見出し画像

記事抜粋23

人間も「思考の檻」から解き放たれたらこんな表情するんだろう。


本文はこちら:記事抜粋23 | LinkedIn


Previously, 記事抜粋22 | LinkedIn


[1] ほら、言われとる:経済立て直し急務のはずが…中国「改正反スパイ法」施行 “矛盾”した行動をとる共産党の論理 (msn.com)

  1. 中国で7月1日、「改正反スパイ法」が施行された。反スパイ法は2014年に施行されてから今回が初改正となる。改正法ではスパイ行為の適用範囲について、新たに「国家の安全と利益に関わる文書やデータ資料、物品を違法に盗みとる行為」や「政府機関などへのサイバー攻撃」を対象にあげているが「国家の安全と利益に関わるデータ」について具体的に何を指すのか明示がなく、公安当局によって恣意的に運用される可能性が指摘されている。中国に拠点があるいくつかの日系企業は「社員全員で注意喚起の勉強会を行った」「今までも気を付けて行動してきたが、より一層気を引き締めるようにする」「これまではお酒の席で、付き合いのある中国人と冗談を交えながら共産党や政治の話をしてきたが今後は一切しないようにする」などと語った。6月下旬に日本に帰国した日系企業の男性は「北京の空港に着いて飛行機に乗るまで非常に緊張した。出発する飛行機の扉が閉まるまで安心することができなかった」と話す。つまり、中国が選択肢でなくなる企業・個人が増えるでしょう。墓穴掘ったな、中国共産党。

  2. 「外国企業に対する開放性が間違った方向に…」世界最大級の商工会議所とされる、上海のアメリカ商工会議所のトップであるシャーン・スタイン会長は、「改正反スパイ法」に強い懸念を示している。

  3. ――最近の中国社会に変化を感じる?

  4. 今から10年前に見られた、外国企業に対する開放的で歓迎するような雰囲気は少なくなっていると思う。以前は、中国政府の高官や中国の学者といったような幅広い人々と、今中国で何が起きているのか、どこでどのような政策決定がされているのか、あるいは外資系企業は中国の何に焦点を当てるべきなのかといった事を理解するために興味深い話をする事ができた。しかし、ここ数年で私が目にしているのは、政府高官や学者が以前のようなオープンな会話をする事に消極的になっているということだ。政府高官とも話ができなくなるということは大企業は中国に行っても思うようなビジネスはできなくなるということだ。

  5. ――ビジネス界にあたえる影響は?

  6. 中国で外国人が行うビジネスにとって現実的な問題を引き起こしている。本来、スパイを取り締まる法律は軍事機密や国家機密を入手しようとする人間を罰するものだが、中国の「反スパイ法」は全く違う。さらに、中国の法律は他の外国のように細部まで規定されているわけでなく、当局は法律を執行する際に自分たちで必要な解釈をする事ができる。これは外国企業にとってはリスクになる。ここ数カ月の間、世界的に有名なグローバル企業の幹部と十数回にわたり最高経営責任者が中国に来ても安全かどうかについて話し合いをしているが、その中には非常に慎重で、幹部が中国を訪問することを安全でないと判断している企業もある。これは、中国の外国企業に対する開放性が間違った方向に進んでいると言える。

  7. 「反スパイ法」強化は共産党組織の“忖度”

  8. 中国は、数年にわたるゼロコロナ政策によって経済が落ち込み、この傷んだ経済の立て直しが急務となっている。天津で開かれていた世界経済フォーラムが主催する国際会議の開幕式で講演を行った、共産党ナンバー2の李強首相は「高い水準の対外開放を進めるなど、より多くの有効な措置を打ち出していく」と述べ、市場開放を進める姿勢を強調し、外資系企業の投資を呼び込もうとアピールした。また、習近平国家主席はアメリカのマイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏と北京で会談し、「中米関係の礎は民間にあり、アメリカ国民に期待している」と述べ、さらに「科学技術革新のための協力を行いたい」と話した。習主席自らがゲイツ氏と会談した背景には、アメリカとのビジネスを活発にしたいという本音が伺える。では、その一方で、中国はなぜ外国人を委縮させる「改正反スパイ法」を同じタイミングで施行するのか。そこには共産党組織の“忖度”が存在すると、北海道大学の城山英巳教授は指摘する。ゲイツが中国に住んでみせるってんなら別だが・・・。

  9. ――「改正反スパイ法」が施行される背景と影響は?

  10. 2022年の共産党大会で、習主席が「国家の安全」というものを極めて重視する姿勢を示したことが関係あると思う。習主席は「国家安全」に対する異常なまでのこだわりがある。その習主席に忠誠を誓う国家安全部が忖度して、それに見合う措置を講じたのが今回の「改正反スパイ法」に繋がっている。そして、今度はこの法律に対する成果が求められることから、今後も日本人や外国人が拘束されるというのは続くと予想される。

  11. ――海外から投資を呼び込もうとしている中で「反スパイ法」の強化は矛盾を感じるが?

  12. 習主席は党大会で「国家安全」を強調する一方で「対外開放」も言っている。バラバラの指示が党大会で示されたわけだが、官僚は自分たちが受けた指示ということで国家安全部は「改正反スパイ法」を作った。そして商務部は、海外からの投資の呼び込みを一生懸命やることになった。これは国際社会から見れば「中国は何を考えているのか分からない」となるが、共産党の体制的に言うと、それぞれの官僚機構が習主席に自分たちの成果をアピールしているような状況で、決して矛盾しているわけではない。

  13. 日本人“狙い撃ち”の可能性

  14. 一方、中国外務省は6月28日、「全ての国が国内法で国家の安全を守る権利がある」とその正当性を主張した。その上で「法や規則に守り従えば、何も心配することはない」と述べている。日中外交筋の関係者は「欧米などには自国のスパイ行為に対する法律があるので、仮にこれらの国の人間を中国が逮捕した場合、その国に滞在する中国人が報復措置を受ける可能性があるが、日本の場合は反スパイ法に対抗する法律がない。このため、日本人が“狙い撃ち”される可能性がある」と強い危機感を示す。日本企業・日本人個人にとっては中国が選択肢でなくなったケースが多発するということだ。さらに、「この改正反スパイ法が7月に施行されることが決まってから、中国国内ではかなり自粛ムードが広がった。これは中国に住む外国人だけでなく、中国人の意識にも影響が出ている。これまで一緒に食事をしてきた中国人が食事の誘いを断るようになってきた。中国人と外国人の間に分断が起きている。そういう意味では当局側の目的は既に成功していると言える」と、この法律の影響が中国人にも及んでいると指摘する。反スパイ法を巡っては、2014年以降日本人の拘束が相次ぎ、これまでに少なくとも17人が拘束されている。最近では2023年3月に北京で製薬大手・アステラス製薬の現地法人に勤める50代の日本人幹部が拘束されたが、どのような行為がスパイ行為にあたったのか、具体的な内容は今も一切明らかにされていない。(FNN北京支局 河村忠徳)

  15. 今までだって日本企業・日本人にとってはリスクが有ったわけだからね。更に酷くなった。

[2] さて、どうだろう?:半導体のように有機ELでも「日本の逆転」は狙える 「開発の第一人者」はこれからが勝負と断言する | IT・電機・半導体・部品 | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)

  1. 日本メーカーが研究開発をリードしてきた有機ELディスプレー(以下、有機EL)。『日の丸「有機EL」、技術で勝ってビジネスは完敗』に詳述したように、日本勢は衰退の危機に瀕している。有機EL開発の第一人者である山形大学大学院の城戸淳二・卓越研究教授はこの現状をどうみているのか。話を聞いた。

  2. ──製造技術で世界的な技術を持つJOLED(ジェイオーレッド)が経営破綻しました。日本の有機EL開発は万策尽きたのでしょうか。

  3. 国は有機ELなんて「負けて終わった技術」で、逆転できるなど思っていないだろう。しかし装置と材料は日本メーカーが高いシェアを握り、最先端技術が国内にある。いくらでも勝てる。今、半導体は最先端分野で逆転しようとしているが、国がその気になれば有機ELでも逆転できる。

  4. ──有機ELでは、サムスン電子が中小型の量産技術を確立しLG電子が大型化に成功しています。それら韓国勢に追いつけると?

  5. 彼らは「蒸着方式」(有機物を蒸発させて基板に付着させる)という製造方式で量産化に成功しているが、「印刷方式」(印刷技術で基板に付着させる)ではJOLEDが世界でいちばん進んでいた。JOLEDに中途半端なお金を投資し、工場稼働を継続させるような延命措置ではなく、市場シェアを奪いにいく戦略が必要だ。日本の電機メーカー全体に言えるが、とにかく投資が中途半端。JOLEDの場合、従業員が食えればいい程度のお金しか国が入れなかった。それで研究開発に余裕がなく進化が遅れてしまった。ソニーとパナソニックの有機EL事業部がジリ貧で悶々とした技術者たちが余っている、それを統合して国がお金を出すからがんばりなさいよ、という寄せ集めの構図だった。ところで、スマートフォン用の基板サイズの生産ラインを転用していたJOLEDが、スマホ向けの有機ELを生産しなかった理由はわかりますか?

  6. JOLED敗因の本質

  7. ──生産能力が足りなかったのでは。

  8. アップルならJOLEDから買いたがったはずだ。アップルに対してサムスンは最先端パネルを売り渋る。両社はスマホでライバル関係にあるから。では、JOLEDがなぜ作らないかというと、スマホ用の高精細なディスプレーは現状のインクジェット印刷方式では技術的に作れない。それならば(印刷方式が適しているとされる)テレビ用の大型パネルを生産すればいいが、スマホ用の生産ラインだから基板サイズが小さくて効率が悪い。また、テレビは離れて見るので高い輝度(明るさ)が求められる。スマホ用の有機EL素子をテレビ用に使って明るさを10倍にすると、素子の寿命が20分の1にまで下がってしまう。だから有機EL素子を2段、3段と重ねた「タンデム型」にすることで3倍の明るさを実現し、寿命を延ばす必要がある。大型と小型では素子構造が違う。

  9. ──JOLEDは中型パネルの生産から開始しました。

  10. JOLEDの印刷方式はスマホ用と同じシングル素子。大型テレビには使えない。だから、誰も生産していない中型パネル市場を選ぶしかなかったのだろう。生産設備の基板サイズが小さく、素子構造からも大型には使えない。といってスマホ用の精細度は出せない。医療用モニターなどニッチ分野でのビジネスには限界がある。スマホか大型テレビかの大きな市場を選び、安く生産できる技術を実現できていたら望みがあったかもしれない。

  11. 産学連携のオールジャパンで

  12. ──JOLEDが印刷方式を採用したという経営判断に、そもそも無理があったということですか。

  13. 時期が早すぎた。私は印刷方式を究極の技術だと思っている。5年ほど前から印刷方式でもタンデム構造ができるようになった。あと2〜3年をかければ量産化へと持っていける段階にある。TFT(薄膜トランジスタ)基板も技術が完成しつつある。有機ELは「これから」の市場だ。壁紙のように薄い100~120型の巨大テレビも実現できる。技術には流れがある。中小型パネルは蒸着方式で実現され、次は大型テレビが印刷方式で出てくるとみている。究極の「オール印刷有機ELディスプレー」の実現はすぐそこまで来ている。

  14. ──液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)は、中国のディスプレーメーカーのHKCと提携し、次世代有機ELの「eLEAP」(イーリープ)の量産工場の検討を進めています。eLEAPは「金属マスク」(3色の発光材料を基板に付着させる際に用いる)を不要とする蒸着方式。ただ、蒸着方式による中小型パネルでの量産技術は、サムスンやLGがマスク方式で確立し、中国メーカーも進めている。JDIがわざわざ実績のない未知の技術で、乗り込んでいくメリットが見えづらい。

  15. ──JOLEDが工場を閉鎖したことで、国内から量産技術は途絶えてしまいます。

  16. 本当にもったいない。だが、JOLEDの生産方法では大幅なコスト低減効果が見込めなかった。彼らは有機EL素子の一部工程で印刷技術と蒸着技術を組み合わせていた。「オール印刷方式」ではなかった。蒸着方式は大型装置が必要で投資額が増えてしまう。私も関わっている文部科学省のプロジェクトでは、TFT基板も含めた工程全部を印刷方式でやる技術開発を行ってきた。ディスプレーの試作もできており、塗布型でタンデム構造を生産する技術が完成しつつある。産学連携のオールジャパンで戦うべきだ。装置はキヤノントッキやアルバック、材料は出光興産が強い。JOLEDやJDIにはまだ技術がある。あとはお金。どんなに技術的にリードしていても、最終的な量産段階ではお金をかけた国が勝つ。

  17. 日本に何とかしてくれ言うても何もせんでしょう。中国に売り込むんだな。中国に帰化するくらいの意気込み見せて。怨念で生きる奴も俺は嫌いじゃない。でも、その根性有るかなー?

  18. 今、半導体で忙しいよ、手一杯よ・・・日本。

[3] 誰が何と言おうと良いニュース:中国EVメーカーが工場設立のためタイに続々進出―米メディア (msn.com)

  1. 少しでもいいから原油消費量減らしてください。

  2. 中国メディアの参考消息は1日、米ブルームバーグの報道を引用し、中国の電気自動車(EV)メーカーが工場を設立するためタイに続々と進出しているとする記事を掲載した。タイ中華総商会によると、近隣諸国への生産・流通拠点としてタイに注目する中国のEVメーカーが増えている。林楚欽主席は「中国の自動車メーカーに対する最近の投資奨励金がこうした見通しを裏付けており、投資が流入している」と語る。中国の合衆新能源汽車(Hozon New Energy Automobile)は2024年にタイで生産を開始し、東南アジア向けに販売する予定で、この地域最大の自動車製造拠点でサプライチェーンの構築を開始した最も新しいEVメーカーとなる。長安汽車(Changan Automobile)と広汽埃安(GAC Aion)もタイにEV生産施設を建設する計画を発表した。長城汽車(Great Wall Motor)と比亜迪(BYD)はすでに東部のラヨーン県に生産工場を設立している。林氏によると、名爵(MG)、長城汽車、比亜迪の投資からも分かるように、EVは現在最も先駆的な産業だ。タイ中華総商会が6月24日から26日までバンコクで主催した第16回世界華商大会には、50余りの国・地域から約4000人の華商(中国系実業家)が参加した。タイの投資委員会によると、1月から3月までの海外からの投資申請は1年前の2倍以上の1553億バーツ(約6354億円)に上り、主な投資元は韓国、シンガポール、中国の企業だ。データによると、中国企業は同期間に、電池生産、エレクトロニクス、石油化学、太陽電池などの業界に前年同期比87%増の250億バーツ(約1022億円)の投資を試みた。タイ最大の工業団地開発会社、WHAグループのジャリーポーン・ジャルコーンサクン最高経営責任者(CEO)は、中国人投資家の数が明らかに増えるとの見方を示している。(翻訳・編集/柳川)

  3. 良い機会だ、もっと原油消費量を減らしてやりましょう:サウジが自主減産延長、ロシアも輸出削減 原油上昇|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)/[ドバイ/ロンドン 3日 ロイター] - サウジアラビアは日量100万バレルの自主減産を1カ月延長し8月も実施する。国営サウジ通信(SPA)が3日伝えた。ロシアも減産:【カイロ=久門武史】サウジアラビアは3日、7月に始めた日量100万バレルの原油の自主減産を8月も続けると表明した。国営通信がエネルギー省関係者の話として伝えた。ロシアも同日、8月に50万バレル減産すると発表した。そろって原油価格を下支えする姿勢を改めて示した。下支えは必要でもあるのだ。海底油田のうちコストの高いものは$75±5が必要だ。サウジアラビアやロシアのシェアは下がることも好都合。

  4. 日本はHEVシェアがやっと50%を超えたところ。だが、これと同じ原油消費量削減効果を出すためにはBEVシェアを25%にしてもらう必要が有る。まあ、精力的にやってもらえたらよい。

[4] 対抗措置として当然:中国、半導体製造に不可欠な金属の輸出を制限へ-コスト上昇の恐れ (msn.com)

  1. (ブルームバーグ): 中国は、半導体などの製造に利用される2種類の金属に輸出制限措置を講じた。電子機器の製造コスト上昇につながる可能性が高いほか、高度なコンピューター技術の開発レースを巡り地政学的な緊張が悪化する恐れがある。中国商務省は3日の声明で、ガリウムとゲルマニウム、およびそれらの化合物について、8月1日から輸出規制の対象になると発表。同措置の導入は国家安全保障ならびに国益に資すると説明した。ガリウムとゲルマニウムは、太陽光パネルやレーザー、暗視ゴーグル、コンピューター向け半導体など幅広い製品に用いられている。声明によれば、これら2つの金属の輸出業者は、輸出を開始・継続する際に商務省にライセンス取得の申請を行う必要がある。国外の買い手やその用途についての詳細を報告する義務が生じるほか、必要に応じて国務院による精査が行われる可能性もある。

[5] 日本財界訪中団が北京入り=中国紙、沖縄知事に注目 (msn.com)

  1. 【北京時事】中国との経済交流を目的とした日本国際貿易促進協会(会長・河野洋平元衆院議長)の訪中団が3日、北京入りした。新型コロナウイルス流行の影響で、4年ぶりの訪中となる。沖縄県の玉城デニー知事や財界人ら約80人が参加し、6日までの滞在中、商務省幹部や指導部メンバーとの会談を予定している。中国では「反スパイ法」などに基づき不透明な日本人の拘束が相次いでおり、財界でも不安の声が広がっている。協会は要人らとの会談で、こうした問題に触れる可能性がある。

  2. 一定数の親中派も必要ってことよ。生息させておけばいいの。

[6] 日本IBM副社長、ラピダスは重要プロジェクト-2ナノ量産自信 (msn.com)

  1. 「日本にできるわけない」って騒ぐのは極めて「日本人的」な脳の持ち主だと思うけどたいした根拠も無いんだね。まだわかんねえんだから。日本の製造業ってホントこんなのが多いんだわ・・・。

  2. 日米半導体戦争はすでに過去だ。日本の半導体はもはや米国にとって脅威ではない。IBMはファウンドリが欲しい。したがってIBMと組むのは得策だ。

  3. (ブルームバーグ): 日本アイ・ビー・エム(IBM)の森本典繁副社長(59)はブルームバーグのインタビューに応じ、米IBMにとって「日本とラピダスは非常に重要なパートナー」であるとの認識を示した上で、次世代半導体量産の実現に自信を示した。最高技術責任者を務める森本氏はラピダスについて「IBM側として最もリソースをかけている」プロジェクトであると明らかにし、相当の資金や人材を投下していると述べた。具体的な投資額などはコメントを控えた。インタビューは6月8日に行った。IBMは昨年12月、ラピダスと2ナノメートル半導体の製造における協業を発表。IBMは10年以上かけて2ナノ半導体を開発してきており、ラピダスはこの技術を基に2027年までに量産体制を確立する計画だ。現在量産化されている最先端の半導体は3ナノで、台湾積体電路製造(TSMC)や韓国サムスン電子が2ナノの量産に向けた準備を進めている。一方、日本の半導体メーカーは現時点で40ナノ世代までしか生産できない。森本氏は「半導体開発は1社ではできない」と話す。協業相手について「日本を置いてほかにない」と強調するのは、日本の装置・材料メーカーや技術者と長期的な信頼関係を築いてきたからだ。ラピダスとの協業についても、同社の東哲郎会長や小池淳義社長の実績に言及し、「東さん、小池さんに懸けた」と話す。IBMは14年に半導体事業を米グローバルファウンドリーに譲渡すると発表し、それ以降は先端半導体の技術開発・供与に特化してきた。半導体の設計、開発から量産までのプロセスを繰り返してきた過去20年以上の経験から、2ナノ半導体の量産についても、良品率の向上といった「技術課題ははっきりしている」ことで、実現に自信を覗かせる。森本氏はラピダスで量産予定の2ナノ半導体の需要については、「先端品ほど引く手あまた。需要が必ずあると確信している」と述べた。「自動車やエレクトロニクスなどあらゆる分野で、先端半導体をどう使って製品をレベルアップし世界に対峙していくかが本丸だ」とし、日本の製造業の復興に貢献したい考えを示した。森本氏は1987年慶応大学理工学部を卒業後、日本IBMに入社。米国のIBMワトソン研究所勤務やIBM東京基礎研究所所長などを経て23年から現職を務める。半導体の安定供給確保を経済安全保障上の重要課題としている日本政府は、30年の半導体関連の国内売上高を20年比3倍の15兆円超に伸ばす目標を掲げる。TSMCやキオクシアホールディングスなどの国内工場建設にも補助金を支給するが、ラピダスにはこれまで計3300億円の支援を決めている。業界内には、サムスンとラピダスの協業の可能性を予想する声もある。IBMがサムスンにも技術供与していることから、IBMの立ち位置について聞いてみたところ、「目的とビジネスニーズが合えば、当然いろいろなオプションは検討する」と返答した。英調査会社オムディアの南川明シニアコンサルティングディレクターは、両社の提携はまだ白紙だと思うが、「両社ともIBMの技術を使っているので移管はしやすく、将来においては十分にあり得る話」だと述べた。

[7] 一部環境活動家の狂気は広く知られることにはなったが:世界記録保持者「腹が立つ」陸上の国際大会に環境保護団体メンバー乱入 ゴール前で横断幕広げて妨害 (msn.com)

  1. 2日にスウェーデンのストックホルムで行われた陸上の世界最高峰シリーズ、ダイヤモンドリーグ(DL)の男子400メートル障害で、信じられない妨害行為が発生した。ゴール前、約10メートル付近に3人が乱入し、1~6レーンにまたがって横断幕を広げた。3レーンと6レーンを走っていた選手は横断幕がゴールテープのような形となり、大きくタイムを落とした。乱入したのは環境保護団体のメンバーで、47秒57で優勝した世界記録(45秒94)の世界記録保持者、カルステン・ワ―ホルム(ノルウェー)は一番外の8レーンを走っていた。直接の被害はなかったレコードホルダーだが、蛮行に怒りは収まらない。地元メディアに「抗議するのは許されるが、やり方が違う」とし、「いい結果を出そうしているみんなに失礼だ。腹が立つ」と話した。

  2. 厳重に処罰されるべきでしょうね、狂気の環境活動家。

  3. さて、こんな狂った連中の言うことを皆さんは信じられるんでしょうか?

[8] 狂った総理がおる国も有ってな・・・:「将来に希望が持てるように」岸田首相が大増税を宣言「退職金&給料の優遇減らします」個人事業主の次は会社員がターゲットの無間地獄 (msn.com)

6月30日、「政府税制調査会」(首相の諮問機関)は、中長期的な税制のあり方を示す答申を岸田文雄首相に提出した。悪化する財政状況を踏まえ、歳出に見合った十分な税収を確保することが重要とした。また、働き方が多様になっている現状をふまえ、給与、退職金、年金に関わる税制を一体で是正する必要性も強調している。岸田首相は答申を受け取り、「令和時代のあるべき税制の検討をさらに進め、将来世代が将来に希望が持てるような、公正で活力ある社会を実現していきたい」と述べた。政府税調の答申は2019年以来、4年ぶりとなる。

  1. 今回の税制見直しは、サラリーマンの退職金と給料に大きな影響が出そうだ。「退職金の課税見直しは、軽減措置を減らすということです。現在、退職金に対する控除額は、勤続20年以下で40万円、それ以上で70万円(1年未満は切り上げ)です。簡単に言えば、同じ会社に19年3カ月勤務した場合の控除額は800万円(40万円×20年)で、仮に退職金が800万円以下の場合、税金はかかりません。また、38年間勤めた場合、800万円+70万円×(38年-20年)で、2060万円が控除され、退職金が2000万円であれば無税となるんです。この退職金優遇が転職を妨げる一因ともされ、答申では『税制上の対応を検討する必要が生じている』と明記されました。要は退職金から、いま以上に税金を取るということです」(経済担当記者)

  2. サラリーマンにとってより大きな痛手となりそうなのが、給与所得控除だ。現状、給与のうち3割程度が「給与所得控除」として差し引かれ、そのぶん税金が安くなっているが、これを「相当手厚い仕組み」と指摘。働き方による差が生まれない税制にすべきと提言している。もちろん、こちらもサラリーマンからさらに搾り取る政策だ。退職金控除、給与所得控除の見直しが提言されたことに、SNSでは批判的な声が多くあがった。《30年手取りが増えてないのに、これ以上削る方向に働きかけてどうするの? もうただただ取れるところから税金を取り立てたいだけじゃん 本当に国民の生活なんてどうでも良いんだね、この人たち》《格差是正と言いながら、悪い方へ合わせる増税。普通、是正って悪い方を良い方に合わせるんじゃないの?5公5民で苦しいと訴える国民に、この仕打ち。本当に国の運営から退いてほしい》

  3. 2023年10月からスタートするインボイス制度により、売上1000万円以下の事業者も、今後は消費税を納税する必要が出てくる。フリーランスや個人事業主のあとにサラリーマンを増税ターゲットにした流れにも批判が集まっている。《インボイスのサラリーマン版、給与所得控除の見直し。課税所得が上がるので、「所得税・住民税・健康保険」がアップする。大増税時代の到来か》《サラリーマンも大増税を狙われていますよ!サラリーマンは払ってもいない経費を控除しやがってズルい!脱税だ!とフリーランスに言わせたいのだろうか?》《インボイスの次はサラリーマン。流れ分かりますか?皆さん。インボイス賛成したのが良くなかった。個人事業主フリーランスと、サラリーマンを対立させたいだけ。政府の思惑通り》

  4. 6月28日には、国の2022年度の一般会計税収が71兆円台に達し、3年連続で過去最高を更新したことが報じられた。税収が過去最高でも増税増税と絶え間なく責められる “無間地獄” に、国民の怒りは限界に達している。

  5. インボイスが分割統治と言うのは単純すぎる。初めから「弱いものは誰も逃がさない」という方向性でやっている。

  6. そもそも消費税は悪法とも言い難かったが上げてはならん時に上げているので運用方法が愚かだった。俺はそこではなく中小企業が払っていない法人税に焦点を上げるべきだったと思う。

[9] 日本企業の「稼ぐ力」、実はかなり高かった…!植田日銀に「緩和終了」を直言した「経済学の大天才」に反論したい、日本企業「真の実力」 (msn.com)

  1. 清滝教授に反論したい 日本銀行の金融政策について、5月に開かれた政府の経済・財政諮問会議に出席したプリンストン大学の清滝信宏教授の発言が注目を集めている。ノーベル経済学賞に最も近い日本人と言われる清滝氏が植田和男日銀総裁に「量的・質的金融緩和の終了」を直言したことで、それに共感する人々がSNSで次々とリツイートしたのだ。しかし、前編『日銀・植田総裁に直言した「経済学の大天才」に物申す…!「緩和の‟拙速”終了」がもたらす「デフレ回帰」の絶望的な予兆』で説明したとおり、私は清武教授の意見に真っ向から対立する考えを持っている。高名な経済学者で高度な経済理論を研究してきた清滝教授に対し、私はデフレに沈んだ日本の30年の有りようを実務家としてつぶさに見てきた経歴を持っている。その知見から、清滝教授の意見に反論を試みたい。特に私が反証したいのは、清滝教授が語った「1%以下の金利でなければ採算が取れないような投資をいくらしても、経済は成長しない」という点である。

  2. 「低金利だから低採算」は正しいか? 清滝教授は日本の企業はせいぜい1~2%程度のリターンしか生まない低採算の事業ばかりをやっているとお考えなのだろう。低金利が長く続いたからだろうが、日本では「低金利のせいで企業が低採算の事業ばかりやっている」との主張が近年では多く見られる。たとえば、小林慶一郎慶應大学教授は「低金利環境が経営層のリスク回避を過度に助長し、低成長をさらに固定化した」と述べている。「雇われ経営者の立場で考えれば、低金利で資金調達できるのだから、低収益でもリスクのない事業をしておけば債務不履行を起こしてクビになることもなく、老後も安泰である。だから、リスクのある事業にあえて挑戦しない」(「長期停滞、対症療法脱却を」経済教室 日本経済新聞、2022年10月12日)清滝教授も小林教授も、企業の借り入れコストが低いことをもって、日本の企業が低採算の投資ばかりをおこなっているとお考えのようだ。しかし、このような企業金融に関する見方は端的に言って正しくない。何故なら、企業は資本市場、とりわけ株式市場からも資金調達しており、市場によって規律づけられているからだ。次ページよりこのことを説明しよう。

  3. 金利だけでない!自己資本に隠された企業のコスト たしかに借り入れのコストは小さい。日銀が集計している全国銀行の貸出平均約定金利は長期・短期併せても0.7%である(2023年3月)。しかし、財務省の法人企業統計を見ると、日本の非金融事業法人の自己資本比率は全産業ベースで42.0%である(2022年第4四半期)。すなわち、日本の事業法人を総体として見ると、銀行借入れや社債のような負債による資金調達は全資金調達の58%に過ぎず、残りの42%は株主からの出資を受けて資金調達している。株主は出資に対してリターンを要求する。したがって、株主からの資金調達にもコストが存在すると考えるのが妥当である。経営者の立場から見れば、自己資本(エクィティ)のコストとはいわば株主に対する約束である。たしかに、株主に対する約束が果たせなくても企業が即座に倒産するわけではない。その意味では負債の返済とは異なるが、約束が果たせなければ、株価は下落するだろう。経営者が安泰であるとは限らない。表1は、5月31日時点での、東証3市場(プライム、スタンダード、グロース)上場銘柄の時価総額、株価収益率(PER)、株価純資産倍率(PBR)である。東証上場企業全体の時価総額は792兆円であり、前期の実績利益で計算した株価収益率が15.1倍だから、これらの企業が合計でおよそ53兆円の純利益を上げた計算になる。法人税率23.2%を適用すると、69兆円の税引き前利益を上げて、16兆円の法人税を支払った計算になる。因みに、前会計年度の政府予算の法人税収(見込み)は、14.5兆円である。勿論、東証上場企業が日本の企業の全てではないが、相当部分をカバーしていることは間違いない。東証の株式指標が日本の企業の平均的な姿を表していると考えて良いだろう。予想される今期の純利益から計算される株価収益率(PER)は、現在の株価で株を買った投資家(株主)が期待するリターンを表していると考えられる(表1の3行目)。ここで「予想純利益」とは、現在時点で各々の会社が表明している予想を集計したものである。このPERが14.6倍であるとは、今期の予想される純利益の総額、54兆円の14.6倍で株価が形成されているということだ。この逆数(54兆円/792兆円)は6.82%である。これを株価益回り(Earnings Yield)という。つまり、現時点での株価は、投資家(株主)が期待するリターンが6.82%であることを表している。将来実現する純利益がこの予想を上回れば株価は上昇し、予想を下回れば株価は下落する公算が高い。これを言い換えると、繰り返しになるが6.82%というリターンは、株主が要求するリターンである。日本の企業の株主は現時点で、平均すれば6.82%のROE(Return On Equity)を会社の経営者に要求していると解釈できるのだ。

  4. 「資本コスト」は金利よりはるかに高い! 前述のROEは株価から計算されているが、会社の経営者が、株価が表す時価の自己資本を使用できるわけではない。実際に使用できる自己資本は会社のバランスシートにある簿価の自己資本である。株価純資産倍率(PBR)は1.24倍なので、簿価の自己資本は全体で639兆円(792兆円/1.24)である。そうすると、簿価ヘースのROEは8.45%となる(54兆円/639 兆円)。これが、会社経営者にとっての自己資本(エクィティ)のコストである。さて、企業は株主から資本を調達し、さらに負債を借り入れて事業を行なう。自己資本のコストと負債のコストの加重平均を資本コスト(Cost of Capital)という。法人企業統計の自己資本比率(42%)を使って資本コストを計算してみよう。このとき、負債のコストである支払い金利は法人税の計算上損金算入できるので、自己資本のコストも税引き前に引き直さないと加重平均できない。前述の簿価ベースROE、8.45%は、税引き前では11%となる(8.45/(1-0,232))。この税引き前ROE(11%)と負債のコスト(全国銀行平均約定金利:0.7%)を使って資本コストを推定すると5.03%になる。資本コスト=0.42x11+0.58x0.7=5.03(%)勿論、資本コストは企業によって異なる。それぞれの企業の資本コストは、それぞれの企業の株価、株価収益率(PER)、株価純資産倍率(PBR)、自己資本比率、負債のコストから計算される。そして、このように計算された資本コストが、新たな投資を行う際のベンチマークとなる。何故なら、新たな投資のリターン(ROI:Return of Investment)が資本コストを上回らなければ、株主が要求するROEが満たせないので、株価が下落する公算が高いからである。前述の東証の株式指標から計算した資本コスト(5.03%)は、個々の企業の資本コストの加重平均値であると考えられる。つまり、資本コストは低金利による1%ほどの負債の金利コストを大幅に上回っているのである。

  5. 日本の企業は低採算ではない! 過去10年間、日本の株価は概ね右肩上がりで推移して来た。このことは、この間、日本の企業が概ね資本コストを上回るROI(Return On Investment 投資リターン)を上げてきたことを意味する。もちろん、資本コストはその時々で異なるが、前述の計算方法が示すように、資本コストが低金利下での負債のコストを大幅に上回っていることは確実だ。大雑把な計算だが、東証上場企業の自己資本(簿価)は639兆円であり、その自己資本比率は42%だから、使用総資本(自己資本+負債)は、およそ1,500兆円である。日本の企業全体では、この使用総資本で、前会計年度に69兆円の税引き前利益を上げている。支払利息と合計すると75兆円となり、平均投資リターン(ROI)はおよそ5%にも達している。もしも日本の企業が1%以下の借入金利でようやく採算が取れるような低採算プロジェクトばかりをこれまで手掛けて来たのであれば、前年度に5%の投資リターン(ROI)が実現できるわけがない。この事実から、「低金利だから低採算」という言説には、根拠がない。

  6. 金融緩和の解除が意味するもの さて、清滝教授の主張を取り入れて、日銀が量的・質的金融緩和を解除して、政策金利を引き上げた場合に何が起こるかを考えて見よう。この時、企業の借り入れコストが増えるとともに、おそらく株価も下落し、PERが小さくなり、自己資本のコストも増える。負債のコストと自己資本のコストという二つの経路を通じて、資本コストが増えてしまう。資本コストが、例えば現在の5%から7%に増えれば、企業が検討している様々なプロジェクトの中で採算の合わないプロジェクトの比率が増える。その結果、投資活動が減退する。これが、金融引き締めが企業に及ぼす波及経路の正しい把握の仕方である。

[10] 日本人が知らない“外国産”のソーラーパネルの「本当の危険性」とグリーン化の罠 公害を防ぐために (msn.com)

  1. メガソーラーについては、景観や反射光、土砂災害の問題が発生していて、拙書でも一部紹介しているが、パネルの破損等にともなう土壌や水質の汚染、有害物質の下流域への流出も大きな懸念材料だ。

  2. 森林伐採してメガソーラーつくる価値は無いのは明らかだが。

  3. FIT制度(政府による再生可能エネルギーの固定価格買取制度)による電力の固定価格買取の終了で2030年代になると、市場価に近い価格でしか売れなくなるから、撤退する事業者が多数出てくるだろうし、ソーラーパネルの寿命は20〜30年だ。以後は用をなさなくなる。

  4. そうなると、膨大な産業廃棄物が30年代後半から出てくる。これは燃やして終わりという種類のゴミではない。正真正銘の産業廃棄物だ。実際、総務省は実態調査を行い、環境省と経産省に対し、次のような勧告を出している。太陽光パネルには、有害物質(鉛、セレン等)が使用されている。パネルの溶出試験の結果、基準を上回る有害物質(セレン)が検出された。2030年代半ば頃から使用済パネルが急増する(15年:約2400トン→40年:約80万トン)。使用済パネルの回収・適正処理・リサイクルシステムの構築に向け、法整備も含め検討すること。(17年9月8日抜粋、総務省)これを受け、経産省は次の見解を公表した。太陽光パネルには、種類によって、鉛、セレン、カドミウムなどの有害物資が含まれている。パネルメーカーが積極的に情報開示をしていないケースもある。使用済太陽光パネルの大量廃棄のピーク時には、産業廃棄物の最終処分量の6%となる試算もあり、一時的に最終処分場がひっ迫する懸念がある。(18年7月24日抜粋、経産省)

  5. ということでペロブスカイト型を買ってやれってことだ。

  6. 日本国内の太陽光導入容量(IEA、20年末実績)はすでに中国、米国に続いて世界第3位。平地面積当たりの導入量はドイツの2倍で、世界一である。それでもまだ足りないのだろうか。地球と自然にやさしいからと、さらなる再エネ導入が求められている。

  7. 東京都の太陽光発電パネル設置義務化には賛成する。首都のイメージがその国のイメージとなる。効果絶大なのだ(笑)。

[11] 800℃環境でも動作する半導体、筑波大が開発 (msn.com)

  1. 国立大学法人筑波大学 数理物質系の奥村宏典助教らの研究チームは、800℃を超える厳環境で利用可能できる半導体素子を開発したと発表した。一般的な半導体に使われているシリコン(ケイ素、Si)を使った半導体は約300℃で動作に異常をきたす。そのため、地下資源掘削や宇宙探索、エンジン周辺部といった300℃を超える環境で動作する半導体には別の素子が求められている。高温環境下での半導体動作は、絶縁体に近い材料を用いる必要がある。すでに窒化アルミニウム(AlN)結晶を使ったダイオードやトランジスタ動作報告例などがあり、AlN素子が高温体制に優れているという理論予測もある。しかし電気特性を調べる装置の性能上、素子動作が実証できるのは500℃以下に限られていた。この研究では900℃まで測定できる電気特性評価装置を用いて、優れた結晶品質を持つ独自のAlN試料でダイオードとトランジスタの制作と評価を行なった。この結果、ダイオードは827℃、トランジスタは727℃のでの動作に成功したという。また、この素子に対してニッケル(Ni)電極が827℃でも安定して利用可能に可能であることが分かった。低価格かつ大面積試料が入手可能なサファイア基板上にAlN層を用いている点と、シンプルな構造の素子で耐熱性を実現したことから、AlN素子は実用性にも優れているといい、本技術は地下開発、鉄鋼、宇宙/航空産業への貢献が期待されるという。

  2. ヘテロエピなので結晶品質の確認をしたい。これでできているのは今のところLEDくらいだ。

[12] トヨタ、全固体電池で資源リスク軽減 国内勢中心に調達 (msn.com)

  1. トヨタ自動車は4日、電気自動車(EV)向けに2027(令和9)~28年の実用化を目指している次世代の全固体電池について、主要材料の調達リスクを軽減し、国内の素材メーカーを中心とするサプライチェーン(供給網)を構築する方針を明らかにした。現在のEV用電池はコバルトやニッケル、リチウムなど資源が偏在する希少金属が主要材料で、製錬工程が中国に集中するなど経済安全保障上の調達リスクがある。全固体電池ではこれらの課題をできるだけ解消し安定調達を目指す。同日、中嶋裕樹副社長らがEVの競争力についての説明会を開き、明らかにした。トヨタは全固体電池に使う材料の研究開発や電池の試作生産を社内で進めているが、実用化する電池は「希少でない材料を中心に進めている」とし、現状に比べて資源リスクを軽減できるとの見通しを示した。また、地政学リスクや政府の助成を受けている点も踏まえ、サプライチェーンの整備は国内企業を中心に構築していくと説明した。でしょうねえ。

  2. 一方、生産効率の大幅な向上に向けて開発した新製造技術「ギガキャスト」を26年に導入するとした。ギガキャストは、同種の技術を米EV大手のテスラなどが活用しており、大型の車体部品を鋳造技術で一体成型し部品点数と生産工程を大幅に削減できる。トヨタは次世代EVの生産に適用するほか、他の車両生産への展開も検討していく方針だ。

[13] 再エネ森林開発事業者に独自課税 全国初、宮城県条例成立:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

  1. 森林を開発する再生可能エネルギー事業者から独自に税を徴収する全国初の宮城県条例が4日、県議会で全会一致で可決、成立した。森林開発に税の負担を課すことで、再エネ事業を平地などへ誘導し、森林保全を図る狙い。使い道を特定しない「法定外普通税」とする方針。県は今後速やかに総務相と協議入りし、同意が得られれば来年4月までの導入を目指す。国が再エネを推進し、全国各地で太陽光や風力発電の建設計画が相次ぐ中、環境破壊や景観悪化の懸念から住民の反発が強まっている。新税が森林開発の抑止に効果を発揮するかどうか注目される。村井嘉浩知事は可決後、報道陣の取材に「全会一致で大変喜んでいる。直ちに総務相との協議を始めたい」と話した。課税対象の再エネ事業は太陽光と風力、バイオマス発電の三つで、水力と地熱発電は対象外。徴収額は営業利益の2割相当とし、エネルギー種別ごとに異なる税率を適用する。例えば太陽光は出力1キロワット当たり最低620円、風力は同2470円とし、固定価格買い取り制度の売電価格に応じて設定する。

  2. これで森林破壊は抑制できると期待する。

  3. 電気自動車にしろ再エネにしろ「本当に環境のことを考えているのかな?」と疑いたくなるような奴があまりにも多かった。


おまけ

[1] 「それ、なんの意味があるんですか?」…職場に増殖する「ゆとりモンスター」に共通する恐ろしいフレーズ (msn.com)

  1. ウザッ!ゆとり世代(笑)。

  2. 職場の若い世代との関係づくりでは、なにに注意するべきか。健康社会学者の河合薫さんは「いわゆるゆとり世代は褒められて育っているので、ストレス耐性が低い。ただ、上司が気を遣って褒めてばかりいると、自己評価だけが高い“モンスター”になってしまうので、上司らしくきちんと指導したほうがいい」という――。

  3. ウザッ!ゆとり世代(笑)。

  4. 40代上司を追い詰めた“ゆとりモンスター”の言動 「お恥ずかしながら、私、うつで休職してました」バツが悪そうにこう切り出すのはササキさん(仮名)、44歳。大手メーカー勤務の係長さんです。現場のメンバーをまとめる役割を担う彼を追い詰めたのは、長時間労働でも、上司のプレッシャーでもありません。“ゆとりモンスター”です。【証言 大手メーカー勤務のササキさん(仮名)44歳】「海外展開の部署に異動になって出張も多かったですし、月100時間くらいは残業してましたから、かなり疲弊していたことはたしかです。でも、部下のことが一番しんどかった。お客さんにシワシワの資料を平気で出す、注意すると幽体離脱したみたいに無表情になって聞こえないふりをする、周りが残業していても見向きもしないでとっとと帰る。自分がやりたくないことは絶対にやらない、地味な仕事は『それ、なんの意味があるんですか?』とやたらと聞いてくる。そのくせけっこうナイーブで、すぐに自信喪失する。そのたびに周りが慰め、褒めなきゃならない。放っておくと貝になり、誰かに優しく声を掛けてもらえるまで、すね続けるんですよ。一つひとつは些細なことだし、余裕があれば笑って終わりにできることばかりです。でもね、毎日毎日顔を合わせるわけでしょ。その度に何かしら起こる。大きな声でも出そうもんならパワハラになってしまうから、ひたすら耐えるしかない。すると、どうなると思います? 次第に自分を責めるようになるんです。自分にはリーダーとしての能力がないんじゃないかって。もう出口がない感じでした。」

  5. 幽体離脱ってすごい技が有るんか、ゆとり世代・・・。

  6. うつ診断で「これであいつらから逃れられる」 「家でもストレスを引きずっていたみたいで、妻から病院に行ったほうがいいって言われました。それで医者に『すぐに会社を休まないと、取り返しのつかないことになる』って診断されたんです。そのときですか? いや、ショックはないです。むしろ『これであいつらから逃れられる』と清々しました。でも、心身が回復していくのと並行して、部下がいるってことが怖くなってしまった。初めて部下を持った時はうれしかったし、やっとこれで楽になれると信じていたんですけどね。今は部下は二度と持ちたくないという気持ちと、そんな自分の弱さをなんとかしなきゃって気持ちを、行ったり来たりしてる感じです」ササキさんにインタビューしたのは、今から4年前。当時はどこに行っても円周率を3と教えられた「ゆとり世代」の問題を相談されました(ゆとり世代=一般的に1987年4月2日~2004年4月1日に生まれた世代)。“ゆとりモンスター”と揶揄する声も多く聞かれました。

  7. 円周率3でも問題無え。そこじゃねえ。

  8. 体育会系の上司とゆとり世代の部下の隔たり 最近は若い社員の代名詞に「ゆとり世代」が使われるのは激減しましたし、“モンスター”などというレッテル貼りへの批判もあります。それでもやはり「上司から見た若い社員」はモンスターでした。なにせ、やっと本当にやっと「奴隷」から解放されたのに、入ってきたのは体育会系と一線を画す若者たち。彼らの言動は理解不能なものばかりです。しかも、予期せぬ事態に手を貸してくれる「平民=同僚」もいなけりゃ、気遣ってくれる「先輩=貴族」もゼロ。ただただ「ひとつよろしく!」とすべてを押し付けられ、ストレスは溜まる一方です。いつの時代も「最近の若者は~」という言葉が口を衝いて出るのは年をとった証拠ですが、愚痴るだけではおさまらないのが、自信ありげなのに案外ナイーブなゆとりモンスターの言動です。

  9. 幽体離脱教わったらええんちゃう?ダメなところは諦めてスゴ技だけを取り入れるって言う・・・。仕事には役に立たんかもしれんけど・・・。

  10. 「叱って育てる」から「褒めて育てる」へ 体育会系世代が“モンスター”と感じる若者が増えた背景には、ゆとり教育と共に到来した「称賛を賞賛する」社会の影響が多分にあります。「子どもの個性を伸ばせ!」「個性を潰すな!」という掛け声のもとスタートしたゆとり教育の右にならえとばかりに、家庭で会社で、親子関係で、上司部下関係で、めったやたらに褒めることが推奨されました。

  11. 海外も先行してそんな感じよ。「キモッ!」って思ったけど知らん顔しといた。他人事だし(笑)。劣化してもらったほうが相対性の観点から日本有利になるしな。でも、日本もマネしちゃってっから(笑)。

  12. でも「個性をつぶすな!」って大事じゃねーの?もうFactory Islandsではないんだから、日本。

  13. それまでの日本社会は「叱って育てる」が基本でしたから、褒めて育てる論はいわば「体育会系社会からの脱出」であり、終焉を告げる動きでもありました。誰だって叱られるより褒められたいし、褒められたほうがやる気も出る。「しごかれるより、やりたいことをやらせて欲しい!」という願いに光を当てたのが「個性」という2文字です。当時は、脳科学というはやりの学問も加勢し、「褒めて育てる!」社会ができあがりました。しかしながら、「豚もおだてりゃ木に登る」とばかりにあっちでもこっちでも「称賛を賞賛する」社会は諸刃の剣です。

  14. 「自己肯定感を高める方法」を巡る誤解

  15. だから自己肯定も自己否定も無意味だっつってんのに。馬鹿ばっかりなんだな、大人もな。まあ、Positive Flynn Effect世代とNegative Flynn Effect世代に挟まれてるからどっち見ても馬鹿を目撃する確率のほうが高いわ(笑)。あーやだ、やだ。

  16. 例えば自己肯定感。最近は自己肯定感という言葉が頻繁に使われ、「子どもの自己肯定感を高めるには褒めて育てよ!」といった言説や情報があふれていますが、褒めるだけでは自己肯定感は高まりません。自己肯定感は、「どうやって叱るか?」が重要で、その際、信頼と共感を示すことが必要です。具体的には、成績が悪かった子どもを頭ごなしに叱ったり、やたらに励ましたりするのではなく、「あなたは頑張ったのにうまくいかなかったね」などと、頑張りを評価(=共感)した上で、本人にうまくいかなかった原因を考えるように仕向ける(=相手への信頼)。そうやって自分と向き合い、自分で決める経験を積み重ねさせることで「私と共存する心」が育まれます。自己肯定感は「いいところも悪いところも含め自分を好きになる感覚」です。人は自分自身を受け入れてこそ、自分を信じ、前向きに生きていけるのです。

  17. まあ、言い方が違うだけで同じこと言ってるのか・・・な?

  18. 「自尊心」と「自己評価」は違う また、自尊心(自尊感情と呼ぶ場合もあり)という言葉も一般的に広く使われていますが、心理学ではM・ローゼンバーグが定義した「自分自身に対する態度・評価・信念」と理解されています。自尊心の形成には他者からの関わり方が強く影響し、とりわけ幼少期の親の関わり方が重要です。かつては「無視するより殴るほうがまし」といった過激な意見が研究者から出るほど「関わること」が重視されました。ここでの「関わる」は「褒める」ではありません。「いいことはいい」と認め「悪いことは悪い」とたしなめる経験が、自尊心を育みます。自尊心は「自分と自分の対話」で成立するもので、それは「自分を尊重する心」であり、「自己への確信」です。自分との対話がないままに、他者からひたすら褒められると、自己評価だけが拡大し「自己過信」する子どもになる可能性を高めます。

  19. 一神教では実は神との対話は自分との対話になってんだな。そりゃそうだ、自分一人しかいねえから。が、これが案外メンタルマネジメントに役立っているんじゃないかって研究が有った。仏教の瞑想よりも初心者向きで万人向けじゃないかってわけだ。ということで、実験的な提案だ。日本人は800万神と対話したらいいわ。いそがし。

  20. 上司は上司らしく振る舞えばいい つまり、上司が部下と関わる際に、なんでもかんでも褒めたり、要求をいちいち受け入れていると、彼らの「生きる力」「ストレスに対処する力」が衰えてしまうのです。大切なのは、相手=部下の意見をきちんと聞き、自分=上司の意見もきちんと伝えること。上司は上司らしく振る舞えばいいのです。伝えるには、教える、指導するも当然含まれますが、「自分の心にしたがった意見」を伝えてください。まちがっても「神様の内面化=悪の陳腐化」にならないようにお気をつけて。そして、部下があなたの意見を受けとめ、「そっか! こうすればいいんだ!」と小躍りした場面になったら200%褒めてください。これこそが「共感」(前述)です。

  21. 日本には方法論が無いんだろ。方法論を開発したらええわ。職業の一部=上司なんだから。

  22. しかし、ウザいな、社畜・・・。

[2] エロサイトのススメ:なぜ高齢者はセクシーサイトや映像を見るべきなのか…東大卒医師「性的な関心が強い人ほど健康寿命が延びるようにも」 (msn.com)

  1. そういや、北欧で老化治療に男性ホルモン使うな。

  2. 厚生労働省が2022年7月に発表した日本人の平均寿命は、男性が81.47歳、女性は87.57歳。「人生100年時代」が誰しもに訪れる高齢化社会の中、気楽に「老い」を楽しむコツを『90歳の幸福論』(扶桑社)より、一部抜粋・再構成してお届けする。

  3. カラオケで幸せな老後をつくる 脳を元気にするためには、刺激的なアウトプットを心がけることが大切です。では、刺激的なアウトプットとは何か。患者さんなどを見ていると、会話を楽しむ人は、認知症の進行が遅いように思います。そのほか、歌うことも効果があるようで、声楽や詩吟を楽しむ人は、認知症が進みづらい傾向にあります。こうした事例を見てみると、声を出すのは非常に脳に効果的なのです。なかでも、手軽に楽しめる認知症の予防策はカラオケです。ここ数年は、新型コロナウイルス感染症のまん延によって、カラオケを自粛する風潮がありましたが、しっかりと声を出して歌うことを楽しむのは、高齢者の認知症予防に大きな効果があると私は思います。カラオケは低コストで、かつ誰でも簡単に始めることができる趣味です。歌うとストレスも発散されるので、心にもよい影響を与えます。私自身、かつては人前で歌うことに苦手意識がありましたが、あるとき昼寝がてらひとりで訪れたカラオケボックスで一度歌ってみたら、「歌が下手で恥ずかしい」という気持ちがなくなり、歌うことを楽しめるようになりました。以前はカラオケに誘われると断っていたのですが、最近はほかの人とも一緒にカラオケを楽しめるようになりました。人前で歌うのが恥ずかしいという人は、ひとりでカラオケボックスに行ってみてはどうでしょうか。ひとりで歌うだけでも、脳には大きな刺激になります。ぜひ認知症予防として、カラオケを楽しむ機会をつくってみてください。外国語の練習でもいいんちゃう?しゃべり続けるし。うちのおかんもやっとったで。

  4. メモの習慣で認知症を予防 誰しも、高齢になれば不安になるのが物忘れです。物忘れが多いと、自分自身の認知機能に不安が出てきて、ついにはうつ病などを併発しかねないというのは、先にもご紹介した通りです。こうした事態を避けるためにも、日頃から導入してほしいのがメモを取る習慣です。やや物忘れが多くなってしまっても、メモを取る習慣があれば忘れていたことを思い出せるので、ぐっと不安は減ります。私自身、何か予定が入ったときや、忘れてはならない事柄があるときはすぐに手帳にメモします。「記憶力には自信がある」という方であっても、メモを取る習慣を持つのは決して悪いことではありません。記憶力がよい方であっても、ちょっとした物忘れはよく起こるもの。日常生活の些細な出来事が思い出せないと、ついイライラしてしまいます。自分が覚えておきたいことをメモに取るという行為は、新しいことを覚える脳の機能を強化する役割も果たします。俺もカレンダーにメモするわ、そう言えば。

  5. 若い異性との接点をつくろう  ストーカーはやめてね。意欲を保ち続ける上で大切なのが、男性ホルモンの存在です。男性ホルモンは、男性のみならず、女性にも分泌されるホルモンです。男性ホルモンが多い人ほど、様々なことへの意欲が高まる傾向にあります。男性の場合は年齢とともに男性ホルモンは低下していきますが、女性の場合は、閉経後に男性ホルモンが増えていきます。女性のほうが高齢になった際、アクティブに旅行に行ったり、イベントに出かけたりするのは、男性ホルモンの働きがあるからだと考えられています。だから、田舎の農家のおばあさんが自分のこと「俺」って言うんだな・・・。男性ホルモンを高めるのに、最も手っ取り早いのが性的な関心です。日本は性的な関心を年配の人があらわにすると「下品だ」「年甲斐もなく」「もう年なのに恥ずかしい」などと言われがちですが、決してそう思う必要はありません。たとえば、男性ならば、スナックやキャバクラなど若い女性に接客してもらえるお店に行って会話をするだけでも、男性ホルモンは増えます。女性の場合も、ホストクラブに行ったり、アイドルやアーティストなど芸能人の追っかけをしたり。あるいは、イケメンの店員さんがいるスポーツクラブやお店などに行くだけでも、男性ホルモンが増え意欲が高まりますし、女性ホルモンも増えて肌つやがよくなります。らしいで。お店行こう、じじばば。スナックやキャバクラが無かったらオッパブ行けばいいじゃない?(パンが無かったらケーキを食べればいいじゃない?みたいな感じで)。

  6. セクシーなサイトや映像などを見るのもいいでしょう。 性的な気持ちを持つことは、決して悪いことではありません。意欲という面では、性的な関心が強い人ほど健康寿命が延びるようにも思います。疲れるかもしれんけどな・・・見ただけでゲンナリみたいに・・・。

  7. 「若づくり」はできるだけしたほうがいい 私がこれまでお会いした90代の中で、特に「すごい!」と思った方。それは、世界最高齢でエベレスト登頂を達成した登山家で知られる三浦雄一郎さんの主治医であり、男性医学の父と呼ばれる故・熊本悦明先生です。この方は92歳で亡くなるまで、ずっと若々しいままでした。その若さの秘訣のひとつが、男性ホルモン注射です。男性ホルモンを打つと、意欲が高まり、心身共に若々しさが保たれます。おそらく熊本先生は、ご自身が亡くなるまで男性ホルモンを定期的に打っていたと思います。そして、三浦雄一郎さんも熊本先生のホルモン治療を受けていたことで知られています。ただ、男性ホルモン注射の効果だけでなく、「ホルモンを打ってでも若返りたい」という意欲が、若さに寄与している部分も大きいのでしょう。つまり「若々しくいたい」という気持ちを強く持つことこそが、若々しさを維持する最大の秘訣なのです。女性であっても男性ホルモンを打つのはひとつの方法ですが、もし抵抗感がある方は、そのほかの手段で心いくまで「若づくり」を楽しんでほしいと思います。髪の毛を染める。華やかな服を着る。メイクをする。肌のケアをする。ときには、ボトックスやヒアルロン酸を入れるなどの美容医療に頼ってもいいと思います。「自分の顔に注射するなんて」と美容医療に抵抗感を抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、鏡を見たときに、「あぁ、老けてしまったな」としょんぼりするよりは、自分自身の若返ったキレイな姿を見て、ワクワクできるほうが若さにつながると私は思います。俺は「入れる」のは反対だけどな。Pete Burnsの例も有るからな。引っ張ったらええんや、しわ・たるみには。

  8. 毎日の変化が老化を防ぐ第一歩 続いて、日常生活に取り入れていただきたいのが、「毎日に変化を生むこと」です。たしかに、日々変わらないルーティンを続けると、その能力は残りやすくなります。ですが、一方で刺激がなくなって、意欲減退につながります。毎日散歩する習慣を続ければ、歩く能力は残ります。ただ、同じ道、同じ時間帯ばかり歩いていると、脳に新しい刺激がいきわたらず、「楽しい」「ワクワクする」という気持ちが低下してしまうのです。楽しくないことを続けてもモチベーションは上がらないし、次第にルーティンが苦痛になってしまうこともあります。脳に刺激を伝え、いつまでも若々しくいるためには、いままでの習慣に加えて、「何か新しい変化を加える」ことが大切です。日々の生活にちょっとした変化が生まれると、やる気を司る脳の部位・前頭葉が刺激されて、意欲が湧きます。たとえば、散歩をするなら、歩くルートを変えてみたり、時間帯を変えてみたりするのもいいでしょう。買い物に行くのなら、いつも同じ店ばかりでなく、行く店をローテーションで変えてみてもいいと思います。料理するなら、普段は作ったことがない料理に挑戦してみたり、普段は使わない食材を使っていつもの料理をしてみたり。こうして毎日に変化を加えることで、脳に刺激が伝わります。また、いろいろと変化が生まれることで、「次はこういうものを試してみよう」と意欲も湧いてくるはずです。なるほど。俺もよく勧められる。俺は2年くらい同じ店で同じものを食える・・・。

  9. 「笑顔」と「謙虚さ」で愛されるお年寄りに 楽しくもねえときに笑えねえんだよ。謙虚?俺、謙虚だよ。「お前、馬鹿だな。」と思っても9割がた指摘せんし。年配になってから、人に好かれる人。好かれる必要有んのか?何度か本書でも取り上げてきましたが、幸せな老後にはとても大切なことなので改めて考えてみましょう。肩書のある人、有名な人、地位のある人……いろいろな「幸せ」の定義があると思うでしょうが、私が考えるに「無印」でも魅力的な人こそ、年配になっても人から愛される幸せな人だと言えるでしょう。あ、そういうことね・・・。無印の人というのは、肩書も地位も関係なく、そのままの状態でも人と対等に付き合える人です。では、どんな人が該当するのかというと、二つのポイントがあります。ひとつは、「明るく笑顔が絶えない人」。いつもニコニコしていて、相手がどんな話をしていても楽しそうなお年寄りは、周囲から好かれています。もうひとつは、「偉そうにしない人」です。お年寄りになると、つい過去の自慢話をしたり、年下の人に対して偉そうな態度をとってしまう方もいます。当然ですが、そうしたお年寄りは周囲の人からは敬遠されてしまいます。その経歴、俺に関係無いし・・・って感じだわな、たしかに。

  10. どうしたら「無印」でも愛されるお年寄りになれるのか。 こうしたお年寄りの共通点として確実に言えるのは、「これまでの人生でやりたいことをやってきた人」です。あ、これ、まあまあできてるかも♡「自分はこれが好きだ」「これがやりたい」という意欲を持っている方は、いつでも楽しそうですし、やりたいことをやっているのでストレスもありません。また、自分のやりたいようにやってきた人ほど、「こうあるべきだ」「これをしなきゃいけない」という社会通念にとらわれていないので、常識的な押し付けがましさもないし、相手の肩書や立場に引きずられず、誰に対しても平等です。あー、俺の場合「俺の通念でなく貴様らサルの通念だ」って思ってたからな、ずっと・・・。あ、俺も「アンタ、サルか?」ってよく言われましたけど(笑)。だから、サルが好きでサルの写真をよく使っているんだろうな・・・類人猿だけど。また、ちょっとくらいわがままで自分の意見をバンバン言う人のほうが、常識的で真面目な人よりも人としての魅力にあふれ、愛されるのです。程度問題だけどな・・・。別に言わんでもいいことは言わんでも・・・。年配になると、「節度ある振る舞いをしなければ」「年相応の行動をしなければ」と誰しもが思ってしまいがちです。しかし、不思議なことですが、やりたい放題やって好きに生きている人のほうが、結果的には他人に愛されるし、何よりご自身が幸せに生きることができる。ならば、ご自身を常識やルールで押さえつけるのではなく、「最後のわがままだ」と思って、思うようにやりたいように生きてほしいと思います。それこそが、幸せな90代になる最大の秘訣だと私は思います。だそうです。

[3] “日本に生まれたという幸運”を生かすために、資産運用以上に重要なこととは? (msn.com)

  1. 「幸福」を3つの資本をもとに定義した前著『幸福の「資本」論』からパワーアップ。「金融資産(資本)」「人的資本」「社会資本」が三つの資本だそうだ:幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」 | 橘 玲 |本 | 通販 | Amazon

  2. 3つの資本に“合理性”の横軸を加味して、人生の成功について追求した橘玲氏の最新刊『シンプルで合理的な人生設計』が話題だ。“自由に生きるためには人生の土台を合理的に設計せよ”と語る著者・橘玲氏の人生設計論の一部をご紹介しよう!橘玲氏は小説家だが投資が大好きらしく、小説にもそういった話題がちょくちょく出てくる。

  3. 大卒日本人の生涯収入は男性で3億5000万円、女性で3億円程度 この金額、あまり気にすることは無いと思う。「そんなに稼げへんわ」ってやつもいるし、「大卒じゃねえわ」ってやつもいるだろう。気にすることは無い。ただの例えだ。後半をよく読めばわかる。  わたしたちは、金融資本を金融市場に、人的資本を労働市場に投資して、そこから利益を得ている。ゆたかになるためには、この2つの資本を効果的に活用しなければならない。このときに重要なのは、「資本」の大きさだ。当然のことながら、大きな資本は大きな利益を生み、小さな資本からは小さな利益しか手に入らない。それでは、あなたはどのくらいの人的資本をもっているのだろうか。不動産の理論価値は、将来にわたって得られる賃料の総額を一定の割引率で現在価値に変換して求めるが、人的資本も同様に、働くことによって生涯で得られる総収入を割り引いてその価値を計算する。日本では、大卒で従業員1000人以上の大企業に勤めている場合、平均的な生涯収入は男性で約3億円、女性で約2億5000万円だ。これには退職金や定年後の再雇用の収入が含まれていないので、それを加えると、大卒日本人の生涯収入は男性で3億5000万円、女性で3億円程度になる。現在価値への割引率は「市中金利+リスク」で求めるが、人的資本の場合、このリスクには病気で働けなくなったり、勤めていた会社が倒産してしまうなどの不慮の出来事が含まれる。だが生涯収入の大きさを考えれば、リスクをかなり保守的に見積もっても、大学を卒業した時点での(期待)人的資本が1億円を大幅に超えることは間違いない。日本は「衰退投資が大好きらしくるまで落ちぶれたが、それでもまだ世界3位の経済大国だ。わたしたちは“日本に生まれたという幸運”によって、発展途上国のひとたちから見れば巨額の人的資本をあらかじめ与えられている。いうまでもなく、これはとてつもない「特権」だ。この大きな人的資本に対して、20代前半なら貯蓄額はほとんどが数十万円で、100万円を超える貯金があると友だちから驚かれるだろう。このように、大学卒業時点では人的資本は金融資本より100倍以上大きい。だとしたら、どちらの資本をより有効に活用すべきかは考えるまでもない。つまり人的資本を活用するしかない。途上国の人たちの話を実際に聞いてみて、彼らがうらやむ(ほぼジェラシーを感じる)のもわかる。

  4. 若者に金融リテラシーを教えるよりも重要なこととは? 最近では、若者に金融リテラシーを教えて資産形成を促すべきだとされる。これは間違ってはいないものの、人的資本と金融資本の大きな非対称性を考えれば、資産運用以上に重要なことがある。それは働く(人的資本を活用する)ことだ。私はこれも20年以上前から繰り返し述べていて、そのたびに多くの読者をがっかりさせてきたようだが、それでもこれはものすごく重要なので、強調しておかなくてはならない。※この記事は、書籍『シンプルで合理的な人生設計』の一部を抜粋・編集して公開しています。橘玲(たちばな・あきら)

  5. 俺も新入社員の頃は、その当時はそういう用語もまだ無かったが、FIREを考えていた。バブル崩壊後の入社だったのでバブル期にたいていの奴が嵌まっていた「財テク」は死語になってはいたが、「故に」財テクってのが俺のロジックだった -- 他人の失敗を十分に見ていたわけだから。ただ、気が変わったのである。それではあんまりおもしろくないと。一番こたえたのは同期の高専出のあんちゃんの言った一言だった。それ以来、ほぼ、「宵越しの金は持たねえ」くらいの勢いである。

  6. まあ、あんまり碌な目に合ってないけど(笑)、世界的企業で出世した人から見ても「楽しそう」で「何が人生にとっていいかは本当にわからない」んだそうである。ま、俺にもわからんし、考えても無駄だと思っている。ポートフォリオは組めても決断時には一つしか選択できないって場合が多いので、同じサンプル(俺ってことね)で比較ができんのである。他人は違うサンプルなので参考にならない。

[4] 怠惰であるのも困難だ! 「疲労社会」で自分を殺さずに生きるには? 生産性という病(4) (msn.com)

  1. 前半割愛。

  2. 怠惰であるのは困難である こうして見ると、怠惰ほど困難なプロジェクトはないともいえる。怠惰や無為は勝ち取るもの、言い換えればそのスタイルを貫き通した者のみに与えられる。そこには単なる受動性だけではなく、みずから環境に働きかけていく能動性も認められるのだ。実際、ほとんどの人間は怠惰に耐えることができない。できて数時間、それ以上となると、いかにしてこの怠惰から逃れるかだけを考え始め、そして突然思い出したかのように直立すると、いそいそとコーヒーやエナジードリンクを片手にモニターの前に戻り、中断していた仕事をおもむろに再開するのだ。事程左様に人は怠惰に対して中途半端に、やる気なく、つまり怠惰(!)に取り組むことしかできない。なぜか。理由は様々あるだろう。時間を無駄に食いつぶしているという感覚から来る焦燥感、周りが働いているのに自分だけが惰眠をむさぼっているのではないかという罪悪感、等々……。「生産性」に対する強迫観念が、我々を活動へと不断に駆り立てる。後期資本主義においては、高速で流れ去る時間のスピードに取り残されることは、それだけで重罪であるかのように響く。それはさながら川の激流、はたまた前回取り上げた『南部高速道路』に引き付けるのであれば、加速した車列が止まることなく流れていくハイウェイに他ならない。

  3. 能動性の過剰と受動的な無為 結果、私たちは現代社会の激流に為す術もなく押し流されていくなかで、どうしようもないほどに疲れ果ててしまっている。ドイツの哲学者ビョンチョル・ハンは著書『疲労社会』のなかで、二一世紀における時代の病は、うつ病やADHD(注意欠陥多動性障害)、燃え尽き症(バーンアウト)といった精神疾患であり、その背景にあるのが「疲労社会」としての現代社会であると指摘している。ハンによれば、私たちは能力社会を生きている。そこでは人は自身を人的資本として絶えずプロモーションを行っていかなければならない。「計画」(プロジェクト)、「自発性」(イニシアチブ)、「動機づけ」(モチベーション)、等々……。人は絶えず能力を発揮し、求められた成果を生み出すために活動し続けなければならない。かくして、能力社会では生産的な主体、換言すれば「すべき」という当為と「できる」という能意によって雁字搦めになった主体になることを不断に要請される。能力社会というシステムに内在する肯定性の暴力は、能力を発揮し成果を生み出すことへのプレッシャーによって、人々を疲弊させ、うつ病を患わせる。言ってみれば、人々は日々「主体性」を証明するために逆説的にも自分自身を放棄しているのである。ハンはこうした事態を「自己搾取」という言葉で表しているが、無為という観点から捉え直してみると、日々に忙殺され流されていくだけの主体もまたある意味では無為に直面していると言えるのではないか。ただ、ここでの無為は、上述した、不動の姿勢をゆるやかに保ち続ける魚や蝙蝠に見られる能動的な無為とは微妙だが明らかに異なる、受動的な無為である。燃え尽き症(バーンアウト)とは、「できる」という能意があるとき遂に限界に突き当たって受動的な無為に転化したときに発現する病に他ならない。その意味で、能力社会における能動性の過剰は、受動的な無為とコインの表裏のような関係にあるといえよう。

  4. 自己の内なる「銃口」 主体的な能動性と思えたものが、実は社会的な諸関係やシステムに内在する「命令」によって強制されたものであった、ということは往々にしてありえる。ここで現代作家によって書かれたひとつの寓話を取り上げてみたい。それはモダンホラーの巨匠スティーヴン・キングがリチャード・パックマン名義で一九七九年に発表した『死のロングウォーク』という作品である。舞台は近未来のアメリカ。そこでは少佐と呼ばれる独裁者が権力を握っており、全国から選び出された百人の少年たちが、ひたすら南に向かって歩き続ける「ロングウォーク」という国家主導の競技が開かれている。だがこのレースにあらかじめ定められたゴールは存在しない。歩行速度が落ち、三回以上警告を受けた者はその場で射殺され、それが最後の一人になるまで続くのだ。優勝者は欲しいものすべてを手に入れることができるとされているが、少年たちはなぜ自分がこのナンセンスともいえる競技に参加しているのか、自分自身でもよくわかっていない。本作『死のロングウォーク』は、一九九九年に出版された高見広春『バトル・ロワイアル』に多大な影響を与えたことでも知られる。そう、『死のロングウォーク』はいわゆるデスゲーム系の元祖とも呼べるような作品なのである。「ロングウォーク」に参加する者たちは、無限に続くかのように伸びる道路を、昼もなく夜もなく、ただひたすら歩き続ける。立ち止まることは許されない。立ち止まることは、レースからの脱落、すなわち「死」を意味するからだ。たとえば、とある登場人物が吐く以下の台詞。「死ぬってどんなものか、わかってるつもりだ。(中略)どっちにしろ、今はわかった。死そのものは、まだ理解できてない。だが死ぬことはわかった。歩くのをやめれば、一巻の終わりだ」(スティーヴン・キング『死のロングウォーク』)この小説には、執筆当時(本作は一九七九年に刊行されているが、キングが実際に書き上げたのは彼がまだ大学一年生だった一九六七年のことである)における時代の空気だけでなく、彼が幼少の頃から愛好していた五〇年代B級SFホラー映画からの影響が色濃く反映されている。キングはインタビューやエッセイのなかで「ホラー映画は、その時代の不安や恐怖を映し出す鏡だ」と述べているが、風間賢二が著書『スティーヴン・キング論集成:アメリカの悪夢と超現実的光景』のなかでも指摘しているように、五〇年代に氾濫したティーン向けB級SFホラー映画は明確にポリティカルホラーの要素を含んでいた。たとえば、『遊星からの物体X』(一九五一)や『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』(一九五六)が描き出した「宇宙からの侵略」による「非人間化」の恐怖は、共産主義に対して当時の人々が抱いていた漠然とした脅威を反映している(一九五〇年代は東西の冷戦が深刻化していく時代である)。風間は同書のなかでキングについて、「理性の崩壊と自我の死とを〈非人間化〉の脅威として、ついで人間に対する世界の非情なまでの無関心を〈不条理〉として描くことに秀でた作家のひとり」と端的に評している。『死のロングウォーク』もまた自我の〈非人間化〉と世界の〈不条理〉を描き出しているが、そこにもやはり共産主義に対する脅威を嗅ぎ取ることができる。たとえば、将軍と呼ばれる謎の権力者はソ連の独裁者を思わせるものだ。全体主義の抑圧的な体制が、人々の理性を崩壊させ〈非人間化〉へと導く。「ロングウォーク」と呼ばれる競技は、さしずめ全体主義のメタファーとして読める。だが、『死のロングウォーク』が『バトル・ロワイアル』や恩田陸『夜のピクニック』(二〇〇四)に決定的な影響を及ぼしていることからも伺えるように、少なくとも日本にあって『死のロングウォーク』は共産主義の崩壊後にむしろ重要性を増しているように見えるのは興味深い。『死のロングウォーク』は形を変えて現在もインパクトを与え続けているのである。キングは、人々が延々と不毛なゼロサムの競争を強いられ、やがてひとりひとりと斃れていく酷薄な世界を描き出すことを通して、はからずも私たちが生きている現代社会のリアルを照射してしまったのだろうか。実際、そのように読むことも可能といえば可能だろう。競争という制度(ルール)によって人々は終わることのない剥き出しの労働に従事させられる。彼らは見たところ自分の意志で、言い換えれば能動的に歩き続けているように見える。彼らの競走=競争は、傍目から見ればたしかに能動的に見える。だが、もう少し俯瞰して見てみよう。そうすれば彼らの背中に狙いを定める銃口が見えるはずだ。強いられた能動性? それは能動的に見えて、その実どこまでも受動的な主体の位置にまで切り詰められている。共産主義体制のディストピアを描いたにしては、現在の私たちが読んでもなぜかしっくりと来てしまう。もちろん私たちの生きる社会には少なくとも銃で脅す権力者は存在しないだろう。しかし、銃口が内面化されているとしたら?実体としての銃はどこにも存在しない。だが、個々人はみずからの内面に銃口をインストールすることで、言い換えれば自分で自分自身を縛りつけることで、自分の尻をひっぱたき続けるのだ。ゲームに勝つには、どちらにせよそうするしかないのだから。

  5. 懲罰的責任像の浸透 ちなみに本作が出版された一九七九年といえば、イギリスにおいてマーガレット・サッチャーが首相に選ばれた年でもある。これは単なる偶然の一致(シンクロニシティ)でしかないが、出来過ぎといえば出来過ぎな偶然ではある。知られているようにサッチャーは、官営部門の民営化、市場化、経済活動に対する規制緩和、福祉の削減といった、小さな政府を志向するもろもろの政策、すなわちサッチャリズムを推進した。それは一言でいうと政治的プロジェクトとしての経済的な競争の導入であった。それも「自分の面倒は自分で見ろ」という説教を添えた上で。サッチャーは、「社会というものは存在しない」と主張した有名なスピーチのなかで、「私たちの人生の質は、私たち一人ひとりがどのくらい自分自身に対する責任を負う用意があるかどうかによって決まる」という旨の発言をしている。サッチャーによるこの発言は、いわゆる自己責任を説く(抑圧的な)美辞麗句のお手本のようなものであった。いわゆるネオリベだ。俺は必ずしも否定的でないが -- 「吐いた唾のまんとけや」って感じでだが。一九八〇年代初頭の保守革命に端を発する社会保障制度の再編の背後には、責任の概念の変容が関わっていると指摘するのは、政治学者のヤシャ・モンクである。モンクによれば、かつて責任とは人助けの義務のことだと考えられてきた。しかし、今日ではそれに代わって「懲罰的」な責任像が広く浸透しているという。ここではあまり深く立ち入らないが、懲罰的責任像のもとでは、勤勉な勤労者、換言すれば立法者が「責任を果たしている」とみなす人々に恩恵を与える一方で、「責任を果たしていない」とみなす人々に対しては援助を打ち切る等の懲罰を加えるような制度設計が行われる。例えば、CULT JAPANの「LGBTは生産的でない」とかな。ビル・クリントンは一九九六年、自己責任・就労機会調整法に署名する際、「この法律は周知の福祉を終了させ、労働と責任と家族という根本的価値を促進することによって破綻した福祉システムを一新するもの」であり、従って新たな福祉制度は「(よりいっそうの)自己責任を求める」ものであると宣言した。

  6. ロングウォークの時代 長編デビュー作『キャリー』(一九七四)において酷薄なスクールカーストを活写したキング。彼は自伝的ホラー文化論『死の舞踏』のなかで、「この小説からなにか読み取れるとすれば、それは、ハイスクールとはほぼ底なしの保守主義と偏狭さに支配された場所である、というテーゼだ」と述べる。その上で、この物語が成功を収めた理由は、スクールカーストに虐げられた孤独な少女が、テレキネシス(超能力)という制御不能な力を使って腐りきった社会全体をぶっ潰す点にこそある、と指摘する。「体育館を破壊するキャリーの姿(そして、映画では予算の関係でカットされてしまったが、そこらじゅう破壊しながら家へと向かうキャリーの姿)はそのまま、社会的に虐げられた者たちが夢見る革命の姿なのだ」(スティーヴン・キング『死の舞踏:恐怖についての10章』)だが、『死のロングウォーク』ではテレキネシスで社会をぶっ潰す革命のヒロインはどこにも登場しない。劇的なクライマックスもカタルシスも存在しない。『死のロングウォーク』がキング作品のなかではマイナーな位置に留まっている理由はこのあたりにもあるのだろう。であるがゆえに、本作には身も蓋もない<リアル>が見え隠れしているともいえる。競技に参加する少年たちは、『バトルロワイアル』のように積極的にお互いを殺し合うこともしない。時間潰しをするかのように日常会話を漫然と続けながら、ひとり、またひとりと疲労によって力尽きていく。最後に生き残った少年の静かな発狂で幕を閉じるこの物語を支配するのは、どこまでも疲弊しきった無力感に他ならない。ロングウォークの時代。余談まじりに付け加えておけば、八〇年代のキング自身もまた見方によってはロングウォークの時代の生き証人であった。自伝的文章読本『書くことについて』によれば、キングはこの時期、執筆のためにアルコールとドラッグ(とりわけコカイン)に依存していたという。「私は書けなくなることを恐れていた」(『書くことについて』)。コカインの乱用によって鼻の粘膜をやられ、鼻血が止まらなくなったキングは、鼻の穴に脱脂綿を詰めながら深夜まで執筆作業に没頭した。キングの驚異的な多作の背後には、アルコールとコカインの乱用、そして疲弊した精神が横たわっている。

  7. 能動的な無為へ! 再度確認しておこう。現代社会は能動性の過剰が浸透している。絶えず能力を証明し、成果を求めて労働し続けるなかで、人々は疲弊する。結果、燃え尽き症(バーンアウト)という受動的な無為に落ち込んでしまう。したがって、私たちはこの〈能動性の過剰〉/〈受動的な無為〉という二項対立を超え出て、いわば第三項としての〈能動的な無為〉を目指し、それを練り上げていく必要がある。冒頭近くで引用した梅崎春生の「蝙蝠の姿勢」をもう一度思い起こしてみよう。風の吹く枝に逆さにぶら下がっている蝙蝠、早瀬のなかで、流れにさからって静止している魚の姿勢。その一見したところの無為は、外部環境から諸々の力の作用を受けながら、しかしその諸力に対して逆らうことでその静止を保っている。そこには川の流れという力に逆らう〈否定〉の能力がある(上述したビョンチョル・ハンの言葉で言い換えれば、「為さないための潜勢力」である)。こうして見ると、〈否定〉の能力は必ずしもラディカル=極端を意味するとは限らないことがわかるだろう。むしろそれは柔軟なバランス感覚に根ざしている。肯定性の暴力、すなわち「すべき」という当為と「できる」という能意に雁字搦めになり自分自身を放棄した人々が自己を回復させるためには、この〈否定〉の能力を獲得することが何よりも肝要なのではないか。

  8. 世界によって自分が変えられないようにするために 〈否定〉の能力を考える上で、國分功一郎が『目的への抵抗』のなかで紹介していたガンジーの印象的な言葉が参考になるかもしれない。すなわち、「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」。〈否定〉の能力は、生産的な事柄ではなく(一見すると)無意味と思える事柄に関わってくる。だが、その行為が世界への潜在的な(しかし仮借ない)抵抗として現れる限りで意味を持ち始める。世界に対して「否」と言うこと。世界によって自分が変えられないようにするために、「否」と言い続けること。市民的不服従としての能動的な無為。最後に、能動的な無為や怠惰について考えるためのよすがとして、ルーマニアの思想家エミール・シオランがアフォリズム集『四つ裂きの刑』のなかで触れていたソクラテスについての逸話を紹介しておきたい。処刑人が毒の調合を進める傍らで、死刑囚のソクラテスは笛の練習に没頭している。「そんなことをして、なんの役に立つのか?」と問われたソクラテスは、平然とした態度で答えたという。「死ぬ前に、この曲を吹けるようにするのさ」。数時間後にはこの世にいないのだから、笛を練習することには目的、つまり未来や将来の役に立つ有用性が存在していないように見える。だが、であるがゆえに、笛の練習という「無益」な身振りには並外れた潜勢力、現在自分を取り囲んでいる環境(鉄格子に囲まれた牢獄)への静かな抵抗=「否」を示すことのできる潜勢力を含み込んでいると言うべきだ。能動的な無為は目的も有用性も超越するのである。ローベルト・ヴァルザーの小説に登場する主人公ならこう言うだろう。「将来などいりません、僕が欲しいのは現在です」(『タンナー兄弟姉妹』)。ヴァルザーが描く物語のなかに、「癒えつつある生命の澄んだ活発な気分」が存在することを見て取ったヴァルター・ベンヤミンはやはり慧眼の持ち主であった。さらにベンヤミンは次のように書く。「「自分が世の中で成功するかもしれないと考えると、ぼくはゾッとする」。(中略)彼の主人公たちはみんな、この恐怖を共有している。けれどもなぜ? 世の中に対する嫌悪感、あるいは倫理的な怨恨(ルサンチマン)や激情(パトス)などからでは全然なく、まったく享楽主義(エピキュリアン)的理由から、彼らは自分自身を味わいたいのだ。そして彼らはそうするのに、まったく並外れたこつを知っている。(中略)なぜなら癒えつつある者ほど味わう者は誰もいない」(ヴァルター・ベンヤミン「ローベルト・ヴァルザー」)

  9. さて、自衛のためには「凶暴に怠惰であれ」ってとこかな?

  10. 宿題はやれよ。

  11. 歯磨けよ。

  12. また来週。

[5] 私たちが「受験勉強」を強いられるにようになった理由は…日本に「偏差値」が生まれたその歴史背景 (msn.com)

  1. 本章では「偏差値で人の能力が測れるのか?」と批判したいだけではなく、そもそも「人間を数値化して比較することで、私たちは一体何をしていることになるのだろうか?」と問いを立てたい。それは数値化・序列化がもたらすものを考えていくためである。

  2. じゃあ何をもって能力を測るんですか?

  3. そもそも、受験のための指標に過ぎないでしょう、そんなもん。たかが大学の学部で終わるなんて思ってるの、日本の低学歴の社畜だけなんですよ。世界でそんなアホみたいな国、ほかに無いでしょう?

  4. まあ、日本の総理なんて高校で止まってるからな:「開成OBをすぐ調べろ」岸田首相の強すぎる母校愛に震える霞が関の狼狽 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)なんか、情けないオッサンだ。

[6] 「ワクチン打つなと言ったのに!」陰謀論にハマった68歳の義母から婚約破棄を迫られた女性の顛末 (msn.com)

  1. 社会に有害なレベルの馬鹿と決めつけるのはまだ早いかもしれんよ。免疫力が弱って10年後にバタバタ死に始めるかもしれんのだから。やりすぎるとそういうリスクは有るとは思うけど、たぶんその前にコロナが収まってくれた。今でも感染する人はいるがもうたいした騒ぎにはならんでしょう、死なんし。

  2. コロナ禍が収束し、離れて暮らす父母と久しぶりに再会したら、かつての姿からは想像できないほど思想が変化していた。しかも、それを子供に押しつける。なかでも多いのが親のネトウヨ化や、陰謀論に染まるケース。なぜそうなったのか?馬鹿だからじゃないの(笑)。

  3. ◆ワクチン接種を理由に婚約破棄を迫った義母 佐山浩子さん(仮名・35歳)は、陰謀論にハマった反ワクチン派の義母(68歳)から婚約破棄を迫られた。「10年付き合っていた彼とコロナ禍に結婚することになり、彼の実家に挨拶に行ったんです。彼の両親は退職していますが、元はどちらも上場企業勤務。悠々自適の生活で、ゴルフやダイビングが趣味のプチセレブといった感じです」佐山さんは両親や職場の推奨もありワクチンを接種。その翌日、結納の打ち合わせで再度彼の実家を訪ねたとき、“事件”は起きた。「彼の母は開口一番『ワクチン打っちゃったの!? 打つなと言ったのに!』と叱ってきたんです。その日は適当にお茶を濁して帰ったのですが、翌日彼のもとに彼の母から号泣しながら電話があり『浩子ちゃんのことは好きだけど、ワクチンを打ってしまったコと家族になるのは絶対嫌、無理!!』と、婚約を破棄するよう夫に迫ってきたんです」数か月にわたる彼の説得で、ようやく彼の母は折れ、晴れて入籍を済ませたが……。「どんなに無視しても、義母から毎週のように陰謀論情報がみっちり書かれたメールが届くんです。あと、夫が実家に寄った際、義母のタブレットの再生履歴をチェックしたそうなんですが、その内容を見てドン引きしました。ハードな陰謀論やスピリチュアル系ばかりでゾッとしましたよ。子供ができても、絶対に会わせたくないですね」“良識ある上級国民”に見える家庭にも、陰謀論がどんどん浸透しているようだ。スピリチュアルね(笑)。「魂」がどうのこうの言う奴とは早急に断絶したほうがいいと思うわ(笑)。

  4. ◆健康オタクだった母がユダヤ陰謀論者に 2年前、都内に住む宇田優和さん(仮名・43歳)のもとに、地方に住む78歳の母から手紙が届いた。そこにはこう記されていた。<Mちゃん(孫)にはワクチン打たないで下さい>「小学校教師をしていた母親は昔から健康オタクでした。チェルノブイリ原発事故が起きた当時、『雨に当たっちゃダメ。放射能が入っている』と言われたのを覚えています。そんな母が最近では陰謀論にハマってしまった」そういや俺の母親も言っとったね。チェルノブイリよりずっと前だったと思うけど。気にせず、傘もささずに浴びてましたけど(笑)。まあ、あんまりきれいなものではないからその後お風呂に入り洗い流してましたけど(笑)。コロナ禍に入ってからは、ワクチン関連の陰謀論を熱心に説く手紙が頻繁に送られてくる。そこには化学物質の危険性を指摘する雑誌の特集も同封されているという。「僕が小さい頃に飲尿療法をやるなど、もともと母は極端なところはあったのですが、まさか『製薬会社はユダヤと繋がっていて、ワクチンを利用して人口削減をしている』とか『世界を牛耳る闇の勢力に抗うために正しい情報を収集しなくていけない』などと言うようになるとは……」母は現在、同じ主張を持つ仲間と集まっては、理論武装に勤しんでいるという。宇田さんは困り果てている。迷惑な馬鹿だな。

  5. ◆母が陰謀論者に豹変し親子関係が断絶 陰謀論を信じる母親との出来事を漫画化した『母親を陰謀論で失った』が話題だ。きっかけは原作者・ぺんたん氏(30代)に届いた母からのLINE。新型コロナウイルス関連の陰謀系動画だった。「CIAが裏で関与している」という内容に最初は笑っていたが、徐々にエスカレート。ぺんたん氏は危機感を抱くようになる。「ビル・ゲイツがコロナワクチンを広めて世界人口を抑制しようとしている、といったデマが送られてきて、冗談では済まされないと思うようになりました」心配になり父親に相談すると、それを知った母親から電話が。「『誰が陰謀論者だ! ふざけんじゃねぇ、バカヤロー!』と聞いたことのない大声で怒鳴られました。有害な情報を与えられ続けると、その人がもともと持っている優しさを飛び越え、人格を乗っ取ってしまうのです」その後、意を決して母親と直接会うことにしたぺんたん氏だが、実際に話をすると最初は、以前の母親そのものだったと言う。「しかし突然『ビル・ゲイツが処刑された』と言いだした。その口調やトーンは普段と違ってグロテスクで、もうこれはダメだと諦めることにしました。母親には母親の世界があるからそれを尊重し、自分にはもう母親がいないと認識するようになりました」同じ悩みを抱える人は多い。【ぺんたん氏】30代男性。会社員として働くかたわら、陰謀論で家族を失った人々との交流を図っている断絶がソリューションだと思います。

ちなみに、免疫って医学の中でも抜群におもしろいところだと思う。俺はVacuum Polarization, Polaron, and Polariton (2018)関連の国プロをやってた時に、メインテーマのマーケットが小さすぎるのでサブテーマに「仕方なく」バイオセンサを立てといたんだが、調査してるうちに免疫学にはまった(笑)。会社にもこれ関係の専門書を100冊くらい置いといたが、これは残しといても誰も読まんと思うので、辞めるときに全部焼却処分に回した。

実生活に何の役にも立たないかって言うとそんなことは無く、例えば、①インフルエンザに罹ったときにお医者さんに「インフルエンザじゃないと思うけどとりあえずPCRはやっときます(後でインフルエンザだったってわかった(笑))。抗生物質も出しとくから。」と言われて抗生物質の効果で副鼻腔炎に気が付いたり、②そのインフルエンザでヘルペスが出たってことも有ったんだが、副鼻腔炎の治療の後に「なんか残ってる気がするな。ひょっとしてヘルペスじゃないか?」と思って治療を始めたら案の定劇的な効果が有ったり、③首痛や五十肩が酷かったんだが「これもヘルペスじゃないか?」って思って飲み薬だけでなく塗り薬もやってみたら案の定劇的な効果が有ったりと、自衛できるようになるのである。

ちなみにヘルペスってのは、生まれてからずっと無菌室(ヘルペスはウイルスだけどね)で暮らしているような人でなければ誰でも飼っています(笑)。免疫システムが他のことで忙しくなっているようなときに「我々の星(あ、人体ですけど。)はもう危ない。脱出しなければ!」って感じで出ていらっしゃるのです、ヘルペスさん。だから、疲労マーカーに使おうって意見も有ります。

ヘルペスには抗ウイルス剤が有りますが(この発明はノーベル賞の対象となりました)、Covid-19にはまだ無いので、免疫システムに覚えさせるという目的で伝統的な手段であるワクチンが開発されました。ウイルスの表面にあるスパイクたんぱく質の遺伝情報を含んだm-RNAを投与するという実験的な方法でしたが、時間が無かったので副作用の確認ができず犠牲者が出るという不幸も有ったものの、全般的には成功だったと今のところ考えていいと思います。俺も「賭けるんだったらm-RNAが効くほうに賭けよう」って思ったし。

こういう奴、馬鹿丸出しやで:ごぼうの党の奥野タカシさんの言葉を紹介します。 - 村松ひろみ(ムラマツヒロミ) | 選挙ドットコム (go2senkyo.com)/「世界的な権威が何を言っても耳に入らない人が」だそうだ(笑)。世界的な権威なら無批判で受け入れるってところも危ないわ(笑)。このロジックこそがカルトなのだ。特にこいつらの問題は「摂取するな」と他人にも強制しようとしたこと -- これも「殺人未遂」みたいなものなのだ。

そもそも医学ってまだサイエンスになりきれないところが有る分野なのである。20世紀末に急速に進歩して今もそれが続いている分野ではあるが。

まあ、ワクチン接種は必ずしも強制ではなかったが、半強制みたいなところも有ったのでそこは今後の課題かとは思うけどね -- 「犠牲もやむなし」は事実上認められているところも有るが原則としては認めてはならんのだ。

[7] 都会にいる危険生物「チャドクガ」…直接触れていないのにひどい皮膚炎に!? (msn.com)

  1. CO2を吸収してくれ、癒しも提供してくれますが、リスクも有ります。

  2. 番組に届いた1枚の自撮り写真。そこに写っていたのはガタイのいい男性の皮膚がひどく赤くただれているものだった。その原因はチャドクガ。Yさん・25歳は、陸上自衛隊で交通小隊に所属し、男性隊員寮で約40人と共同生活をしていたという。2年前の5月。Yさんはサーフィンにハマり休みの週末は毎週海へ出かけており、とある日ウェットスーツを持っていない後輩に自分の冬用のウェットスーツを貸してサーフィンを楽しんでいたという。そしていつものように浜辺の近くの芝生の上で着替えて寮へ帰宅。すると翌朝、お腹の異常なかゆさで目が覚めたYさんには謎の発疹が。数時間すると発疹が体全体に広がったという。Yさんは痒みが出ると、地元で暮らす彼女にその写真を送信。「なかなかなくない、こんなん!」とふざけて彼女に送っていたが、次の日はさらに痒みが広がり、ついに病院に。何か思い当たることはないかと聞かれ、ウェットスーツのことを思い出すYさん。実は寮に戻り風呂場でウェットスーツを洗おうとした時、 黄色と黒色の毛虫がウェットスーツについているのを見たという。そのときは大して気にも留めなかったが、そのことを医師に伝えると「原因はチャドクガです」と診断された。チャドクガとは本州から九州まで日本に広く生息する毒成分を持つ蛾の一種で、山や森林などよりも都市部の公園などにいるケースが多く、幼虫や成虫、さらに卵にも毒針毛という毛を持っており、長さ0.1ミリほどの肉眼では見えにくい毛が幼虫の場合50万本。そして人間の皮膚に刺さるとアレルギー反応を起こし、腫れや激しいかゆみを引き起こすという。チャドクガが卵を産むのは、庭木や街路樹としてよく植えられているツバキやサザンカなどツバキ科の植物の葉で、渋谷区や目黒区のHPでも注意喚起されている都心でも遭遇する危険生物なのだ。寮の風呂場で遭遇した毛虫がチャドクガの幼虫だと思われたが、彼は直接毛虫には触れていないという。いったいどこでチャドクガに触れたのか?実はチャドクガの毛は、体から簡単に抜けて衣服などに付着するため、おそらく、彼はウェットスーツを運んだり洗ったりしている時に、体に毛が付着したと推測された。このチャドクガは毛が簡単に抜けるため、生息する樹木の近くを通るだけで気づかないうちに衣服などに毛が付着し、炎症を起こしてしまうことがあるという。兵庫医科大学病院皮膚科学のN教授によると「7割から8割の患者さんは、毛虫を見た覚えも触った覚えもないとおっしゃいますね。上着を脱いで植え込みのところにちょっと置いてました、実はその植え込みがサザンカの植え込みだったりして、いつの間にかひどい皮膚炎が起こったという症例がいくつかありましたね」 という。医師は、Yさんに痒み止めの薬と、炎症を抑える薬に加え、粘着テープを全身に貼り付けて使うように指示。これは、体についていてまだ刺さっていない針を取るための方法だという。Yさんはどこに針が残っているのかわからないので 粘着テープを貼り付け、後輩に手伝ってもらって炎症を抑える薬を全身に塗るも、全身の痒みは止まらない。かけばかくほど症状が全身に広がってしまったYさんだが、まだ刺さっていなかった毒針毛まで刺さり炎症が広がっていってしまうため、かくのはチャドクガに刺された時にやってはいけないことだった。なんとかかかないようしたいと思い、Yさんは後輩に頼み、包帯でグルグル巻きにしてもらう。こうして2週間かゆみと闘い続けようやく発疹が消え、仕事にも復帰。しかし半年後の12月、またしても発疹が出てしまう。実はチャドクガは約1年もの間、皮膚に炎症を起こす物質が毛に残り続ける。ウェットスーツを捨てるように医師に言われていたが、捨てるなんてもったいない!と医師の忠告を聞かず、ウェットスーツを捨てなかったという。この時の油断によって、またもや症状が。地獄の2週間が続いたという。当時を振り返りYさんは「2回(症状が)出た後はもう、すぐに(ウェットスーツ)捨てました」と振り返る。もしチャドクガの毒針毛がついたと思ったら、すぐに粘着テープで除去し、よく泡立てた石鹸で洗ってから水で流すことが大切だ。チャドクガを発見したら、絶対に素手では触らず、長袖・長ズボン・ゴム手袋・ゴーグルなどで肌の露出をおさえ、葉や枝ごと処分するのが良いという。(2022年6月28日OA)

[8] 谷原章介 横浜の女子大学生刺殺事件で私見「相手に情けをかける世の中ではなく何かあったら…」 (msn.com)

  1. 俳優の谷原章介(50)が3日、MCを務めるフジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。横浜市鶴見区のマンション敷地内で女子大学生(18)が殺害された事件についてコメントした。殺人容疑で逮捕された元交際相手の自称会社員の男(22)=同区=は事件直前、合鍵を使いマンションの女子大学生宅に侵入したことなどが分かっている。交際を巡っては2021年以降、女子大学生らが計4回通報。女子大学生は昨年12月、対応した警察官に「『別れるなら殺す』と言われた。首を絞められた」と話していた。だが被害届を出さず、今年1月、県警に「すぐ仲直りした。今後はトラブルがないよう関係を続けたい」と語っていた。谷原は「警察に対して何度も相談をしているにもかかわらず、こういった悲劇を防ぐことができなかったことに対する後悔はここで終わらせてはいけなくて、こういったことが2度と起きないよう、もちろん家族の方でも頑張るべきだとは思いますし、それ以上に警察にはしっかり守っていただきたいと思います」とコメント。いや、これじゃ県警には手の出しようがない。

  2. 「これからは相手に思いを寄せて、分かってくれるんじゃないかとか、理解してくれるんじゃないか、とかそういった情けをかけてあげるという世の中ではなくて、何かあったらきちんと線を引いて距離をとって人と接するしかない世の中になってしまったのかもしれませんね」と自身の受け止めを話した。だろうね。

[9] こういう学校が有ってもいいと思うよ:東大に93人、京大に33人、旧帝大に70人……安倍晋三の意を受け、葛西敬之が創設した「全寮制スパルタ校」の卒業生たちの進学先 (msn.com)

  1. ま、軍人教育みたいなもんだが。

  2. 「葛西敬之?そんなたいして有名でもない企業経営者が、日本を牛耳ってたなんて、そんなわけないだろう」本書を読む前は、多くの人がそう思うようだ。森功著『国商 最後のフィクサー葛西敬之』では、一企業経営者にすぎない葛西氏が、官邸の人事を牛耳り、霞が関と内通して政策に口を出し、はてはNHKの会長選びに介入してマスコミを支配する姿までが描かれる。 前回記事に引き続き、本年度の講談社本田靖春ノンフィクション賞(7月20日に最終選考会)にもノミネートされた本作から一部を抜粋してお届けする。

  3. 第一次政権で「教育改革」を安倍にやらせた 「桃李(とうり)もの言わざれども、下自(したおの)ずから蹊(みち)を成す」司馬遷の「史記」を好んで読んだ葛西敬之は、第一次安倍晋三政権の「教育再生会議」でしばしば漢の李広将軍列伝の一節を引き、教育問題に関する持論を展開した。桃やすももの樹は意図して自らの魅力を触れまわるわけではないが、木の下には自然と人が集まり、雑草が踏まれて小道ができる――。優れた教師を学校に登用して環境が整えば、意欲のある生徒が集まり質の高い教育を実現できる、と葛西は唱える。安倍晋三もまた、ことあるごとにゆとり教育で学力が落ちたと嘆き、教育改革に力を入れた。第一次政権発足から14日後の06年10月10日、その名も「教育再生会議」を内閣に設置し、教育の立て直しを訴えた。その会議の中核メンバーの一人として招聘されたのが、JR東海の代表取締役会長だった葛西である。教育再生で通じ合ってきた二人は、ともに教育が国の行く末を決める、と政策の重要課題に据えた。葛西は教育再生会議に臨み、あくまで安倍の顔を立て首相の代弁をするかのように第1回会合でこう口火を切った。「総理からご指示がございました。学校教育のレベルを上げ、効率を上げてその他のことに取り組める時間をつくってあげる。それが大切であります。私どもが海陽学園を設立したのも、そこがねらいであります」

  4. 「規律を乱す生徒は停学にせよ」 正式名称「海陽中等教育学校」は、葛西が提唱して愛知県蒲郡市に創設された。東海旅客鉄道をはじめ、トヨタ自動車や中部電力といった中部地方発祥の大企業が中心となり、第一次安倍政権に先立つ2006(平成18)年4月に開校している。「将来の日本を牽引する、明るく希望に満ちた人材の育成」を建学の精神に謳う。全寮制の私立中高一貫の男子校である。葛西はこの海陽学園に力を入れてきた。こう続けた。「教育の効率を上げるためには先生の資質が高いこと、情熱を持って教えること、生徒に規律を守らせること。それらが非常に大切であります。これまで日本の教育はそこが欠けていたのではないでしょうか。私どもの『海陽学園』では全寮制を採用し、生徒20人に1人の割合で、各企業から派遣された独身男性社員が1年間生徒と寝食をともにしています」葛西はとりわけ教育現場における規律やしつけを重んじてきた。10月25日に開かれた第2回会合では、さらに言葉に熱を込め、過激な発言をした。「学校教育再生のために必要なのは規律。今の中学校で問題なのは、教師が3年間見て見ぬふりをしていれば学生は卒業していってしまうことです。とくにしつけの問題については手をつけない。逃げがあると思います。だから、先生の情熱というのが非常に大事になるのです。たとえば学校で規律を乱した生徒を廊下に立たせるとか、あるいは何日間停学にするというようなことは、ほとんど行われていないようであります。しかし、きちんと規律を維持するためにはその手段が必要なのです」葛西は「しつけをすることは教員の義務である」と言い、全寮制の海陽学園は相当なスパルタ教育で成果をあげてきた。2012年3月に卒業した1期生から22年3月の11期生までの10年間の卒業生1109人のうち、東大に93人、京大に33人、それ以外の旧帝国大学に70人を送り出している。少数精鋭ながら、いまや日本屈指の進学校として知られる。

  5. まあ、こいつらが成果を出してくれるかどうかはまだわからんわけだが、ゆとり教育を終わらせるきっかけはつくってくれたと思う。デンマークでも「失敗だった」って言ってるくらいだからね、ゆとり教育。

[10] 脳の衰えではない?大人になると「丸暗記」が難しくなるワケと解決法【脳科学者が解説】 (msn.com)

  1. 年齢によって脳の状態は違う? 大人よりも丸暗記が得意な子どもの脳 子どもと大人では記憶の仕方が違います。記憶のうち、言葉に表せる形のものは「陳述記憶」と分類され、さらにその中には、自分が体験した出来事の「思い出」に相当する「エピソード記憶」と、自分には直接関係ないことでも暗記しておくと役立ちそうな「知識」に相当する「意味記憶」があります。エピソード記憶の形成には、脳の「海馬」という領域が関係しています。海馬を含む大脳辺縁系は、生まれた時点では未完成で、幼児期に徐々に形成されていきます。その中でも、海馬は出来上がるのが遅い方です。したがって、3歳くらいまでの幼児は、海馬を必要とする「エピソード記憶」ができず、海馬よりもできあがるのが早い「海馬傍回(かいばぼうかい)」を使った「意味記憶」が中心となります。そのため、大人なら「自分に関係ないことだから、覚えても無駄」と考えるような内容でも、幼児は手当たり次第に、とにかく丸暗記することができるのです。

  2. 大人が丸暗記が苦手になるのは、「脳の衰え」ではなく「脳の発達」のため 日本では、小学校低学年で九九を丸暗記させます。小学生だった筆者自身も「何のために?」と思いつつも、仕方なく覚えました。でも今改めて振り返ると、子どものときに暗記しておいてよかったなと思います。もし大人になって丸暗記しろと言われても、たぶん難しいからです。大人になると、丸暗記が苦手になるのは、脳の働きが落ちるからではありません。脳の海馬が発達し、意味記憶よりもエピソード記憶が中心になるからです。大人は、複雑な社会生活を営むために、たくさんのことを処理していかなければなりません。そんなときに、自分に直接関係ないことを丸暗記している余裕はありません。だから、どうでもいいことはできるだけ省き、自分に関係した大切な事柄を優先して記憶するように脳ができているのです。この意味では、大人の方が「合理的」で「賢い」と言えるでしょう。

  3. 脳の発達段階を考えれば効率のよい学習方法がわかる 筆者は大学の薬学部で教員をしていますが、学生たちに薬の名前や作用などを覚えてもらいたいからといって、小学生に九九を丸暗記させるような講義をするわけにはいきません。薬が効く仕組みとして、それぞれの薬の名前と作用を聞いても、幼児期よりも成長した脳ではとても覚えることができないでしょう。そこで筆者は、まずはじめに体のどこがおかしくなったら病気になるのかを教え、自分や家族がその病気になったらどうするか、どうやって治せばよさそうかを考えさせます。次に、今使える薬としていくつかの名前を挙げ、最後には実際にその薬を使って、実際に患者さんが治っていった過程までを紹介します。こうした流れで講義をすることで、学生たちは様々なエピソードと薬の名前を関連づけながら、自分に関係する大切なこととして多くの知識を吸収していってくれます。子どもと大人ではそもそも使える記憶の形が違うということを理解しておくことは、年齢に応じた効率的な学習に役立つのです。

  4. 高校の数学も大学で「あー、ここに使うのか!」ってのがわかった瞬間に「勉強しとけばよかった」って思うよね(笑)。行ったり戻ったりを繰り返して「自分のエピソード」にしちゃえばいいと思うよ。

  5. 「高校も進学校じゃねえ」「大学も行ってねえ」から「知らねえ」は甘えに過ぎんのだ。学問は、基本、独学。死ぬまで勉強しろ。

  • うちのおかんが俺が子供だった時の本とか片付けていて、発見した高校の数学チャート式が新品同様に真っ白だったんだそうだ。それで、「お母さん、全部、読みましたよ。高校の数学ならあなたよりできると思いますよ。」と言われ、「申し訳ございません」としか言えなかった俺・・・。

脳の基本構造ー各部位の名称と機能についてー | 脳科学メディア (japan-brain-science.com)より

[11] ま、日韓友好に役立つなら:注目の童顔美女優キム・テリとは? 30代で高校生役に違和感なし 新作では“悪鬼”に憑かれ豹変 (msn.com)

ちなみに、俺もロリっぽい熟女が好物だ。あ、食べられる側でもかまいませんけど。お好みに合わせていろいろできます。

  • 「日本人は歳とらんなー」ってよく言われますが、DNAが近いはずの韓国や中国でも可能だと思っています。ただ、経済発展が必要不可欠です、ロリ熟女パラダイス化するには。

  • そういう意味ではやっとパラダイス化の波に乗りかけた日本で国民の可処分所得を減らそうとするCULT JAPANは俺の敵なのです(そんな理由やったんか?って感じですが強い理由の一つではあります)。

  • 俺の夢の一つは「東アジアのロリ熟女パラダイス化」かもしれませんねー。夢なんて持ったことないんですけど、実は。全てが過渡的なんで・・・・

  • 好物が変わったらまた変わってしまうのか・・・。

  • まあ、いいや。とりあえず「東アジアのロリ熟女パラダイス化」だ。賛同できる方はCULT JAPAN殲滅のために戦ってください。「共に」とは言いません。あなたの形で。あなたの都合に合わせて。


by T. H.


LinkedIn Post

[1] Materials/Electronics

[2] Electrochemistry/Transportation/Stationary Energy Storage

[3] Power Generation/Consumption

[4] Life

[5] Life Ver. 2

[6] 経済/民主主義

Published Articles (2004-2005, 2008-2011, 2015)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?