自分の長所をスラスラ挙げる方法
自分の短所を長所として捉えなおすことで、長所がたくさん思いつく!という話です。
小学校で体験した衝撃
ぼくが小学校の低学年だった頃の出来事です。
その日は、クラスのみんなで先生のあとをくっついて歩き、校庭をぐるぐる回るという授業でした。(謎)
ひたすら校庭をぐるぐる回ることにどんな意味があったのか、もう忘れてしまいました。ぼくはそれどころではありませんでした。
ある心配事を抱えていたんです。
電話しないと家に入れない
細かい事情は覚えていませんが、その日は、
●授業中に自宅の母に電話をしなくてはいけない
●電話をしないと、学校から帰ったとき、カギがなくて家に入れない
という状況でした。
少なくとも、ぼくはそう思っていました。(実際にどうだったのかは、今となってはもう分かりません)
「家に電話したい」と先生に訴える
ぼくは先生のすぐ横にくっついて歩きながら、何度も「家に電話したい」と訴えました。先生は「そのことなら大丈夫だから」と取り合ってくれませんでした。
何度も何度も訴える
ぼくはどうしても心配で、何度も何度も訴えました。
「家に電話したい」
「電話しないと、帰ったとき家に入れない」
我ながらしつこいなぁ…と思いました。
しつこい自分がイヤ
先生に何度「電話しなくて大丈夫」と言われても、ぼくは食い下がりました。そんな自分がイヤでした。しつこ過ぎると思ったんです。でも、家に入れないのは困る。
だから、自己嫌悪におちいりながら、何度も食らいつきました。
結局そのあとどうなったのか、あまり覚えていません。電話をしたのか、してないのか…。忘れてしまいました。でも家にはちゃんと入れました。
ぼくの中では、「自分自身のしつこさがイヤになった」という記憶のほうが強烈で、他のことは忘れてしまいました。
帰りの会「今週のがんばった人」発表
小学校には、帰りの会がありました。
帰りの会では「今週のがんばった人」をみんなで選ぶコーナーがありました。クラスのみんなの中から、互いの推薦でがんばった人をひとり選ぶ。たしかそういうコーナーだったと思います。
その日はめずらしく、先生が選ぶことになりました。
どうしても選びたい人がいる、と先生が言ったのです。
ぼくは選ばれない
ぼくは何もがんばってないし、自分のマイナス面(しつこさ)に嫌気がさしていたくらいなので、選ばれることはないだろうと思っていました。
あーりー君は粘り強い
ところが「今週のがんばった人」に選ばれたのはぼくでした。
そんなわけないと思っていたので、一瞬、自分が選ばれたことが理解できませんでした。
先生に名前を出された瞬間、クラス全員が一斉にぼくのほうを見たのを覚えています。
先生はあの日のぼくの行動をさして「あーりー君は粘り強いです」と言ってくれました。何度も何度も先生に食い下がったことを、そう評価してくれたんです。
しつこい→粘り強い
自分のことを「しつこい」と考えて自己嫌悪におちいっていたぼくですが、先生から「粘り強い」と言われておどろきました。
「しつこい」に比べて「粘り強い」という言葉には、プラスの印象があります。
自己嫌悪→自己肯定
自己嫌悪を感じていたぼくは、「粘り強い」と言ってもらったことで自己肯定感がアップしました。
何度も「電話したい」と訴えた。その事実は変わりません。見る人によってそれを「しつこい」と捉えるか、「粘り強い」と捉えるか。捉え方によって印象がぜんぜん違ってきます。ぼくは衝撃を受けました。
リフレーミング
「しつこい」から「粘り強い」への変換。これがリフレーミングという手法であることを、ぼくは大人になってから知ります。仕事の関係でコーチングや、初歩的なNLPを勉強しているうちに知りました。
物事を見るときの枠(フレーム)を取りかえる、という意味です。マイナスの枠(フレーム)を通して見ていた景色を、プラスの枠(フレーム)にかえて見直してみる。またはその逆です。
自分の長所が出てこない
「自分の長所は?」と聞かれてスラスラ答えられる人は少ないです。
それに比べて、自分の短所ならたくさん思いつく…という人は多いです。
自分の短所なら思いつく
自分の短所なら思いつく。そういう人は(ぼくも含めてですが)まず自分の短所をたくさん挙げてみて、あとからそれを長所にリフレーミングする手があります。
短所を長所へリフレーミングする
「しつこい」という短所を「粘り強い」とリフレーミングしたように…
「優柔不断」という短所を「思慮深い」「慎重」と捉えてみる。
「おしゃべり」という短所を「社交性がある」と捉えてみる。
「三日坊主」を「切り替えが早い」と捉えてみる。
その他、あらゆる短所(と思われているもの)を長所として捉えなおしてみる。そうすると、違った自分に出会えるかも知れません。
では今回はこのへんで。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
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