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未来事業開発研究会公開講座「大人の学びとサービスデザイン 」に参加して学んだ『学びの姿勢』

Xデザイン学校大阪分校でご一緒させていただいた福岡大学 森田 泰暢先生が主催されたイベントに参加してきたので、そこで得た学びについて書きたいとおもいます!!

1.どんなイベント?

福岡大学 森田 泰暢先生は商学部の先生ですが、2017年から社会人の探求活動を支援する「一般社団法人ヒマラボ」をを立ち上げたとてもアクティブな先生です!さらに「未来事業開発研究会」を立ち上げ、2020年4月から福岡でサービスデザインの連続講座を開催されるそうです。今回のイベントは連続講座のプレイベントとして、「大人の学びとサービスデザイン 」をテーマに3人の登壇者から講演をしていただきました。。

招待講演①倉光 美和さん(クックパッド株式会社)
「体験デザインと歩んだ10年間」

招待講演②日野 隆史さん(ヤフー株式会社)
「セキュリティ教育とサービスデザイン」

基調講演 浅野 智先生(株式会社経験デザイン研究所)
「大人の学びとサービスデザイン」

2.倉光さんのお話から学んだ『サービスデザイナーとしてキャリアの築き方』

倉光さんはUX KyotoでUXデザインに出会い、それを自身のキャリアでどう実践し、何を感じ、学んできたのかについてお話くださいました。

倉光さんは何かを学ぶ時に『守破離』を大切にされているそうです。『守破離』とは、日本の茶道や武道などの芸道・芸術の修行の過程のことです。

修業に際して、まずは師匠から教わった型を徹底的に「守る」ところから修業が始まる。師匠の教えに従って修業・鍛錬を積みその型を身につけた者は、師匠の型はもちろん他流派の型なども含めそれらと自分とを照らし合わせて研究することにより、自分に合ったより良いと思われる型を模索し試すことで既存の型を「破る」ことができるようになる。さらに鍛錬・修業を重ね、かつて教わった師匠の型と自分自身で見出した型の双方に精通しその上に立脚した個人は、自分自身とその技についてよく理解しているため既存の型に囚われることなく、言わば型から「離れ」て自在となることができる。
出典:Wikipedia)

倉光さんは10年かけ、いまUXデザイン『離』の境地に入ったのかなという段階だそうです。私はまだ『守』から『破』に移ろうとして、それができていない状態なのかなとおもいます。倉光さんは『守』のフェイズだった時、当時勤めていたゲーム会社でUX Kyotoで学んだUXデザインの手法を取り入れることに挑戦をされました。そのとき、学んだ方法をそのまま適用するのではなく、会社に合わせてアレンジしてから適用したそうです。『守』から『破』に移るためには、仮説検証を繰り返し、自分なりのアレンジするポイントを見極めていくそれが必要なことを学びました。私もこの学びのサイクルを意識して大人の学びをしたいとおもいます。

その後の倉光さんのお話も書ききれなくらい色々な学びがあったのですが、一番腹落ちし、自分の一番の課題だよなと感じたのが『UXデザインをメインの武器にしない』ということ。「UXデザインで調査して体験を定義したら、それからどうするか?が大事」まさにその通りだなとおもいます。自分は電機系エンジニア→ソフトウェアエンジニア→新規事業企画と幅広く経験してきたので、何をメインの武器にしたらいいのかわからないでいます。ただ悩んでいても、何も変わらないのでまずはやってみて、メインの武器を決めたいとおもいます。

3.日野さんのお話から学んだ『新しい挑戦をした時に必要なグレーゾーンの判断軸』

日野さんは九州大学でサイバーセキュリティの講義を立ち上げ、最初4人しかいなかった講義を年間800人以上が集まる超人気の講義にした経験についてお話くださいました。

日野さんは元々はUXデザインをやりたかったそうですが、社命で社員のセキュリティ教育の担当になったそうです。その経験から学んだのは専門を2つ持つこと。倉光さんの『UXデザインをメインの武器にしない』と通ずる点もありますが、2つ専門を持つことそれぞれの角度からから物事を見ることができるので、新しい理解が生まれる。私も色々なことを学んだほうが、体験・知識の概念化が進みやすいと感じていたので共感できました。

日野さんはいま九州大学でセキュリティの講義をされています。大学で講義をする前例は社内になかったにも関わらず、『先進的なことは誰かの承認を取っていていないで勝手にやる』という信念のもとに挑戦をすることを決めたそうです。日野さんは白黒がはっきりしないグレーゾーンを突き進むときは『お天道様が正しいことだとおもうか』という判断軸でどうするかを決めているそうです。単純明快ですがその通りだなとおもったので、私もグレーゾーンを進むときは同じ判断軸を持とうと決めました。

4.浅野先生のお話から学んだ『達人の学びとビジョンの見つけ方』

浅野先生は社会人の学びについてお話しいただき、そのあと自分のビジョンの見つけ方についてワークショップをしていただきました。

浅野先生の講演を聞くのは半年ぶりくらいでしたが、何度聞いても新たな発見があります。今回気づきがあったのは柔道金メダリスト谷亮子さん(ヤワラちゃん)の必殺技の話でした。まずヤワラちゃんが必殺技を練習するときは、必殺技だけでなく、必殺技までどう持っていくかのパターンも練習して、いくつものパターンを身に付けるそうです。そして必殺技が完成する。しかし相手が対策を打ってきて、必殺技が通用しなくなってくるので、その必殺技を捨て、新しい必殺技を身に付ける。『必殺技を身につけ、捨てる』を繰り返していることが、達人と呼ばれる所以だそうです。このプロセスの中でも、必殺技まで持っていくパターンもたくさん練習するというのが特に面白いなとおもいました。パターンを練習することは、学びでいうと個別の知識・体験を抽象化して、知識を適切なタイミングで使う判断力を鍛えていることに当たるのではないでしょうか。

学びの講演のあと、学びの指針となるビジョンを見つけるためのワークショップを行いました。まず最初に自分自身を象徴するアイコンは何かを書きます。そして、それを基にペアになってお互いのアイコンを見せて深堀りをしていきます。私は最初自分のアイコンを『メガネ』にしていました。集中すると周りが見えなくなることが多いので『メガネ』にしたのですが、話をしていく中で新婚旅行のスケジュール表を自分で作って旅程に抜け漏れがないかチェックしたエピソードが出てきました。そこからさらに、プロジェクトを見渡して抜け漏れがあるところやリスクを見つけて先手を打つのが得意といったエピソードが出てきました。その結果ペアを組んだ方から「集中して周りが見えなくなるんじゃなく、実は視野が広いんじゃない?」と言われアイコンを『魚眼レンズ』にアップデートすることができました。自分で思っていることと他の人からの見え方ってこんなに違うんだという発見がありました。先生から「普段から身近にいる人とやると良い」と言われたので、またやってみたいとおもいます。

まとめ

最後に森田先生から「学びとは変わること」という印象的なメッセージがありました。自分がなりたい姿を描き、そこに向けて大人の学びを深めていきたいとおもいます。

また未来事業開発研究会の連続講座は2020年4月開講予定だそうです。事前説明会も開かれるそうなのでご興味のある方は、ぜひ参加してみてください!!

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