってないので(LinkedInにもSiO2は詰まらんよって当時たくさん書いていたのに・・・)。
ところで、こういう国だが:韓国で「日本が韓国にひざまずくべきか」「いや、日本が許しを請う必要はない」…! 「在日3世」の私が直面した“韓国でいま起きている異変”の中身 (msn.com)
[4] ソニー過去最高の売上高11兆円超、勝因は「半導体への集中投資」だ (msn.com)
記事はここまででいいだろう。
イメージセンサは中国でもつくれるし、かなり生産能力を上げてきているが、西側サプライチェーンの維持って観点からもSONYが必要だろう。中国にもずいぶん売っていると思うが。
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画像センサ関連っちゃー関連だが、俺が興味を持っていたのが人工網膜だ。国プロを始める前の調査段階で英国のブラウン大学の話を聞いたからだが、ただ、こいつはインターフェースがものすごく難しい(光を感じれば神経は割と簡単につながるようだが、硬いものを人体の中に入れると神経なんてズタズタに切り裂かれてしまうのである。したがって長持ちしない。ブラウン大学の報告でも、患者は一時的に光を感じられるようになったが、そのうちまた見えなくなってしまったそうだ。)。
ヒントを言えば、可視光に透明なサファイア基板上に光感応素材を成膜しておき、官能素材側を神経側に、基板をレンズ側に持ってこようと考えていた。最近は眼球そのものを人口素材にしようって路線らしいので、侵襲性は低くできると思う。このへんでちょっと話をしている:Human Augmentation (2021). 今更、日本でできる研究でもないので、やりたい人はどうぞ勝手にやってください。
まあ、当時はあまりにも難しいと思ったのでレアイベント検出用のイメージャでもやろうかと思っていたが、なんだかんだでガスセンサになった(笑)。まあ、レアイベント検出用では需要が小さすぎることも有るし、物性を調べるうえで吸着酸素が邪魔だなと思っていたので「酸素センサくらいならできるよ」って半導体メーカーに話したからだが:Vacuum Polarization, Polaron, and Polariton | LinkedIn
[5] 世界の半導体市場と主要なプレイヤー 経済産業省
ロジック半導体の設計でも近年は台湾が伸びてきているけどね。
[6] 国・地域別に見る半導体生産能力、2021年は中国が日本を抜き3位に | TECH+(テックプラス) (mynavi.jp)
[7] 「半導体投資、日本へ」 首相、海外メーカー幹部に 供給網の強化念頭、きょう面会し要請 | 毎日新聞 (mainichi.jp)
今以上の協力につながるのかどうか知らないが・・・。
例えば[6]のような実態を念頭に置いて、外資による中国の生産能力(グローバルの8%)のうちいくらかを日本にってな提案をできるのか?できねーだろーなー。
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ところで、岸田・・・:異次元の少子化対策財源に「新たな特別会計」案が浮上 負担増前提のうえ“裏帳簿”になる懸念も (msn.com)
[8] 海外半導体メーカーから多数の投資提案、補正1.3兆円活用=西村経産相 (msn.com)
ま、OKか。
TSMCがつくるのは28 nmのレジェンドだが、これも日本はつくれなかったからね。今一番必要なところだ。
DRAMも必要だしな(たくさん使う)マイクロン・テクノロジーCEO「日本の先端半導体に5000億円」 - 日本経済新聞 (nikkei.com)/米半導体メモリー大手、マイクロン・テクノロジーは広島県のDRAMを生産する工場など日本国内に今後数年で最大5000億円を投資する。日本政府から支援をうけ、広島県の工場に最先端の製造ラインを導入する。サンジェイ・メロートラ最高経営責任者(CEO)が日本経済新聞社のインタビューに応じ明らかにした。
by T. H.
LinkedIn Post
[1] Materials/Electronics
[2] Electrochemistry/Transportation/Stationary Energy Storage
Electrochemical Impedance Analysis for Li-ion Batteries (2018).
Progresses on Sulfide-Based All Solid-State Li-ion Batteries (2023).
[3] Power Generation/Consumption
[4] Life
[5] Life Ver. 2
[6] 経済/民主主義
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