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リズと青い鳥感想①

第三楽章がずっと頭の中で流れ続けて口ずさんでしまうので勢いのまま感想を・・・

メモも兼ねてるので書きなぐりのネタバレありです。


あらすじ


「リズと青い鳥」は高校三年、最後の吹奏楽コンクールに自由曲「リズと青い鳥」が選ばれた。
この曲にはオーボエとフルートの掛け合いがあり、フルートソロ担当、傘木希美とオーボエソロ担当、鎧塚みぞれの二人は「リズと青い鳥」を通じてお互いがリズと青い鳥に自分を重ねる。
二人の関係にスポットライトを当てた響け!ーユーフォニアムのスピンオフ作品。

希美が音楽室でリズと青い鳥が「なんか私たちみたい」と言う。この時点では希美が青い鳥でみぞれがリズという形で自分を重ねていた。

練習では上手く息が合わない二人。みぞれはリズと青い鳥を読みリズと青い鳥の気持ちを考える。希美は青い鳥は好きな時に帰ってくればいいと思っている。

しかし、みぞれの変化に少しずつ希が不安を感じる。

後輩の剣崎梨々花の影響や新山先生の音大の話。「みぞれには私しかいない」「わたしには希美しかいない」そんな依存関係が少しずつ崩れていく。

お互いのすれ違いからリズと青い鳥の立場が逆転する。
第三楽章の通しの練習で今までのみぞれに対する優越感が崩壊する。自分が誘った吹奏楽部で音大に薦めれられるレベルになったみぞれに対して、つらく当たってしまう。

最終的に気持ちを打ち明けコンクールまで走り出していく。

感想①

冒頭のスカートの動き、瞳の動き、視界の揺らめき、足音、ポニーテール、ウォータークーラー、空気感、上履きに履き替えるシーンなどここまでで性格がすぐにわかる表現に感動。

うまく言語化できない距離感、ちょっとした動きや表情から伝わる感情の変化、見てるこちらの気持ちまで繊細になりました。

第三楽章通し練習の後の希美が次々に思いを口にしていくシーン。自分とみぞれを比較して才能がないことや特別でないことを吐露するが、みぞれが否定する。しかし、みぞれにとっての特別が自分であってもきっと心の中で自分を下げてしまう。本番までに形にしても今後のみぞれの輝かしい活躍が目に入るたびに胸が苦しくなる。「あそこで辞めずに続けていればきっと・・・」なんて考えてしまう。そんな妄想が次々に出てしまうほど第三楽章は将来の後悔が裏に潜んだ決断だと感じました。

みぞれ視点では、今までのストッパーは関係の変化を恐れるが故のものでしたが、案外ストッパーを外して演奏をする準備はできていたんじゃないかと思います。もともと青い鳥だった希美がリズの立場になっても強い拘束力がないので演奏に取り組めたのではないかと思います。
こんな考えをしていると希美がとても都合のいい存在に見えてしまいます。部活に誘っておきながら、何も言わずに勝手に辞めて、都合よく戻ってくる。デカリボン先輩が言ってた通りです。
本編のやり取りで心がざわつくのは希美のほうで、みぞれは希美の変化があるまで何も気づかない?



次はもっと深く小女性について考えてみたい。君の色が楽しみ





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