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第27回 相続対策会議                               相続対策を行うきっかけは?

第27回 相続対策会議

所得税の確定申告も終わり、また、日常?が戻ってきました。
年末調整から始まる所得税・消費税申告まで続く繁忙期は、非常に肉体的、精神的な疲労を余儀なくされております。
疲労困憊の中ですが、多くの税理士は、3月決算の法人税申告がやってきます。
税理士先生の皆様、お疲れ様です。

さて、そんな所得税などの繁忙期の日々にも、相続税申告の期限がやってくることがあります。
今年、私は所得税の確定申告期間中に3件の相続税申告書を作成しました。他の4月以降に期限が到来する案件は、所得税申告期間を終了してから行う旨、説明しています。
しかし、全くの所得税確定申告期間中に相続税の申告期限が出てきますと、頭の中はパニックですね。

ぜひ、相続税申告の期限は所得税確定申告期限と被らないようにお願いしたい・・・。けど、そんな話しはできないという、毎年言っている愚痴です。
すいません。

さて、本題ですが、この相続対策会議も回数を重ねてきております。相続対策をしませんか?という話題をあちらこちらで行いっています。
しかし、多くの方が、
・対策って言っても何するの?
・親がするの?子がするの?
・別にやらなくてもいいでしょ?
などなど、乗り気ではない意見を耳にします。
しかし、その乗り気でない状態で相続を迎えると面倒なことが多いですよ、とお伝えしたいです。
先日も相続が発生して、遺産分割の中で「土地の分け方」で悩んでいるという方々の相談をお引き受けしました。
簡単に言えば、実家は、某地方都市の田舎(相談者の表現です。)で、人口減少も進んでいて、実家には、だれも住んでいないことから「何とかしたい」のだが、その「何とか」のアイデアが浮かばない、とのこと。
地元の不動産に相談して、売却や賃貸などはいかがですか?と尋ねると、実は、昔ながらの地域に根付いた「不動産屋さんが無い」とのこと。
相談しようと思うと、離れた町の駅前にあるのですが、そこでお願いするのも、エリアが違う気がして、積極的になれないとのご意見。
不動産屋さんと相談もしていないところで、「ここでは無理」というレッテルを貼っていることになりますが、このような状況では、誰に相談してよいのか分からないという「相談難民」状態になります。
このような状態を招かないためには、相続対策で親世代が不動産業者と相談しておくことが重要です。多くの不動産屋さんは、やはり売れない物件の話しには乗らないことが多いかもしれませんが、時間がかかりますので、あらかじめ相談に乗ってくれる不動産屋さんを探しておくことだけでも違うというものです。

私も、不動産の活用や売却の相談をいただきますが、相続が発生してからの相談だと、物件の状況にもよりますが3年程度かかることもあります。
このような話しは、「親が相続対策をすべきだ」という感じの話しに聞こえてくるかもしれませんが、相続の主役は「相続人」ですから、子供側で行っていただくことも大事なことです。ぜひ、相続の主役は子供(財産を受け取る側)というイメージで行動をしていただければと思います。

いずれにしても、相続が発生してから、様々な手続きなどを行う際に、
・手間がかかる。
・時間がかかる。
・お金が必要だ。
など、財産を受け取る側が面倒なことが多くあります。
その面倒をいかに減らすか、これが「相続対策を行うきっかけ」になることが多くあります。
最近では、「子供に迷惑をかけるのはちょっと・・・。」という、親御さんが増えています。そんな、親子でも気にされるのであれば、ぜひ、相続対策をひとつでも行っていただければと思います。


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