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〈2024年11月〉誰かに感想を伝えたい本・マンガまとめ


《本》

はやみねかおる『めんどくさがりなきみのための文章教室』

タイトルの通り文章を書きたい人に向けてテクニックを紹介してくれる「実用書」なのだけど、教えてくれるのはなんと猫(ポッチャリ体形)!

ストーリー形式で分かりやすく楽しく読めるし、イラストもとっても可愛くて癒やされました。ポイントが各章でイラスト付きでまとまっているので、あとで見返すときにも良さそう!

はやみね先生の小説、小中学生のときにハマって読んでたな~と懐かしくもなりました。
夢中になって読んだあの日からはや幾年、また読んでみようかな。

《マンガ》単行本

山口つばさ『ブルーピリオド』(16)

16巻、めちゃくちゃ良かった……!
経験をしっかり課題に活かす矢虎。その「経験を積む」にあたっては矢虎の要領の良さと、それと同時に芸術への誠実さと不器用さみたいなものがよく出ていたような。

久しぶりにユカちゃんと矢虎の交流シーンがガッツリあって嬉しい!
(ユカちゃん相変わらずかわいくてかっこよくて大変良かったです)

たらちねジョン『海が走るエンドロール』(6)

もう7巻も出ているというのに遅ればせながら6巻。
6巻は海くんが……海くんがどんどん遠くへ行ってしまって、もう……ぐぬぬうううう!

卒業式のシーン(主人公のうみ子さんは卒業しない)、学長の式辞がとても良かった。「創造する者にだけ与えられた特別な力」というところは、個人的には「創造(映画、芸術に限らない)に立ち向かった人に与えられるプレゼント」というふうに解釈したいなと思ったりもした。

社会のためじゃない
自分のために行った創造はあなたを苦しめたことでしょう

そういった活動は誰でも自分自身を曝け出さなくてはいけない瞬間があるからです

自分の声を聞き 自分の一部を見つける
私はそれを創造する者にだけ与えられた特別な力だと思っています

「映画を撮りたい」 創作したいという欲求
それは社会のシステムには属せず「私」が「私」であることの
代えがたい証明になります

たらちねジョン『海が走るエンドロール』16巻(秋田書店,2024年3月)pp.28~32

《マンガ》Web・アプリ

新川直司『盤上のオリオン』

新川先生ってすごいよな……なんでこんなに美しくて切ない「出会い」を描くことができるんだろう……(『四月は君の嘘』を思い出しながら)。
女の子のキャラクターたちが可愛くて強くて美しくて魅力的だな、と思う。

乙川灯『黒根さんはニャーと鳴かない』

絵のかわいさとタイトルの「ニャー」に惹かれて読み始めたら、予想以上に私好みのほっこりマンガ!嬉しい~!

主人公は、器用(貧乏)な人気者・北大路くんと寡黙で孤立気味の黒根さんという正反対な二人の会社員。

私は人との関わりが苦手で不器用なキャラクターに感情移入しがちなので、黒根さんがドストライクでした。頑張れ黒根さん!!

でもその一方で万事が上手くいっているように見える北大路くんにも苦しみみたいなものはあって、そういう荷物を下ろして正反対に見える二人が交流できる場所があるっていうのがいいなあ~と心がほかほかした。
これからの展開も楽しみなマンガ。猫ちゃんたちもかわいいよ!

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