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新日本プロレス史#15【2010年代後半以降】

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ユニット抗争

2010年代以降の新日本プロレスにおいて、大きな特徴の1つが、ユニット同士の抗争です。
少し話は遡りますが、
2009年に中邑真輔と矢野通が結成したCHAOS
を皮切りに、
2011年には鈴木軍、
2013年にはBULLET CLUBがそれぞれ結成され、
以後、新日本本隊との戦いに加え、ユニット同士による戦いも見られるようになっていきます。
そして、2015年には内藤哲也が、
ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L.I.J)
を結成します。

ユニットの結成とは、反体制側となることで
あり、ヒール(悪役)転向を意味します。
内藤もまた、自らを変えるためにユニットを結成し、ヒールに転向した1人でした。

内藤は元々、華麗な飛び技やブリッジワークを
活かした投げ技、そして抜群の受け身の技術をも持ち合わせた、センス抜群の選手です。
ただ、それでも、IWGPヘビー級王者までは後一歩届かず、トップの座を掴みきれないでいました。
内藤に足りなかったものを敢えて言えば、
「キャラクターとしてのアクの強さ」
だったのかもしれません。
L.I.J結成後の内藤は、それまでの華麗な技の攻防を抑え、ヒールらしく相手を挑発し、のらり
くらりとした動きを見せながら、緩急を駆使した試合の組み立てへと変化していきます。
また、コメントも会社への不満や対戦相手への
挑発等、歯に衣着せぬものとなり、そんな内藤にファンは共感し、次第に支持するようになって
いきました。

中邑真輔の退団

2016年1月、これまで新日本のV字回復に貢献してきた中邑が退団し、WWEに移籍しました。
新日本にとっては大きな痛手ではありましたが、
この頃には、次世代のオカダ・カズチカもトップとしての地位を確立しており、過去のトップ選手の退団時のような悲壮感はありませんでした。
むしろ、中邑の空いた穴を誰が埋めるのか?
そんな期待感もあったように思います✨
この時、自分は内藤の躍進を予想し、期待して
いましたが、その内藤にチャンスが訪れます✨

制御不能なカリスマ

内藤は、2016年のNEW JAPAN CUPで優勝し、
同年4月10日、両国国技館でのIWGPヘビー級
選手権への挑戦権を得ます。
当時、王者はオカダでした。

この試合で内藤は勝利し、自身初めての同王座
獲得となります✨
内藤がトップの一角に食い込んだ瞬間でした✨
ただし、この試合の内藤の勝因は、新しいパレハ
(同志)であるSANADAの介入によるものでした💦
通常であれば会場はブーイングに包まれ、バッドエンドとなるところが、この時は違いました。
会場全体が、SANADAの加入と新王者の内藤を
祝福していました✨

「ロス・インゴベルナ~ブレス・デ・ハ・ポン」

内藤の締めのマイクで会場は一体となります✨
さらにその後、内藤はようやく手にしたIWGP
ヘビー級のベルトを巻くことなく、天高く放り
投げて、リングを去っていきました。
まさにやりたい放題❗️
内藤の「制御不能なカリスマ」が大爆発した瞬間でした✨
そしてその絶大なカリスマ性を得て、内藤も
また、以後の新日本を牽引する存在へとなって
いきます✨

そして、現在へ

2016年のSANADAにとどまらず、
2018年には元プロレスレング・ノアの石森太二と元DRAGON GATEの鷹木信悟、
2019年には元DDTから飯伏プロレス研究所を経て飯伏幸太が正式入団、そして元WWEのKENTAと、次々と他団体の大物選手が新日本に集まります。
新日本の人気は益々、確固たるものとなり、現在は、約50年の歴史の中でも最大の選手層を誇る、
名実ともに国内最大の団体となっています。
思えば、新日本の歴史は紆余曲折の連続でした。
そして、幾度となくそれを乗り越えてきました。
これからもまた、様々な紆余曲折を経て、その
歴史を紡いでいくことでしょう。

エピローグ

今回で、「新日本プロレス史」は最終回です。

これまで新日本の歴史上の、様々な出来事を紹介してきました。
最後にここでお伝えしたいのは、過去から現在
だけでなく、海外や他団体等、古今東西、色んな要素が絡み合って現在の新日本があるということです。

また、この新日本プロレス史は初心者のファンに向けてのものです。
そのため、内容を現在に繋がっている出来事に
限定していることから、書ききれなかったものも多々あります。
そうした出来事については、また機会があれば、他の記事で触れたいと思います。

アントニオ猪木で始まった新日本プロレス史を
内藤哲也で締める✨
我ながら自分らしいなと思います。
その独特のファン目線で書き綴ってきたため、
読みづらいところも多々あったかと思います。
我ながら拙い記事だとは思いますが、何とか最後まで書ききりました。
読者の方々には、この場をお借りして、
御礼申し上げたいと思います。
ありがとうございました。

~新日本プロレス史  終~

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