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2023.11.24 思ってもないようなことが人生だったと思う

人参の赤を見て、これはシャアザクの赤だという。いや逆。
拷問です。
表題はTHE虎舞竜 ロード第一章からとりました。

筆は重く、日も短く、でも夜更かしも長くの今日この頃です。

つい最近会社の同期との飲み会があったのですが、
同期Aがなぜか開始時拗ねる→同期B, Cがその理由を聞く→Aがエピソードトークを話す→B, CがAをいじる→…→Bがエピソードトークを話す→BがAらにいじられる→別の同期Dがエピソードトークを話す→… といった感じで行列やさんまの向上委員会を見ているような飲み会で面白かったです。これについてまた詳細書ければ書きたいと思います。

書きたい小ネタもちらほらあるにはあるので、年内にはあと2本ぐらいブログは書きたいなと思ってます。

思ってもないようなことが人生だったと思う

今年25歳になって「いやもう俺アラサーだからな」なんていうことが時折ある。別に思っているわけでもないのに。

今までも、別に思ってるわけでもないのに「ダルいな~」と言ってみたり別に1ミリも泣いてないのにTwitterで「泣いた」とつぶやいてみたりしたことがある。会社で受講した研修の後求められたアンケートの自由記入欄に「ありがとうございました。」と書いたりしたこともあった。

実際に対面で、あるいはインターネットで人の発言を観測していても「別に思ってもないのに言ってるんだろうな今の…」と僕が感じる発言がちらほらあったりする。というかインターネットは思ってもないのにというよりは嘘つけやお前みたいな発言がほとんどではある。僕のインターネットとみんなのインターネットは少し違うのかもしれないが。

思ってはいないのに言ってるんだろうなという発言の一例(囲碁将棋文田さんのXから拝借)

思ってもないようなこととは少し違うが中学や高校時代を遡ると、時間割なんて日々の繰り返しで大体覚えてくるはずなのにいつまでたっても「今日の3時間目何だっけ?」なんて聞いたり、その時間に課題や小テストがあることなんて大体分かってるはずなのに「今日の3時間目課題提出or小テストあったっけ?」と聞いたりしていた。これって僕だけなのかな。

思ってもないようなことをなぜ言うのだろうか。
言葉に出して「そういうことに今はしておきたい」という思う気持ちが原因な気がする。

例えば、最近僕はこういう投稿をした。

ここでいう別に思ってもないのにポイントは、ハガキ職人職人というアイデアを多分自分以外にもどうせいるんだろうなと思いながらも「俺だけ?」と確認しているところと、そもそもハガキ職人のお母さんのことをハガキ職人職人とは別にそんなに思っていないところだ。

でも、ハガキ職人のお母さんのことをハガキ職人職人と日ごろから思っており、その思いと気づきを抱いているのが僕だけだと思っている滑稽さを成立させたいという考えでこの投稿が構成されている。と僕は思っている。

冒頭のアラサーについては、「(アラサーだからなんだよ、そもそもアラサーってなんだよとは思いつつも世間的にも自分の周囲的にもアラサーというワードにそのような拒否感をしめすと会話をする際になんとな~く嫌な感じになりそうだな…そうだ!)いや俺ももうアラサーだな~」という流れになる。

大学を卒業し、最近しばしばある「(別に全然心配しているわけじゃないし、もし心配することがあったとしても別に助けるほどでもないけど)最近あいつ大丈夫かな?」とかもそうである。別に思ってもないけど「大丈夫かな?」と思っていると今はしておいた上で話を円滑にすすめていきたいという狙いがここにはある。

「そういうことに今はしておきたい」風にしておける言葉の力はとても強いし、物心ついてから今まで「そういうことに今はしておきたい」風にしておける言葉の力を使う機会がどんどん増えていってると思う。

今も僕と仲良くしている友達や家族に対しても、これは同じような気がする。というかその傾向がより強くなる可能性もあるような気がする。

ある程度付き合いが長くなると「○○はこういうやつ」というように像をなんとなく作る。僕も作る。ここは人によって違うかもしれないが、各々が作る”こういうやつ”という像の部分をイメージしてある程度それを崩さないように動きたいとも思っている。その方が関係が円滑にすすむと思っているからだ。例えが違うかもしれないが、めっちゃカッコよくてセンスある発言するサークルの先輩がTwitterでプレゼント企画ツイートのRTしかしてなかったらなんかめっちゃ嫌じゃないか。

ただ一方「本当にそう思っている」ことも確かにあるのは事実だし、「思ってもないまでもいかない、ちょっとは思っている」ことも確かにある。

会話中思ってもなさそうなことを相手が言ったなら「思ってもないこと言うなよ」と指摘しただけでボケ&ツッコミが成立したりする。
「そういうことに今はしておきたい」風の発言の中に本当が混じっていてそれに気づけたならその人の深いところにより近づけたりする。
思ってもないことを言ったせいで降ってきた仕事から、運命の人と出会えたりする。これは正直あんまり思ってもないことを言っている。思ってもないことを言って仕事が降ってきたらそもそも嫌だ。というか、就活でも思ってもない疑問をいっぱい質問した気がするな。

思ってもないようなことをいっぱい言って生きていくことは本当はしょーもないのかもしれないけど、僕はそこまでトガってはまだ生きてはいけないからこれからも泣いてもないのに「泣いた」って言うしありがとうございましたと思ってもないのに「ありがとうございました」と言っていくし、今度はないだろうな~と思ってるのに「また今度」って言って別れると思う。そんな人生。

拷問.mp3




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