2020年10月12日巨人ドラフト戦略


巨人の2020ドラフト戦略
マジックが点灯し、2連覇まで突き進んでいる原ジャイアンツの今年の現時点(10月9日まで)の成績を振り返る
チーム順位 1位
打率    3位 .260
本塁打   1位
打点    1位
盗塁    2位
長打率   1位
出塁率   1位

防御率   1位 3.31
守備率   1位 .991

打率はリーグ3位とまずまずだが、そのほかの部門では上位を総なめしている。
さらに、防御率、守備率とディフェンス面でもリーグ1位と強さを見せる。
今年の強さの要因としては原の采配とフロントの尽力である。

原の采配では今年の過密日程から救援陣の登板過多にならないように配慮し、中心選手の坂本、丸、亀井を休ませつつ、使いマネージメントしてきた。さらに増田の代走の切り札化、松原のライト起用、吉川のセカンド固定、打てる捕手大城の台頭、ベテラン中島の復活、大江の投球フォーム変更による覚醒と新選手の活躍が目覚ましかった。

フロントもトレードを画策し、高梨、ウィーラーを獲得することが救援陣の強固に繋がり、怪我をしたパーラのチームの穴を埋めた。

打撃陣では現在二冠王の若き4番岡本を坂本と丸が支え、亀井が勝負強さを発揮する機会の多かった今シーズン。

岡本をサードに、大城を捕手に固定できたのも中島がファーストで安定した活躍をしたのがチーム編成上大きい。

また、10年以上セカンドに悩まされた巨人に待望のレギュラー吉川が誕生。

ただ、今年ブレーク候補だった山下が怪我で離脱し、一軍でプレーできなかったのは残念。来年に期待。

投手陣では未だ負けなしで、防御率1位のエース菅野を中心に高卒2年目の戸郷、新外国人のサンチェスが安定した投球を見せる。

また、田口やメルセデス、畠、今村といった面々もまずまずな成績。

戸郷の同期入団の直江もヘルニアで手術の決断をしたが、来年以降に期待を持てる内容だった。

しかし、ドラ1組の鍬原、桜井は情けない成績で一軍定着とはいかなかった。

救援陣も中川、高梨、大江のレフティー3人に、ベテランの大竹、鍵谷、抑えのデラロサらがチームを支え、12球団屈指の体制をとっている。

しかし、宮國、田中豊、堀岡は今年不安定さを見せ、来年の契約が心配だ。

ここまで、今年のチーム状況を確認してきたが、シーズン前の予想では即戦力投手の獲得で東海大の小郷か山崎だろうと推測した。
理由としては昨オフの山口の大リーグ移籍と今オフの菅野による大リーグ挑戦が控えている為、エースが2年連続でチームを去ることになることだ。

しかし、大塚球団副代表は「ドラ1は長打力のある左の即戦力外野手、外れたら即戦力投手、捕手は2名、本指名は6名、育成10名、チーム全体の支配下選手を62名程度でスタートしたい。」と今年のドラフト戦略、並びに人員整理について明言した。

この発言で、巨人のドラ1は糸井2世と称される近畿大の佐藤だろう。佐藤は今回のドラフト候補の中では抜群の長打力に加え、足も速く、守備も上手いということで、来年はレギュラーとして活躍していると思われる、そんな選手だ。

しかし、大砲を欲している球団は多く、阪神やソフトバンクは入札してくる確率が高い為、くじ運の悪い巨人はどうか、見ものである。

外れた場合の即戦力投手はトヨタ自動車の栗林、セガサミー森井、三菱日立PSの伊藤、八戸学院大の大温、慶應大の木澤、明治大の入江になるだろう。

しかし、栗林と木澤、入江は単独指名を狙っている球団がありそう。

東海大の小郷、山崎、東洋大の村上は怪我をしているので、上位では獲得しないはずだ。
(近年の上位は怪我しがちの為)
山崎あたりは下位指名で獲得できる可能性があり、怪我を数年かけて治癒させれば、エース級の活躍を見込める為、おいしい指名となるだろう。

運良く佐藤を獲得できた場合は、ドラフト2位で外れ1位候補だった即戦力投手を指名する。

しかし、佐藤を外し、1位で即戦力投手を指名した場合は、2位では野手の場合、中央大の五十幡、コンバート前提で打てる捕手の上武大の古川、JFE東日本の今川が候補になるだろう。しかし、上記の選手は既に他球団に指名される可能性が高い為、即戦力野手を諦め、高校生野手を狙うのも手だ。

例えば、鈴木誠也になれる中京高の元、スター性のある明石商の来田、清原2世と呼ばれた東海大相模の西川、花咲徳栄の井上、履正社の小深田、星稜の内山が有力候補になる。

それ以降の指名を予想するに、近年の高校生中心から大学、社会人にシフトすると思う。

今オフには人員整理を行う為、中堅どころの年代を中心に戦力外にしていくことが予想される。
そうなると、来年一軍メンバーに怪我があったときにそれなりの活躍をする二軍の選手が少なくなる。

ここ2年は高校生主体で指名した為、すぐ活躍とは難しいので、今年はある程度力のあり、伸び代のある選手を指名し、来年以降に備えるのではないだろうか。

野手はある程度バックアップ体制が既に整ってきているので、投手中心の指名になってくると思う。

またドラフトが近づいてくれば、詳しく選手を挙げていきたい。

以上。


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