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パレットクラブ絵本コースはじめました 第21回 tupera tupera 亀山達矢さん

今回はイラストレーションからアートディレクションまで幅広く活躍するtupera tuperaの亀山達矢さんです。

(今回は丸々講義だったためヘッダーはtorisunが2022年のカレンダー用に描いた大きなかぶのイラスト。特に意味はありません)

すごい放置しているというtupera tupera公式ホームページ
http://www.tupera-tupera.com

来年で20周年。布小物の製作から始まり、いろんな活動の中の一つとしてあったのが絵本。今までの活動を一方的にダーーーっと話すので良い刺激になれば。と講義は始まりました。


幅広い活動の場

子育て中の方はもちろん、いろんなところで見かけるツペラツペラさんのイラスト。ユニクロのギフトパッケージや森永ビスケット、DEAN & DELUCAのパッケージ。国語の教科書や辞典。ロゴのデザインもしていて、絵本のまち有栖川や河出新書のロゴも。空間的なものだと埼玉の小児病棟にアートなキャラクターをデザインしたり、佐賀県の図書館の壁画、知床のホテル。本と温泉というプロジェクトで城崎ユノマトペという下駄の絵本を作ったり。アートディレクションではEテレのノージーのひらめき工房、子どもてつがくQ、最近では演劇の世界にも。

大人子ども関わらず楽しむワークショップも開催している。「いろんな人と作り上げるのが楽しくて好き」とおっしゃる通りの物凄い活動の幅が広い。


大きな柱は絵本

でも大きな柱はやっぱり絵本。絵本の良いところはすぐ読めるエンターテイメントということ。出版社別に絵本を紹介してくれました。

学研

子どもが引っこ抜く動作から(財布からクレジットカードを抜くのが好き)『やさいカード畑』を雑誌の手作りおもちゃの連載で出した。それを見た編集者の木村真さん(第10回目講師)フリップブックとして出しませんか?と。せっかくなら売り場で埋もれないよう2冊同時に→『くだものさん』も作ることに。テクスチャもこだわってる。ペインティングナイフ使ったり、くだものの木の幹、葉の色など。

人の帽子をとる動作から ぼうしとったら(これも木村さんと)torisunも展覧会で購入して、子どもたちもすごい好きでよく読んでます。

影絵で作ってる。この絵本に限らずコンピュータは一切使っていない。シンプルなモノづくりの面白さと難しさに惹かれる。


KOKUYO

一番最初に売れた絵本。15年前。よく雑貨屋さんで見たし、torisunのお友だちの子どものお誕生日プレゼントによく使ったな…しみじみ。コクヨさんではワークブックをたくさん作ってるそうです。


絵本館

パンダ銭湯手拭いとサングラスとパンダ耳をつけて亀山さんが読み聞かせしてくれました。しかもチャ!のところで一緒にサングラスを外すという…笑

普段は貼り絵が多いが、今作は鉛筆のデッサンで。異質だけどtupera tuperaの代表作になっている。


白泉社

小学校の時に亀山さんがやっていた遊びから。最初は当たり前の流れからだんだん幅を広げてしりとりが展開されていく。おならしりとりも。どちらも遊びの提案。


ブロンズ新社

初期に自費出版した『木がずらり』『魚がすいすい』を再度出してくれたのがブロンズ新社。

13言語で翻訳されている。絵本の帯が赤いパンツ。本にパンツはかせれますか?表紙のアイデアからできた絵本。社長のアイデアで読者が帯のパンツを破ってしまった場合の替えパンツにも対応している。

丸型絵本を作りたい→この形でなにができる?→おっぱい!→赤ちゃん授乳絵本に


アリス館

28の野菜動物が描かれている。新種が見つかったら教えてねという紙も入ってる。読者が世界を広げる絵本。本は使うもの。作ったものを周りの人と共有できる。


絵本づくりは面白い

絵本の良いところは場所を問わず、1人でもみんなでも楽しめる、すぐ楽しんで帰ってこれる。と講義でおっしゃっていたのが印象的でした。

刺激を受けて面白いものができたら教えてね!絵本づくりは面白い!と最後にしめくくって下さった亀山さん。笑って笑って硬い頭を揉みほぐされた回でした。面白かったです!

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