見出し画像

終わり方と、始め方。

年末年始は気持ちをリセットできる。

今年の年末年始はコロナ制約のため、すこし例年と違った過ごし方をした方が多かったのではないでしょうか。とはいえ、年末年始はやっぱり特別な期間のように感じました。日常生活の文脈において、年末年始がどんな意味を持つのかを考察してみます。

年末年始は一年を振り返る機会と、翌年の一年について考える機会が同時にやってきます。日常は忙しく、何となく過ぎていきいます。そんな日常生活において、ほんの一瞬、立ち止まって気持ちを新たにリセットすることがでる期間が年末年始です。

気持ちをリセットする機会。

社会に出ると日常生活で、気持ちをリセットする機会はそんなに多くはありません。学生時代は中学卒業、高校受験に卒業、大学受験に卒業、就職活動。クラス替えに部活の引退。事あるごとに終わりがやってきて、気持ちをリセットし次に進む機会がやってきます。思い起こすと、学生時代の日常において、年末年始はとっても気楽だったように思います。

大人になると、リセットする機会が減っていきます。もちろん転職や部署移動、結婚や出産など様々機会はありますが、ちょっと重くて人生を考えてしまうと言うか、気持ちのリセットという以上に、「決断」という言葉の方がピンときます。

終わりがあって、始まりがある。それがリセットです。新しいことを始めるのも難しいですが、何かを終わらせることはもっと難しくて、勇気がいります。そんな風に考えると、物理的に毎年必ず一年という終わりがやってくる年末年始は日常生活の中で、ちょうどいい気持ちのリセット期間になります。

終わりをわかりやすくしてくれるのは時間。

曖昧だと上手く終われないので、年末年始のように物理的に終わりを作るために、時間を上手く利用できるといいと思います。例えば、映画は約2時間で終わりがくるようにシナリオが描かれているので、気持ちよく終われて、気持ちもリセットできるエンターテイメントです。反面、漫画は時間的な終わりの制約がないため、キリがありません。この年末年始、高校生が甲子園を目指す「ダイヤのA」全47巻を大人買いしたのですが、ドンドン次が読みたくなり、時間のコントロールができませんでした。

ビジネスでは終わらせない工夫も必要。

携帯ゲームや、switchなどのゲームも漫画と同様に終わりを作るのが難しいですよね。飽きてくるか、自己嫌悪で終わらせると言う人が殆どではないでしょうか。そう考えると、ビジネスとして成立させるには終わりを上手く作らせない工夫が必要なことがよくわかります。サブスクリプションが良い例です。人間関係も終わらせたくないケースでは、気遣いや、定期的に新しい提案をするなどの工夫が必要ですよね。ビジネスシーンでも、終わりを上手くコントロールすることで、消費者や顧客との関係性を構築していけます。

終わりをコントロールする

日常生活における年末年始のように、時間を軸に終わりをコントロールできれば、気持ちのリセットと共に、新しいことを始めやすいのではないでしょうか。2021年は始まったばかりですが、終わりを上手くコントロールすることから始めて、充実した一年にしたいと思います。コロナ禍において変化のスピードは加速しています。何かを終わらせることを躊躇してしまうと、変化のスピードについていけなくなるかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?