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怒られた話

もう30年以上前のこと。
当時、正社員を辞めて
フリーターの走りだった
まだフリーターなんて言葉もなかった頃だ

麹町にある蕎麦屋
麹町にある家庭用品店
市ヶ谷にあるオフィス専門のお弁当販売員
その3つのバイトをしていた。
飲食店で勤めると賄いがあるから食いっぱぐれない
そんな理由から飲食店を必ずいれていた。

麹町には近くにテレビ局があるからかよく芸能人を見かけた。
覚えているところでは
大村昆さん、早見優さん、沢口靖子さん、兵藤ゆきさん等々

なかでも一番インパクトがあった話を。

蕎麦屋さんで働き始めまだ慣れていない頃
立川談志さんが弟子みたいな?若い男性たちを5~6人引き連れて勢いよく入ってきた。
当時、注文をメモに書いて厨房に渡すことをしていた。

例えば、たぬきうどんなら
うタ1  のような書き方
それにまだ慣れていない私が
5~6人の注文をうけることにパニックになり
何度も聞き返した。

すると「何回聞いてるんだ!早くしろっっっ」(←っは、ツバが飛んでいたようだったのでその表現)
昔は、他人に怒鳴られることはまぁまぁあったと思う
今だったらすぐに○○ハラスメントになるだろうこと。

そんな怒られることに慣れている私でも(←そこは慣れている)
相当インパクトがあった。
一瞬で沸騰したような印象が残っている。

今はわかる。
怒るということはものすごくエネルギーを使う
怒ると疲れるのだ。

立場上、怒らなくてはいけない人
自分のためではなく
仲間のために怒らなくてはいけない
何かを進めるために

そんなことを思い出しながら
あぁ今日も怒ってしまった。と一人反省する。

怒るほうも辛いな。
でもなるべく怒らないように進められる方法を考えようと思う。
そんな風に思いながら
あの頃、怒ってくれた立川談志さんにありがとう。と思う
空を見ながらそう思った。

拙い文章ですが楽しみながら 続けていきたいと思っています🍀感謝です☆