火曜を過ぎるまでは少し手が空きそうなので、ようやく態勢調えて観てみました。約15年越しの『会長はメイド様！』一話感想。
まあ後段で出てきますが、どの媒体で観るのが的確か、
コストがかからないかを考えたら最適解は見つかったので。
そっか。
ドラマＣＤで主演してた小林沙苗って、かべさんチルドレン
だったんだ。
（ドラマＣＤはLaLa特製の一枚だけ保有してるけど、
音響監督がハマノカズゾウで藤原ヒロも脚本に噛んでる、
が重要情報。ちゃんと甲斐田ゆき以外の事務所所属まで
書いてあるＣＤライナーノーツはありがたい）
実は、私が声優を始めたきっかけは、たてかべさんからのスカウトだったんです。
私は高校生の頃から、地元の劇団に所属していて、1999年に初めて東京公演をしました。下北沢の客席百人ぐらいのホールで、女の子４人だけの・・。
地元の短大に通いながら、仕事がある時は東京に行くという生活が続いて。少し大変だったけど、事務所や劇団の皆さんにとても助けてもらって頑張ることができました。
たてかべさんはいつも、ご飯ちゃんと食べてるか？とか親のように色々心配してくれて・・。私は孫のように甘えさせて頂きました。
ならばかべさんが離れた後のバオバブにいる理由もあまりなかったわけか。
（2015年にバオバブからシグマ・セブンに移籍）
来歴に書かれてないけど、ドラマＣＤ版では鮎沢美咲役、
本山哲音響監督になったテレビアニメ版では兵藤なぎさ役。
キャスト表記は省かれているが（叶と深谷の幼少期キャスト
に小林ゆうで要出典つけてる無能なペがあるみたいだから
そこはスクリーニングしたい）メインスタッフはだいたい
これでカバー出来るか。
加賀しず子◆小林ゆう
で、だんだん「本性がでてくる」と評した桜井監督の評価は
的確だろうし。
で白泉社だけど結局単行本派だったから「花とゆめ」でなくて、
「LaLa系」だったと。
んでロンドローブでラジオやってたくらいのジェネオン
時代（まあロンドローブはパイオニアＬＤＣ後期からジェネオン時代の
レーベルで今はNBCユニバーサルか）の作品になるのか。
監督はダバ絵のベーシストとしても知られる『赤ずきんチャチャ』
演出三人衆の一人（あとは大地丙太郎と佐藤竜雄）である桜井弘明。
（ミュージシャンとしては味のあるベーシストだったから
『だだだ』なんかで増田俊郎とやってるのは、その頃からの
ミュージシャン仲間だからですね）
水曜日の片付けは順延することにして回避したけど、木曜日は逆に先負。午後３時以降に起きたのでダンジョンのダンボールは二つ開けた。本題としてはそんなおかたし報告。「大山鳴動して鼠一匹」して拾えた鼠は氷室冴子が書いた方の「ターン」。｜torov
だから桜井弘明と増田俊郎で『だだだ』は楽曲解説やってて
池澤春菜のやってたももかに対しては「三曲もできちゃったよ」、と増田俊郎が桜井弘明にコボしてるわけで。
『だだだ』がジャムクリエイション（J.C.STAFFのJ.C.はまあ
そっちの略称）での最初の接点で、『パラッパラッパー』や
『ミルキィホームズ』などを挟みつつ、最近の『まちカドまぞく』までの
連綿が桜井弘明監督とJ.C.STAFFにはあると。
ま、旅の準備の控えとしてはこんなところからですかねえ。
まあ気が向いたら観てみることにでもします。
で、一話は観てみました。流石はこの頃のＤＶＤなので
オーディオコメンタリーが一話と四話だ。
なので二話と三話はフォロー出来るものを用意してから観る
ことにするか。
では桜井弘明監督とシリーズ構成池田眞美子のオーディオコメンタリー
付きで観た一話「美咲（ミサ）ちゃんはメイド様！」感想を。
軽く叩いた上でのメインスタッフはこんな感じ。
原作●藤原ヒロ（白泉社「月刊LaLa」連載）
企画協力●LaLa編集部 柳沢仁、井手優美
シリーズ構成●池田眞美子
キャラクターデザイン●井本由紀
美術監督●小林七郎
音響効果■野崎博樹（ちゅらサウンド）
サウンドミキサー■廣岡信貴
サウンドエディター■星野賢爾
音響制作・録音スタジオ■HALF H・P STUDIO
音響制作担当■浦狩裕樹
アニメーション制作●J.C.STAFF
桜井弘明監督のコントラバスはこの作品でも聴けるそうで。
一話だと「見まわり中」のところでかかる効果音あたりが
桜井弘明監督が自宅で録ったコントラバスの音源を
野崎さん↓
音響効果■野崎博樹（ちゅらサウンド）
に渡して「使って下さい！」と渡した音源使ってるそうで。
美術監督●小林七郎
ああそうか。まだ小林プロダクション健在の頃だもんな。
『チャチャ』『りりかＳＯＳ』『だだだ』『少女革命ウテナ』
『のだめカンタービレ（アニメ版）』と多分に桜井弘明監督作品を含め
J.C.STAFFの作品を晩年は支えてた美術会社だったけど、
『ミルキィホームズ』がラストで2011年解散、
だもんな。
置戸町出身の小林七郎さんはもとより何度も故郷北海道で
美術会社を、と夢を語っていたこともあったが、勇退後の
2022年に89歳で亡くなっている。
ここの四人カットが「あ、このキャラ入ってない！」で
後から足したカット、ってシーンから話は始まってた。
なかなかいい、キャッチーで情報の多いＯＰですが。
鮎沢美咲／ミサ◆藤村歩［賢プロ］
碓氷拓海（うすいたくみ）◆岡本信彦（プロ・フィット（当時））
キャストとしてはメイン二人のメイキンググルーミング（メインのキャラとしてどうキャラと付き合っていくかを考える作業）が難航した模様。
そんな中かなりふじゅ（藤村歩）はスルッと抜け出した感があるけど、
後の岡本社長が難航したようで（特に「カッコ良すぎる」にリテイクが
入ったので）。
でスタッフ的に序盤は「どこまでテロップ入れるか」「キャラの
名前にフリガナを付けるか」に苦心していた模様。
特に画面のキャラと顔が一致しない生徒会キャラをどう組み
合わせて紹介するかには苦心していたようで。
まあそこは基本的にゆるダバな桜井弘明監督作品だから、
モブＡのコントで使ったテロップ擬音の「ギャフン」とかは
後のバンクでも多用したっぽい。
鮎沢美奈子◆川澄綾子［大沢］
美咲の母。
鮎沢紗奈◆石原夏織
美咲の妹。
そして一話から家族エピソードがっつり入れるかは会議して
結局「入れたい」と提案した池田眞美子プランが通ったそうで。
だから負け犬さんもがっつり喋ってはる。
そんな妹の中学で「懸賞部」は原作設定にあったので、
これはそのままアニメでも使ったと。
このあたりは貧乏エピソードなので後代の『まちカドまぞく』的
貧乏コントにも通底してますな。
おかげで桜井弘明監督（一話は絵コンテも担当）曰く、
「コンテ書いても書いてもミサのメイド姿まで辿り着かない」が
あったそうで（一時は事前イベントに間に合うか、
レベルだったらしい）。
まあでも「メイド・ラテ」のメンバーは今見ても強いな。
さつき◆豊崎愛生（ﾐｭｰｼﾞｯｸﾚｲﾝ）
本名兵藤さつき30歳でメイド喫茶「メイド・ラテ」の店長。
ほのか◆阿澄佳奈
バツがリアルな人に付きそうなくらいの辛辣で腹黒。
すばる◆植田佳奈
ロングで眼鏡のフリーター。
エリカ ◆伊瀬茉莉也
長身でウェーブ髪が特徴。
ゴンちゃん◆儀武ゆう子
まあ多分に『たまゆら』的でもあり。
まあこのあたりは「キャストオーダーを全部『ハヤテ』で
揃えた男」浦狩さんの見技といえるかな。
音響制作・録音スタジオ■HALF H・P STUDIO
音響制作担当■浦狩裕樹
流石に一話は原作者藤原ヒロもアフレコ見学に来ていて、
その前には担当と共に実際のメイド喫茶をロケハン的に案内
してくれた、とは言ってたけれど、その人（井手さん）は
企画協力でクレジットされてはる。
企画協力●LaLa編集部 井手優美
で、例の「そそくさサンドバッグ」が観られるシーンで
さくら登場。
花園さくら◆花澤香菜［大沢］
やはりざーさんのぶりっ子スタイルの基本形だけあって、
「どんどん喋らせたくなった」とは桜井弘明監督の弁。
ペラペーラ喋って効果音までカブせて、と凝るのもまたらしい。
ってあたりで大まかなキャスト表も揃っては来たかな。
音響効果■野崎博樹（ちゅらサウンド）
サウンドミキサー■廣岡信貴
サウンドエディター■星野賢爾
音響制作・録音スタジオ■HALF H・P STUDIO
音響制作担当■浦狩裕樹
キャスト
鮎沢美咲／ミサ◆藤村歩［賢プロ］
碓氷拓海（うすいたくみ）◆岡本信彦（プロ・フィット（当時））
花園さくら◆花澤香菜［大沢］
加賀しず子◆小林ゆう
さつき◆豊崎愛生（ﾐｭｰｼﾞｯｸﾚｲﾝ）
ほのか◆阿澄佳奈
ゴンちゃん◆儀武ゆう子
鮎沢美奈子◆川澄綾子［大沢］
鮎沢紗奈◆石原夏織
原作の持ち味を桜井弘明アニメであることもちゃんと保持した
まま結構少女マンガには落とし込めている一話かなと。
あの頃のBS-TBSには間に合わなくて、かつ再放送でもキャッチ出来ずに
ようやく約15年越しの『会長はメイド様！』一話感想、でした。
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