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パレットクラブ絵本コースはじめました 第12回 絵本作家 山口マオさん

山口マオさんの2回目の講義。前回の様子はこちら。

この講評を踏まえて、今回は4枚以上の絵でお話を展開させる課題です。

5枚の絵

今回描いたものがこちら。

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1、ある夏の暑い日、僕はおばあちゃんちへ行った。

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2、土間に靴を脱ぎ捨てて風とおりの良い縁側へ行くと、   突き当たりに大きな扉があった。

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3、おそるおそる僕は扉を開けてみた。  中には隅っこの方に見慣れないおもちゃがあった。よく見るとそれはきかんしゃだった。

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4、ほこりなんで気にしない。さぁ、レールをつなげてつなげて...

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5、ポッポー!しゅっぱつ、しんこーう! おばあちゃんちは僕を知らない世界へ連れてってくれる。   しゅっぽ、しゅっぽ、しゅっぽっぽ...

講評前に思ったこと
最後の展開が普通になってしまった。もっと男の子が不思議な冒険に出るみたいな転結に持ってければよかった。

山口マオさんの講評

・絵本作家のように上手に描きこめていってるのでこのまま続けて欲しい。
・畳や木の扉など質感の違いをもっと出せるといい。男の子の髪の毛のハイライトは強いので抑えたほうがいい。
・2枚目のイラストの構図が不安定(良い意味で)な分、その後の展開が普通に感じてしまう。

2枚目のイラスト、確かにいろんな角度を検討した。奥に扉でその手前に男の子の後ろ姿か、横から見た図か、斜めから俯瞰にするか、、、、

私が子どもの頃、縁側の突き当たりにあった納戸はおもちゃの収納場所だった。でも大きな扉に閉ざされた納戸は暗くてジメジメしていて、開けるのがすごく怖かった。(たまに大きな蜘蛛もいた)でも、おもちゃはそこにしまってあるから開けないと遊べない。遊びたいというワクワクと、何か出てきたら怖いなぁという不安。おかげで今でもこの大きな扉を開けるのはちょっと抵抗がある。

いろんなアングルを実際に描いてみたけど、そんな実家の思い出もあり、大きい、怖い、不気味感のあるこの構図にした。普段こんな構図はなかなか描かないけれど、前回の岡田さん回でアングルの話もあったので、少し冒険してみた。

しかし、この2枚目の絵でこんなに不安煽ってたのに、その先が普通だ。何も起こらない。苦笑

ちなみに2枚目の構図、逆にするとそんなに不安感が無い。ひっくり返すとこんなに印象が変わるんですね。

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例えば、僕も汽車の後ろに乗って扉の中の別世界へ行ってしまうとか。大きな猫が出てきたりとか。非現実的な世界が広がっていくと面白いよ。とお話の広げ方をマオさんは教えてくれました。

例としてシュールで非現実的な絵本で挙げてくださったのがC.V.オールズバーグ の『ジュマンジ』。子どもがシュールな世界へいってしまうお話だそうです。図書館にあったので読んでみよう。

絵本は1冊のドラマ

絵だけじゃなくストーリーも大事。1冊の絵本の中でドラマになっているか?展開を作る難しさ楽しさを味わいながら時間をとってまとめてみてほしいとのことでした。年内を目処にか〜。ちょうど2022年のボローニャ国際絵本原画展のコンペ情報も公式HPに先日アップされていましたね。

枚数と応募期限とオンライン応募ということだけはわかった!せっかくなのでもう一度展開を練り直して提出したいな。

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