パレットクラブ絵本コースはじめました 第3回 絵本作家 高畠那生さん
第3回目になりました。今回の講師は絵本作家の高畠那生さん。絵本をつくるときに気をつけていること、画材道具のことなどをお話してくれました。
※今回課題や実技ではなかったため、ヘッダー画像は最近torisunが作った『どうぶつあいうえおポスター』になってます
今までの講義の中で一番メモった量が多かったが、その中でも気になる点を記録しておきます。
絵本作家 高畠那生さん
「チーター大セール」「カエルのおでかけ」「バナナじけん」などユーモラスな絵本を多数描かれています。パレットクラブ6期絵本コース卒業。
カエルの〜は読んだことがあったけど講義を聞いてこんなに面白い絵本をたくさん描いている方なんだ!と知りました。「だるまだ!」と「まねきねこだ!」も読んでみたい。
絵本をつくるときに気をつけていること
高畠さんが気をつけていることは2つ。
『面白いか』『何回も読みたいか』
「○歳向け」と対象年齢の書かれることが多い絵本ですが、まずは自分が『面白いか』『何回も読みたいか』が大事。その面白いことを『絵と文で伝えれるか?』確実に伝えることができれば面白くなる。
お話がつまらなくて…という相談をよく受ける。面白いと思って描いていたのに次第につまらなくなることない?(あるある!)そんな時は、一度面白かったモノに立ち戻って、絵と文で一番面白く見える方法を考え直してみて。
絵本作家になったきっかけって?
もともとは油絵を専攻していた高畠さん。どうやって絵本デビューに繋がったのか?その都度気になることを質問できたので、絵本作家になれたきっかけを知りたくて、私も質問してみました。
高畠さんは美大卒業後、就職ではなく絵本作家だった父の影響もありフリーの道を選びパレクラ絵本コースへ。絵本編集者の松田さんの回で作った絵本のラフが面白いと褒められ、自ら仕上げてピンポイントギャラリーのコンペへ出し入賞。続く講談社の絵本新人賞にも入賞し絵本出版へと繋がった。
講談社絵本新人賞 http://ehon.kodansha.co.jp/award/
第22回ピンポイント絵本コンペ https://pinpointgallery.com/応募要項/
コンペ、賞に出すと結果が出るので『自分に足りないのがよくわかる』。
確かに。つい最近イラストやマママンガでコンペに出したが全く振るわなくて凹んでいたtorisun。自分の面白いと思ったことが果たしてその絵で『伝わっていたのか?』全部最初の話に戻ってくるな〜と実感。
面白いことを伝える力
後半は絵を実際に描きながら画材道具のことなどを話してくれました。
受講生のリクエストで描いたのは『カラフルなシマウマ』
紙パレットに白、黄色、赤、緑、青、黒のアクリル絵の具を出して8号の丸筆1本でどんどん描いていく。描きながらも質問タイムは続きます。
現在は絵本を40冊以上も出している高畠さん。ピンポイントギャラリーのコンペ入賞のグループ展でも編集者に会うために期間中はずっと在廊していたという。絵本のインスピレーションはどこから受けているのか?という質問にも常に絵本のネタになりそうなものを探していてYahooニュースの変な事件とか、良いと思った雑誌の構図とか、自分の子どもの面白い言い回しとか、気になるものはストックしてるというから、このハングリー精神は見習わないと。
描き上がったシマウマは絵本コースのメンバーでじゃんけん大会!ゲットできなかったけど、色のムラ具合や筆のタッチは見ていて楽しい気分になる絵でした。面白いが絵で伝わるってこういうことなんだなと画面越しに感じました。(実際の絵は高畠さんのSNSでどうぞ)
まずはラフを仕上げること
最後に高畠さんから。ラフでいいから絵本を1冊仕上げてみてください。それをたくさん作ってみて。いろんな人の話を聞くことよりタメになる。まずは手を動かしてください!
文章打ってる場合じゃないですね。絵本のラフ描きます!もっと貪欲に日常から絵本のネタもストックしてくぞ!
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