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ピュアでポップな現代文講義 J-POP歌詞考察

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「息を止めて見つめる先には長いまつげが揺れてる」(aiko『カブトムシ』)この歌詞を読んで、主人公がどのくらいの距離から相手を見ていると思いますか? 60cm?それとも1m以上?…
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#歌詞考察

第51講BUMP OF CHICKEN「宇宙飛行士への手紙」考察〜多用される対比表現に現れる作者…

朝起きたら、BUMP OF CHICKENの「宇宙飛行士への手紙」という曲が頭の中で流れていました。 で…

仙仁透
1か月前
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第49講Mr.Children「しるし」考察〜とんでもなく深い!桜井さんが込めた冒頭2行のイン…

志田未来さんが主人公だったドラマ「14歳の母」の主題歌であったMr.Childrenの「しるし」とい…

仙仁透
4か月前
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第45講まどみちお「一年生になったら」考察〜「ともだちひゃくにん」にこめた想いを深…

小さなころから私たちが慣れ親しんできた「童謡」には、大人になって聞き直してみると意外な驚…

仙仁透
7か月前
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第43講ヨルシカ『アルジャーノン』考察〜「貴方」の幸せを願う僕の正体と僕が思う幸せ…

ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』の主題歌としてリリースされたヨルシカのアルジャーノン。 曲…

仙仁透
9か月前
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第41講コレサワ『たばこ』考察〜「たばこ」というモチーフにこめられた意図を追う〜

「信じてくれるなら話さなくても」 「悪いことしてないなら話せるはずじゃない」 「僕を信じて…

仙仁透
1年前
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第40講Every Little Thing「Time goes by」考察〜歌い手の変化で徐々に進化している曲…

僕がEvery Little Thingの曲初めて聞いたのは小学生のとき。 父親が好きだったことがきっかけ…

仙仁透
1年前
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第39講一青窈『かざぐるま』考察〜「かざぐるま」に込められたメタファーを紐解いて主人公の想いを追う〜

「待つことも恋でした」   映画『蝉しぐれ』の主題歌として一青窈さんの『かざぐるま』を聴いたとき、「これだけで映画のキャッチコピーとして成立してるやん」という印象を抱きました。 この映画の正式なキャッチコピーは「20年、人を想いつづけたことはありますか。」というものだったのですが、要するに「待つことも恋でした」という意味なんだろうな、と。 そんな印象とともに僕の中に強く印象に残っているこの曲を今回は考察していきたいと思います。   運命に振り回されて結ばれない二人   〈あ

第38講Plastic Tree「サナトリウム」考察~引用とメタファーから、「死」の匂いを辿る…

僕の一番好きなアーティストPlastic Tree。 以前から歌詞考察をしたかったのですが、複雑すぎ…

仙仁透
1年前
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第37講Official髭男dism『Pretender』考察〜遊び人はどっち?「pretender」の「ごっこ…

先日教材作りをしていたらふと流れてきたOfficial髭男dismの『Pretender』。 ちょうど比喩表現…

仙仁透
2年前
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第36講Mr,Children「HERO」考察~守るものを持った大人にとってのヒーロー像とは何か…

昔聞いた曲を改めて聞いてみると、大人になって初めて意味が分かる曲があります。 僕にとって…

仙仁透
2年前
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第35講Official髭男dism『Subtitle』考察〜好きな人に1番伝えたい言葉は何ですか?〜

この曲の歌詞を見た率直な印象は、「もう小説やん!」でした。 それくらい複雑緻密に作られて…

仙仁透
2年前
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第34講BUMP OF CHICKEN『SOUVENIOR』考察〜言葉の2重性と贈り物の真の意味〜

9月の29日にリリースとなったBUMP OF CHICKENの新曲『SOUVENIOR』。 この曲はアニメ「SPY×FAM…

仙仁透
2年前
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第31講槇原敬之「もう恋なんてしない」考察〜「君」を通して成長する主人公を追いかけ…

本当に練りこまれた言葉は、直接感情が書かれていなくても、そこに置かれたことばから、場面や…

仙仁透
2年前
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第30講back number『ベルベットの詩』考察〜機織りをモチーフにした作者の意図と、主人公の変化を追う〜

先日、8月26日に発売されたbuck numberの『ベルベットの詩』。 あまり新曲の貸し考察はしないのですが、ちょうど知り合いから詞についてたずねられたので、今回は新曲の考察をしてみたいと思います。 タイトルの分類とこの曲のタイトルの難解さ 曲のタイトルにはaikoさんの『カブトムシ』やYOASOBIさんの『夜に駆ける』のように①歌詞の中のキーワードをタイトルにしたもの、King Gnuさんの『白日』やポルノグラフィティさんの『黄昏ロマンス』のように直接その言葉は