仮想通貨への投資は個人、法人のどちらが得なのか

仮想通貨への投資をしたいのですが、個人と法人はどちらがいいですか?と関与先の社長さんから連絡がありました。

簡単な違いをメモとして残しておきたいと思います。

個人で投資

メリット
期末時価評価しなくて良い
12月31日時点での時価評価は不要。
1月〜12月の期間で売却した時の損益のみを確定申告すればOK。
売ったり、他のコインに変えたりするタイミングを自分で決められるので、どのタイミングで益出しするか、損失確定するかを判断できる。

デメリット
雑所得となる
基本的には所得の区分が雑所得となります。
そのため、経費などはほとんど認められるません。
事業所得や不動産所得のような青色控除もなく、経費もないので、売却益、売却損がそのまま所得になることが多いです。
他の所得とも相殺することができないので、損切りしても節税効果はありません。
また、他の所得と合算し、その所得に見合った税率になるので、税率が高くなる可能性があります。
所得税は累進課税なので、所得によっては半分くらいの税金がとられます。


法人の場合

メリット
税率が一定
法人税の対象になるので税率が一定。約30%から増加することがない。どれだけ利益が出ても30%。

他の事業の損益と合算
他の事業の損益と合算できるので、会社全体での損益をコントロールすることができ、経費などによって仮想通貨の利益を小さくできる場合がある。

デメリット
期末時価評価しなくてはいけない
含み益、含み損を決算に反映させることになっているため、期末に仮想通貨の時価が上がっているか、下がっているかで会社の決算が大きく動くは場合がある。

投資金額や会社の状況によってどちらで投資するのかは最初に検討しておいた方がいいかもしれません。

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