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Lesson33 得意と不得意を知る

昨日の投稿で、WAISーⅢを受けたことを書きました。

今日は、その結果を受けて、私が感じたことを書いていきたいと思います。

まず、4つの指標としてある
言語理解、知覚統合、作業記憶(いわゆるワーキングメモリー)、処理速度ですが
一番高い「知覚統合」と低い「言語理解」の間には、28の差がありました。

これが何を表しているか。
医師の説明によると
勘がよく、周囲の情報をサッと汲み取って理解する能力は高いものの、それを言葉に当てはめるのが苦手だということです。言葉の意味そのものよりも視覚的な非言語の部分や文脈を汲み取って理解する傾向が高い、そうです。

めちゃくちゃ納得の結果です。
具体例は今後noteに書いていきたいと思いますが、昔から話すのが苦手で、語彙も少ないしぴったりの言葉も見つけられないしで自分は頭があまり良くない・・・という気がしていたのですが、今回の結果で出てきたのは、空間処理能力が高すぎて、それを表せるだけの言語能力がないということでした。
「内面の方が豊かなんですよ」とポエムのような言葉をもらいました。
そして、その苦手分野の言語能力でさえ、平均よりは高いという結果でした。

自慢したいわけではなく、ですね。
この能力の差が、私の困りごとなのでした。
話を聞いている途中に先のことを予測したり、「こんな話の展開になっていくんだろう」と予測できて、人の話を聞くのが退屈になる時があります。
また、それが高じて、最後まで聞かなくてもなんとなくそうだろう、と先回りして判断してしまうこともあります。
ですが日常では全てがさくさく進むわけでもないので、ストレスを感じたり、話す方も聞く方も言葉に頼らない部分での情報を多く読み取っているので誤解や思い違いをしたりして、コミュニケーションで疲れやすい状況が予想できます。

また、大人になってからは、言葉を選ぶことを学び、思考に相応しい言葉を見つけるために、丁寧に話すことができるようになりましたが、気を抜くと雑な言葉ででも先周りして話すことがあり、それは人への圧であったり、感じの悪さにもつながる部分だと思います。社会人になるまでは安易な言葉選びで誤解されていたこともあっただろう、と思っています。

脳の作りとしては得意分野ではないのに、私は生育環境で言葉を扱うのが上手になっていました。文脈理解の方が強かったのでしょうが、幼い頃から本もよく読み、国語が一番得意でした。そのままの流れで興味の赴くままに国文学を専攻し、編集者になりました。小さな会社でしたので、ライティングも日々していました。
今になって・・・後天的な能力で、苦手な分野を仕事にしていたんだなぁ、と、、、自分を苦しめるような選択をしていたことに心の奥が乾いていくような感覚を味わいました。
(仕事を細かく分けると「編集」という仕事自体は、言語のみではないので合っていた、能力を活かせていたと思います)

医師からのアドバイスとしては、言語に頼りすぎなコミュニケーションがいい、もっと身体的な感覚や視覚的なものに注意を向けた方がいい、とのことでした。それは私が仕事を辞めることになってからずっと自分を見つめ直した結果たどり着いた、「言葉によらない表現方法」ということと合致していました。

それでも、私は言葉を使って表現するのも好きです。ぴったりの言葉は見つけられなくても、言葉は私の表現方法の一つです。ただし、それは書き言葉ーーゆっくり探してもいいし、書いた後に書き直せる、吟味や推敲ができる書き言葉だけです。口から出てくる言葉に、期待したり落ち込んだりするのをやめること。その踏ん切りがついたのが、私のWAISを受けた1番のメリットだと感じます。

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