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絵文字って面白い。

メッセージツールにおける絵文字の産みの親が日本人であることをご存知でしょうか?

日本の絵文字から世界のEmojiに。

1999年当時docomoに在籍していた栗田穣崇さんが開発した絵文字は、今では海を渡り、Emojiとして世界中で使われています。

sns分析企業ブランドウイッチが2年間に渡り60億ものEmojiを分析した結果が昨年発表されました。1位「泣き笑い」、2位「号泣」、3位「目がハート」だったようです。

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個人的には、Emojiで「泣き笑ったこと」も、「号泣」したことも、「目をハートにしたこと」もほとんどないのであまり実感は湧きませんが、大きな感情の起伏があり、瞬発力を持ってレスポンスする時に、使うんだろうなと。そう考えるとEmojiはコミュニケーションにスピード感とテンポを生み出しているんだと思います。

広告クリエイティブやデザインにおいてもビジュアルで伝わるメッセージは、言葉で表現する必要はありません。言葉で表現するとどうしても説明的になってしまうので、できるだけビジュアルを用いて、直感的に表現することが求められます。

絵文字は受け止め方が難しい。

絵文字の面白いところは、送り手と受けての関係性、会話の文脈によって、同じ絵文字でもその意味が変わってくるところだと思います。そこに思わぬ勘違いが生まれたりすると面白い。おっちょこちょいは、うっかりドキドキしたりもします。

例えば❤️(ハート)。

(※対話している関係性や、会話の文脈はそれぞれでイメージして下さい。)

・女友達同士→likeの意味が強い

・恋人同士→好き!ハート一杯送ってそう。大好き!!って溢れる想いが伝わって、青春って感じ。

・男女の友達→基本的にlikeだけど、ときどき感違いが産まれることもあって、ちょっと面白い。

・夫婦→いまさら送れない。仮に送られてきたら・・・?「どうした!?」と思うけど。悪い気分はしない。

・同僚男女→半日ほどその意味を考える。うっかりドキドキしてしまうおっちょこちょいも出てきて、面白い。

・上司と部下→翌日の朝から変に意識をし始めて、勘違いZONEに突入する。最終的には気持ち悪がられる。(面白いを通り越して気持ち悪い)

と言うように❤️は、おっちょこちょいが続出する危険な絵文字であることがわかります。しかも、ハートにも色んな❤️があり、その使い分けまで持ち出されたら、既にカオスです。ちなみに、フランスで最も使われているEmojiはハートのようです。さすがジュテームの国ですね。奥手な日本人には、頭が下がります。

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絵文字で文脈をデザインする。

言葉で書くと生まれなかったストーリーが、絵文字を使うことによって生まれることがあります。絵文字はストレートな表現である反面、曖昧にできる部分もあり、文脈を想像する、想像させる面白さがあります。メッセージツールのコミュニケーション強者は、絵文字の文脈を上手く利用してコミュニケーションしているのかもしれません。

私も絵文字に踊らされないように、慎重にその文脈を読み解くようにしたいと思います♡。


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