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パレットクラブ絵本コースはじめました 第19回 絵本作家 飯野和好さん

物語絵本や、アイデア中心のデザイナー絵本など、日本にはバラエティに富んだ絵本の種類がある。そして同じ絵本を出版社は受け入れてくれない。そんな中で自分はどんな絵本を作っていくのか?投げかけの言葉から始まった第19回目は絵本作家 飯野和好さんです。

飯野和好さん 絵本ナビ プロフィール
https://www.ehonnavi.net/author.asp?n=136

前半は受講生の質問に答えながらの講義でした。

Q .物語を作る上で大切にしていることは?

何を感じてもらいたいか?面白いと思ってもらいたいか?

場所、時代設定、キャスティング、どんな顔?どんな登場の仕方?(能の登場の仕方は決まっている)まずはどんどん描いて、後で整理する。映画も絵コンテまずいっぱい描く→撮る→編集する。自分の中でイメージしたものをいっぱい描いて最後に整えると起承転結に自然となる。

 売り込みした時に編集者さんがいっぱい言ってくれるからまずは自分で伸び伸び描いたほうがいい。ちなみに飯野さんでさえ、編集者さんに色々言われる。

Q .好きな映画は?

アクション、時代劇が好き。絵本作りは映画が参考になっている。カメラが寄ったり、引いたり、俯瞰したり…編集やカットが優秀だと見応えのある映画になる。絵本も一緒で、めくった次のページで面白い!と思えるかが大事。

Q .「」なぜ使わないの?

形が邪魔だから。よほどじゃないとつけない。

でも誰が言っているのかわかるような表現にしているつもり。(別の講義では「」は必ずつけることとおっしゃっていた編集者さんもいました。これは作家の見せ方によるんだろうな。私もできれば入れたくない)

Q .絵本づくりのアイデアは?

1人になれると妄想あそびできる。ハノハノ小天狗も子供の頃一緒に帰っていた女の子を姫にして思いついたもの。

ハのハの小天狗 ほるぷ出版
https://www.holp-pub.co.jp/book/b486050.html

Q .仕事のスケジュール管理は?長く続けるコツは?

締切を逆算してやっている。仕事がなければ作っては売り込む。いまでも売り込みしていて7〜8割は断られる。でも丁寧に一生懸命、自信を持って作れば必ず良い編集者さんに出会える。作った絵本が楽しんでもらえているから長く続けれる。あさたろうも売り込み。

ねぎぼうずのあさたろう 福音館書店
https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=745

講評

後半は各自見せたい一枚絵の講評。私は山口マオさんの時の1枚と新たに描き下ろした1枚を見ていただいた。

山口マオさん2回目の時の1枚
子どもの頃、縁側が子供部屋で学習机の上で窓から見える景色でいろんな妄想を膨らませていた。その中の一つが図書館ごっこ。飼っていた犬やウサギ、庭によくいたカエルやツバメが本を借りにくるイメージ。

何が起きるのか?ドタバタ劇?いいお話?主人公の女の子が好きなもの(読書かな?)や動物たちと女の子がどう関わるのか?お話をどんどん膨らませてみてほしい。

子供の頃ワクワクを信じて

必ずわかってくれる人がいる。心は子どものまま、絵は楽しみながら自分の世界を表現できるように鍛錬してみて。とにかくいろんな人に見せる。反応を楽しむ。いろんな絵本を参考に、次のページを見たい!って絵を描いてくださいとのことでした。

現役の絵本作家さんでも売り込みをしている(しかも7-8割は断られる)とはビックリ!全然実績の浅い自分ならもっともっと売り込みをしないといけない。ちなみにtorisun 、2022年のクリエポに出る予定(6月29日(水)~7月1日(金)イラストレーター部門)。なのであと半年で下準備や売り込みをどんどんしていかないとな…と。頑張ります。

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