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絵の具と HTML

佐渡島庸平の「絵の具が変えた世界」を読んで思ったことなど。

ペンをはじめとした描く道具を作れた人だけが、絵を描くことができた。絵が描けるとは、絵の具を作れる、絵の具を作る工房を持っているということがセットだった。
絵の具を作るという作業が大変だった時、出てくる絵は、似通っていた。絵の具がチューブに入り、外でも使えるようになった時、印象派が生まれた。

ここからは漫画の話になるんだけど、別の分野の話へ、我田引水する。

ホームページ公開には特権が必要だった

それはそれは大昔、古代の話。ホームページを公開するには、クライアントとサーバーのテクノロジーの知識があり、かつ、そのインフラにアクセスできる特権を持っている必要があった。つまり大学や研究機関のサーバーにアクセスできて、HTMLを記述して、ウェブサーバーを動かし続ける必要があった。

そこから少し時代が進んで、ウェブサーバーを安価に借りられるようになる。それでも HTML を記述できる必要があった。

今では、そんなことを言ったら笑われるだろう。もちろん、関連する知識があったほうがいいか悪いかでいうと、いいに決まっている。でも、不要なケースはとても多い。

少しずつ不要になる

私が知らないからといって、ウェブサーバーの技術は不要にはならない。でも、私がその知識を持っている必要性は、なくなっていくかも知れない。

DMMの亀山敬司の、なんかの講演の書き起こしだったと思うんだけど「印刷は不要にはならないだろう。でも、市場規模は縮小してるんじゃないの?年間5%ずつ縮小しているとして、印刷屋は5%ずつ減ってないよね?ってことは売り上げが5%ずつ下がるよね。固定資産があんなに大きそうなビジネスなのに」みたいなことを言っていた。

勝つか逃げるか

そうすると、大雑把に取るべき方針はふたつだと思う。一番になってほかが追いつけなくする。または、逃げ出す。

とはいえ一番になるのは難しいことではある。少なくとも私は生まれてから「1番」になったことがない。どうやればいいか、想像さえできない。

逃げるのもまた厄介だ。もちろん逃げ出すのいいんだけど、わたしはまだ死ぬつもりはないので、どこかの分野で稼がないといけない。今から、農業とかやって、うまくいく気がしない。

別の付加価値を生み出す

ってことになるんだろうなぁ。でも、イノベーション、みたいな大げさな話じゃなくって、経理もわかるエンジニアとか、デザインもちょっとだけできるテクニカルディレクターとか。



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