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ドアドアmkⅡの隠しメッセージの話

今年の4月28日、428(シブヤ)の日のイベントで、チュンソフト設立者の1人、中西さんに何か話をしてほしいという話をいただきました。せっかくなら自分と中西さんの共通の出身校「電気通信大学」とチュンソフトを合わせたネタができないかと考え、そこで思い出したのが大学に入った当初、友人から聞いた噂。

PC-6001MK2のドアドアには隠しメッセージがあって、そこにチュンソフトの住所が書いてあり、解読してたどり着いた人にはプレゼントがもらえる!?


というものでした。チュンソフトさんが会社を設立されたのは、電通大に在学中の話で場所も、大学の近くなので共通のいい思い出話になるのではと思ったのです。

21世紀の今、このメッセージを見ることができたら、イベントの余興としては面白いかなと思ったわけです。実は近所のハードオフに1年くらい前から、PC-6001MK2用のドアドアmkⅡが入荷しているのは確認していたので、早速、このネタのためにゲット!(値段は想像してください…高かった……)

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ただ、このゲーム、当然、実行するための環境(PC-6001MK2 以降&データレコーダ)が必要です。

そこで、友人の近藤さん( GOROman 氏)を頼ることに。以前に、Facebookで近藤さんがPC-6001で色々とやっていた記憶があったからです。問い合わせてみたら、流石は近藤さん、実動のPC-6601 &純正モニタ&データレコーダを持っていて、会社で実行可能だとのこと。忙しい中、なんとか時間も都合していただき、ギリギリ、イベントの前日に隠しメッセージの解読にチャレンジすることになったのです。

隠しメッセージですが、詳しい出し方は不明なものの、わかっていたのは

・LIST の中のREM文(コメント)として書いてある
・通常、LISTは見れないようになっているので何らかの手段が必要

このくらいでした。
流石に情報なさすぎだったので、ネットにヒントがないか探してみたところ、下記のページを発見!

こんな情報も載っていたとは Hi-Tech(ハイテック)、恐るべしですね 😅

このページに紹介されている該当ページの写真で、メッセージの出し方が、非常に中途半端にしか紹介されてませんが重要なヒントがつかめました。

さて、情報も多少は集まったので、実機で再現の調整を試みます。
近藤さんが、バッチリ環境を整えてくれました!

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いよいよ、持参したドアドアMK2のカセットをセットし、ロードを試みたのですが…

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テープの状態が良くないのか、ある程度読み込んだところで、TR Error(Tape Read Error)になってしまい、うまくいきません……

これはもうムリかなと思ったところ、近藤さんが、Windowsのソフト「なんでもピーガーmkII」で音声データ修正してみる事を提案!自分はそんなソフトがあるもの知らなかったのですが、データレコーダーの音からバイナリデータに変換して、さらにバイナリデータを、WAVファイルにして出力までできるソフトでした。ありがたい!

早速、Windowsマシンを準備して、何度かボリュームを設定したりしていたら、Windows上のツールではデータが確認できるようになりました。テープからの読み込みは諦め、なんでもピーガーMK IIで生成したWAVを実機に読み込ませることに…

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と、他にも次々と発生する問題をコツコツ解決していき、ついにWAVからのプログラムのロードに成功!!

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まずは、プログラムを実行してみます。

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無事に起動しました!!!ちなみに、このBASICプログラムは、後に続くゲーム本体ロードプログラムのみのなので引き続き、マシン後のゲーム本体の読み込みが始まり、

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無事に、ゲーム起動できました!!!感無量です。

と、ここで感動しているわけにはいかず、例の隠しメッセージを探すことに。どうやら、先ほどの、「マシン語ロード部分のプログラム」を実行せずに、引き続きCLOADを実行して、マシン語プログラムのさらに後ろに隠されているBASICプログラムをロードする必要があるのではという推測に。

試してみると…… 

すぐにはうまくいかなかったのですが、1時間ほどの試行錯誤の後、ハイテックの情報にあった COPY という名前のBASIC プログラムをついに発見!!

でも、またまた TR Error に…

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こちらも、なんでもピーガーMK II で修正して、読み込み完了。
BASIC のリストを早速実行してみると、こんなメッセージが!!!

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噂どうり、このあと、随分と長いリストの中に、短いストーリーと、このメッセージを見たことをチュンソフトさんに連絡したら特別なゲームをもらえるというような記載がありました(^^)

イベントのネタ用にとトライし始めたものの、かなり大掛かりになってしまい、それでもそれ自体がとても楽しいイベントで感無量の経験でした。

これも動作環境を提供していただいた近藤<GOROman >さんのおかげです。そして、遅い時間までサポートしていただいた 荒木ゆいさん、ありがとうございました!写真、大活躍です!!

最後に、PC-6001MKII のカタログと同じポーズで記念撮影😁
本当にありがとうございました!

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